裏切り者
蓼食う虫も好きずき
「お熱いね、お二人さん。」
カイトJrとファムがホテルのオープンテラスでモーニングコーヒーを飲んでいると、
後ろの席で新聞を広げてる男が背中越しに話しかけてきた。
「ショウ、何か情報が入ったんだな。」
「あるんだが、ファム姫様に聞かれたらまずいんだが。」
「ジュドーはどうした?」
「監視対象にはりついていてるよ。」
「ファムに聞かれたらまずいってことは、例の件か。」
ファムは、おもむろに立ち上がり、
「聞かれたらまずい話って何よ・・・女の話!」
カイトJrがファムにいきなり手を引っ張りファムにKISSした。
耳元でささやく。
「正直に言うよ。裏切り者が見つかったよ。知りたいか。ファム」
ファムは大きく頷くうなづく。
「10分後バンで待ち合わせだ。ショウ。」
ショウは新聞をたたみ、カイトJrのテーブルにメモをさりげなく置き、オープンテラスの席を離れた。
カイトJrたちは身支度をしてホテルを出た。カイトJrたちは近くのビルに入り、地下駐車場の隅にあるバンに乗り込んだ。
ショウはバンを走らせながら、カイトJrに機器の操作するよう指示した。
「ショウ状況を説明してくれ!かなりやばい状況か!」
「ファム姫が狙われてるんだよ。身内にね。」
ファムは驚いたように「なんで、私が身内にって!ねえ!誰!」
「魔法も使えるエルフが、そう簡単に捕まりますかね?お姫様!」
カイトJrもわかったらしい。「ファムを孤立させたかった奴がいたんじゃないのかな。」
「もう、だれよ。こうなったら、精霊を呼び出して調べちゃうんだから。」
「ファム姫様、もう監視してますよ。ですが魔法を使うってんなら、裏切り者の仲間に使ってくださいよ。」
「カイトJrわかってるならファム姫様に教えてやってくれ。」
「ファムは昨日の話覚えてるか。この星に恐竜がいたころ、貴族のハンターがいたって話。もし、ハンターとエルフの仲間が知り合いだったらどうする?」
「どうするも、怒っているから、怒らせた奴を始末するにきまってるじゃない。」
「でも始末する奴は、復活させないといけないんだよな。ファム達を生贄にして!」
「そうだけど、捕まった仲間も生贄になるんだよ。」
「でも、ファムはエルフの世界では第3王女で別の世界に住んでるよね。」
「エルフの世界で貴族ハンターと取引があったとしたらどうする。」
「もし、向うの世界での情報はわからないよ。もし、失敗したら貴族ハンターにエルフの世界が狙われちゃうよ。」
「確実に、エルフの世界を守るために、ファムを生贄にしたかったらどうすると思う。」
「王様のパパはそんなことさせないは、もし、知ってたら私を連れ戻すわよ。」
「王様に近い臣下の者だったら?王様に知らせず秘密裏にことを運ばせるもので、たまに他の星にハンティングいけるエルフはいないか。」
「エルフは森の狩人ともいわれるけど・・・・・カイトJr、もしかしたら貴族ハンターとエルフの誰かがつながってるの!!!」
「妥当な話だろ。現にエルフの世界ではなく、こっちの世界に来たんだから。他のエルフが他の異世界に別の異世界人にあってもおかいくないだろ。たとえば貴族ハンターとかね。」
「貴族ハンターは取引したんじゃないの?地球で神と名乗ってるやつを起こしたら助けてやるって、かんじでね。」
「最近、エルフの世界からこっちに来た奴は?」
「わかったわよ。もう、監視してるんでしょ。行きましょ。でも、側近もいるはずだから気を付けてね。」
「だから、慎重に事を進めてるんだよ。愛する君が傷つかないようにね!」
「もう、カイトJrたら。私も愛してる。」
「もう着くよ。お熱いのはその辺で勘弁してくれ。」
「今度、女の子を紹介するわよ。」
「ごめんエルフはタイプじゃないんだ。どっちかっていうとタイプは魔法少女なんだよ。いない。」
「いない。」
「また、紹介してやるよ。俺がショウ。」
「カイトJrはかんけいないでしょ。」
ついてみると、すでにジュードとフィルもいた。
エルフと話をしていた。
「パパ、お久しぶり。ご機嫌はいかがですか。そうだこちらがカイトJrとその相棒のショウですわ。でもなんでここにいるの。」
「それはお前が心配で、連れ戻すために来たんだよ。」
「ファム姫様、昨日はどうもありがとうございます。二日酔いのお見舞いにきていただきまして。」
「捕虜になっていたエルフたちから聞きまして、ファム姫様の身を案じてご連絡を差し上げたところ、心配されて、王様みずからお越しいただけました。ちなみに、黒幕は元老の息子でしたよ。」
「彼ね。」
「ファム、彼って?」
「元老が息子を渡しを結婚させたかったんだけど、気まずかったから地球にきちゃったの。でも、みつかって、最近、またアプローチがあったのよね。」
「ははーん。つながったね。もしかしたら、こういうことかな。元老の放蕩息子が、他の星で粋がって狩りをしてたら、貴族ハンター宇宙人に目をつけられて、許してもらう為にファムを差し出そうとしたって事。」
「そんなところよ。私って男を見る目があるんだよね。」
「カイトJrねえ。エルフの世界に来ない。いい森に、いっぱい妖精もいるんだから。」
「そのうち、いくことになるかも。だって、貴族ハンターが狙ってるかもしれないからね。」
「ファムの事を守ってくれ。カイトJr君。」とやさしく王さま話しかけられた。
カイトJrを差し置いて。フィルはすかさず
「王様、先ほどの件をご検討お願いします。」といい、王様を高級車に乗せて行ってしまった。
ジュドーは裏切りどものエルフを王の護衛の一部のエルフで取り押さえながら、
「フィルはいまから接待だってさ。たまにはこっちも接待しろよ。ボケ」っとぼやいた。
「ジュドーさんに女の子を紹介しようか。」ファムはショウの時みたいに言ってみた。
「ありがとう。すこしぽっちゃりした熟女よろしくお願いします。ファム姫。」
人それぞれである。とファムはひきつりながら笑って「そうだ、また今度ね。」と言っていたのが印象的だった。
「ファムはたまには、お父さん孝行してやれよ。今日は俺はかえって寝るよ。」
と言ってカイトJrは帰っていったが、栄養ドリンクを飲みながらの後ろ姿を見ているとなんだか、
ファムは胸騒ぎを感じるのは気のせいではない気がした。
カイトは昼に仕事が終わったことで、少し寝れば、夜、吸血鬼と会うことができるなと、おもっていたことは内緒である。一日が長いカイトJrだったのである。
人にあって情報をもらうのも仕事らしい
ぼちぼちと更新します。




