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鉄と海の帝国  作者: 007
第4章 泥沼

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クレタ島侵攻作戦3

第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍の艦砲射撃は、順調に推移しクレタ島は壊滅状態となっていた。だがここまで攻撃を行っていながら、クレタ島からは一切の反撃が無かった。それは第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍も不思議に思っていた。大日本帝国領土を侵攻する事になり、相当な反撃を予想していたのだ。だが空軍による空襲も無く、第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍は随伴空母による艦載機を発艦させていたが、それもただただ飛行を続けるだけだった。

あまりに反撃が無かった為に、作戦は順調過ぎる程に進展した。その為に作戦スケジュールは大幅に繰り上げられる事になり、陸軍に対して上陸作戦の開始が要請された。そして上陸作戦が開始される事になったが、それは当然というか大英帝国陸軍が主力となった。

何せ第二神聖ローマ帝国陸軍には、上陸作戦能力は一切無かったのだ。それは国家としての立地と軍事戦略上の理由によってであった。第二神聖ローマ帝国は旧体制であるドイツ帝国の時から、大陸国家であり陸軍に渡洋による上陸作戦という戦略は無かった。それは海軍にしても結局の所は、規模の大きな沿岸海軍でしか無かった点でもドイツ帝国の戦略が現れていた。その為に陸軍は上陸作戦を想定しておらず、上陸作戦能力も一切持ち合わせていなかった。

それに対して大英帝国は大日本帝国とアメリカ合衆国に並ぶ世界に冠たる海洋帝国であり、海軍は外洋海軍として整備されていた。陸軍も上陸作戦能力を有しており、そのノウハウは高かった。というより世界的に外洋海軍は大日本帝国・大英帝国・アメリカ合衆国だけしか保有しない特異能力であり、だからこそ陸軍が上陸作戦を保有しているのも特異能力だった。

特にアメリカ合衆国は上陸作戦に特化した『海兵隊』まで保有している程であったのだ。大日本帝国と大英帝国は広大な領土若しくは植民地を防衛する為に、陸軍の規模が海洋帝国の割に巨大でありその陸軍に上陸作戦に特化した師団が存在していた。更にアメリカ合衆国と違い陸海空軍の三軍体制であり、アメリカ合衆国が陸海軍しか無かった事が独立軍種として海兵隊が創設された理由でもあった。

話を戻す。上陸を開始した大英帝国陸軍は一切の反撃を受ける事無く、橋頭堡を確保した。その橋頭堡には続々と他の輸送船団から陸軍が上陸し、上陸作戦の器材を提供された第二神聖ローマ帝国陸軍も上陸した。そして橋頭堡から内陸へ侵攻を開始した大英帝国陸軍と第二神聖ローマ帝国陸軍であったが、その部隊をクレタ島全てを揺るがす程の大爆発が発生したのである。

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