クレタ島侵攻作戦2
第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍の艦砲射撃は壮絶なものになった。何せ超弩級戦艦の数だけでも第二神聖ローマ帝国海軍48隻、大英帝国王立海軍46隻の合計94隻が艦砲射撃を行っていたのだ。それを夥しい数の巡洋艦と駆逐艦が護衛しており、巡洋艦も激しい艦砲射撃を行っていた。駆逐艦は魚雷艇の反撃を警戒していたが一向に反撃がない為に、勇猛にも海岸線に接近して艦砲射撃を行っていた。
艦砲射撃はやはり超弩級戦艦群94隻が主力を担っていた。第二神聖ローマ帝国海軍の超弩級戦艦フリードリヒデアグロッセ級4隻と、大英帝国王立海軍超弩級戦艦グレートブリテン級4隻の55センチ砲搭載艦は壮絶な艦砲射撃を行っていた。だが肝心の命中精度は雲泥の差が出ていた。本来相手が動かない艦砲射撃なら、艦艇からの命中精度は高い筈だが、今回の第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍の艦砲射撃は如実に差が出ていたのである。
だがそれはある種当然の結果といえた。大英帝国王立海軍はつい最近まで、本拠地のスカパフローに封じ込められていたのだ。それは身動きが全く出来ない事から、演習を行えていない、という事であったのだ。その為に大英帝国王立海軍の艦砲射撃の命中精度は劣悪であり、第二神聖ローマ帝国海軍の命中精度とは明白に差が出ていた。
しかしそれは大英帝国ミットフォード首相は百も承知であり、だからこそのクレタ島侵攻作戦だったのだ。つまりミットフォード首相は今回の作戦を『実弾射撃訓練』と位置付けていたのであった。
その為に大英帝国王立海軍は封鎖解除により行動可能になった、全艦艇を作戦に投入したのだ。そして大英帝国王立海軍は55センチ砲搭載の超弩級戦艦グレートブリテン級4隻、51センチ砲搭載の艦砲射撃超弩級戦艦クイーンエリザベス級12隻、48センチ砲搭載の超弩級戦艦キングジョージ五世級6隻と超弩級戦艦ネルソン級4隻、46センチ砲搭載の超弩級戦艦20隻が主力として投入していた。第二神聖ローマ帝国海軍も自慢の55センチ砲搭載の超弩級戦艦フリードリヒデアグロッセ級4隻を主力に、51センチ砲搭載の超弩級戦艦ビスマルク級10隻、48センチ砲搭載の超弩級戦艦ジークフリート級14隻、46センチ砲搭載の超弩級戦艦20隻という全ての超弩級戦艦を投入した。
その為にクレタ県は圧倒的な艦砲射撃に襲われ、全土が壊滅的な被害を受けたのである。




