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鉄と海の帝国  作者: 007
第4章 泥沼

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検討会議7

1940年2月18日、大日本帝国帝都東京市ヶ谷にある国防省大会議室では検討会議が開催されていた。国防省50階の大会議室で開催された検討会議には国防大臣の石原莞爾陸軍元帥以下幹部陣、皇軍統合作戦司令本部総長風間麗子海軍元帥以下幹部陣、皇軍戦略情報局長官の川島芳子陸軍大将以下幹部陣勢揃いしていた。

内容は第二神聖ローマ帝国と大英帝国による、クレタ島侵攻作戦についてであった。第二神聖ローマ帝国と大英帝国によるクレタ島侵攻作戦は、上陸してきた陸軍部隊に甚大な被害を与える事に成功していた。それは大日本帝国がクレタ島の地下に構築された地下要塞に設置された爆薬が炸裂したのだ。地下要塞は沿岸要塞が突破された時に備えて、最終的な籠城戦を行う事を想定した構造物だった。地下10キロに司令中枢施設を建設し、総全長85キロに及ぶ複雑な構造を誇っていた。核兵器が現時点で存在していない為に、現状汎ゆる兵器への耐久性を有していたのである。そこに地下貯蔵施設も建設されており半年分に及ぶ弾薬・燃料・食糧・医療品・補修交換機材が備蓄されていた。

その地下要塞の地下貯蔵施設に備蓄されていた物資も全て持ち出されており、地下要塞全体に爆薬を設置したのだ。当初は皇軍戦略情報局の工作員による遠隔起爆をして、工作員はクレタ島から脱出する事が計画されたが完全包囲下のクレタ島からの脱出は不可能と判断された。

そしてある種一か八かの賭けとして時限装置を起動して、何処かのタイミングで起爆させるというのが最終的に採用されたのである。一か八かの賭けであったが時限装置の時間は、ある程度は逆算して設定された。総引き揚げをする為に一切反撃をしない事から、第二神聖ローマ帝国と大英帝国は陸軍の上陸作戦を大幅に繰り上げると予想した。

そしてそのタイムスケジュールを逆算して時限装置を設定された。だがその努力は報われる事になった。上陸を開始した大英帝国陸軍は一切の反撃を受ける事無く橋頭堡を確保し、その橋頭堡には続々と他の輸送船団から陸軍が上陸し、上陸作戦の器材を提供された第二神聖ローマ帝国陸軍も上陸した。そして橋頭堡から内陸へ侵攻を開始した大英帝国陸軍と第二神聖ローマ帝国陸軍であったが、その部隊をクレタ島全てを揺るがす程の大爆発が発生したのである。

タイミングは完璧であり上陸部隊の約半数を壊滅状態にする程の爆発となったのだ。あまりの惨状に第二神聖ローマ帝国と大英帝国は作戦の中止を検討したが、クレタ島がある種放棄されたのは確定した事になり残りの陸軍部隊を利用して占領を開始したのである。

だがそれは住民全ても退避され無人で汎ゆる物資が持ち出された、島を占領しただけであった。

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