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黄色い太陽

夜が短すぎるな

「おそようございます。カイトJr」

やけに眩しい昼の太陽に起こされたかと錯覚に陥っていると、体を揺らす吸血鬼のリースがいた。

「あれ、こんな時間になったのか。それより、リース?太陽が当たってるよ。大丈夫なのか?」

「ふふふ、知らないの、今時の吸血鬼は太陽は大丈夫なんだ!えへへ。」

ルナが軽くリースの頭を小突きいた。

「カイトJR、一時的な物なのよ。生身だとやばいんだけど、地球連合国家のおかげでいろいろ丈夫になったのよ!」

「なんだ?丈夫になったっていうのは?」


サキュバスのエイミがカイトJrの背中にまとわりついて首筋をペロってなめた。

「カイトJr知らないの?あたしが教えてあげるわ。吸血鬼も人狼もサキュバス・・・まーいろいろ人間との関係は長いんだけど、我々も実験を繰り返していたんだけど、人間の研究には程遠かったの。でも、地球連合国家のおかげで、欠点がなくなったといってもいいのよ。本当に助かったわ。」


「地球連合国家の研究材料にされてってことかい?」


「違うのよ。カイトJR!研究材料にしていたのは私達、異世界人なのよ。恥ずかしながら。でも、人間っていうのはいつの間にか、治療という形で私達を救ってくれたのよ。」


「どういうことだい。ルナ!」


「カイトJrも知ってるわ。時代によっておこるパンデミックの原因は私たちの実験のせいなのよ。でも、人類は克服してきたの。たとえば、吸血鬼による血液汚染からはやる病気や、人狼と接触による奇形やサキュバスからの感染症・・・数えたらきりがないけど、いつの間にか私達が彼らに救われる立場になっていたのよ。具体的には、地球連合国家と接触したおかげで、内包していた、私達の欠点でさえ治せるように近づいたの。」


「吸血鬼の私は、紫外線対策用のクリームと、人工血液に薬を入れたりしてね。まーね。一時的な対策でしかないんだけど。魂を義体に移せるアバターBODYなんかを使えばほとんど大丈夫なんだけどね。」


「見た目も人間と変わんないんだけど、もう少しシンクロ率や能力が完璧に出せるようになればいいんだけど、まだ研究中らしいんだ。だから、私たちの発展のためにも地球連合国家に協力してるんだ。」


「危険はないの?君たちを利用しようとしてないのか?」


「ギブアンドテイクよ。カイトJr。もしなんかあれば、あなたが交渉して私達を助けてね。」

「もちろんだとも。素敵な君たちに問題があれば、異世界だろうとも俺は駆けつけるよ。」


「頼れる男は夜だけではないね。カイトJr。そうそう。フィルから連絡が今あったから、起こしたのよ。連絡がなければ、夜のために寝かせてあげたんだけどね。」


「ありがとう。こんな素敵な君たちがいれば、この家が俺の家みたいに心地よくなってる気がしたよ。でも、ここに連絡があるってことは、急いでフィルのところに行かなくっちゃ。よっぽど緊急なことがあったかもしれないよ。」


「さみしいわカイトJR。」

「今度君たちに会うときは、俺が起こしてあげるよ。じゃあ。」


カイトJrは着替えると、フィルのもとに向かった。


フィルの事務所につくと生命擁護人権協会のニーナがいた。

「フィルとニーナどうしたんだい。」

「カイトJr。相変わらず忙しいそうだね。」

「ファムになんかあったのか?ニーナ。君がここにいるってことは・・・」

「知的生命探査外交部に来るってことはそう言うことよ。今回は少し厄介なのよ。カイトJr!交渉人お願いするわ。」


「説明してくれ。ニーナ!フィル!何の交渉すればいいんだ!」

3人は会議室に入ると、ファムと相棒のジュドウとショウ、そしてもう一人いた。

「僕は異世界エルフのフィート。この前、君たちにつかまったんだけど、覚えてないかい。」

「捕まったエルフがどうして・・・ファムいったい何があったんだ。解決したんじゃないの?」

「複雑な理由があるの。彼を信じてあげて。できれば救ってちょうだい。」

「ジュドウ。ショウ君たちまでいるってことは、何を交渉すればいいのか」


そんなやり取りをしながらニーナが今ある現状と詳しい今後展望と説明をした。

「ようはまず、フィートが知り合ったハンターと話を聞けばいいんだな!」

話に割り込むような形でフィルが申し訳そうな形で話始めた。

「カイトJrこの件と関わっている案件があるんだけど聞いて聞いてくれないか。」

ニーナがむっとした感じでフィルをにらむ。

「フィル。私達が聞いてもいいかしら。」

「ごめんニーナ・・・この案件はすこし君も関わっている話なんだが、少し複雑でね。」

「いいからみんな聞いていいのなら、ここで教えなさいよ。」


フィルが大きく深呼吸してまじめな顔で話し始めた。


「ニーナ君が預かったミニドラゴンの他に、別次元のドラゴンも今地球にいるって知ってるよね。」

「異世界のドラゴンの兄弟も、今は、地球連合国家の施設で大事に育てられてるわよ。可愛かった。姉妹のミーナなんか預ける時泣いちゃったんだから。」


「それとは別に、別次元にいた異世界のミニドラゴンの兄弟の事を?」

「もしかして、パラレルワールドのケントが連れてきたミニドラゴンや他のミニドラゴンも今地球にいるの?」


「そんなんだけど。別次元のケントがまたやってきて、貸した装置とミニドラゴンをこの地球に預けたんだ。他のドラゴンの卵を食べたそうで、向うの世界へ連れて帰ると、ドラゴンを実験材料にされるからかわいそうだから、こっちの世界ならちゃんと面倒見てくれるからってね。」


「むこうの世界はドラゴンの卵を食べるって価値観がすごいな。」


「それはそうと、問題は帰ってきた装置の中味が重要なんだよ。」


ため息交じりにフィルが大問題を打ち明けた。


「この装置は2つあり、一つは地球連合国家のエージェントが異世界でミニドラゴンの救出した際に確保した知的生命体の魂。もう一つは、異次元のケントが異世界で確保した知的生命体の魂がある。本体の回収は後日回収したが、どうやら同じ知的生命体とわかったんだ。奴らは、次元の狭間の中の住人らしく、たまたま、こちら地球側で2体確保してしまった。確保というより、拉致してしまったんだ。」


「拉致ね~。どちらかというと捕虜だねフィル。」


「そうかもしれないが、どのみち交渉しなくちゃいけないんだよ。カイトJr。」


「もしかしたら、ハンターが復活させようと狙ってる古代の神と同じ種族なのかい?」


「そうらしい。テロリストたちの情報で復活させる遺物を確かめたところ、異次元で回収した異世界の遺物も回収した遺物も似た物とわかったんだ。」


「ニーナ。フィル。そしてファム。わかったよ。俺に任せな。一気に解決して見せるぜ!」

カイトJrは目をキラキラさせ子供のようにはしゃいだ。

ぼちぼち更新します。

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