世界の動き5
1940年2月9日、世界枢軸同盟のクレタ侵攻作戦は準備が着々と進行していた。第二神聖ローマ帝国海軍と大英帝国王立海軍はサンナゼールから、大英帝国領マルタ島へ集結していた。上陸作戦を行う陸軍も第二神聖ローマ帝国と大英帝国は動員しており、大量の輸送船団に分乗してマルタ島に停泊していた。マルタ島の規模に反して大量の第二神聖ローマ帝国と大英帝国の陸海軍が集結しており、上陸は島の経済を破綻させるとの判断から乗組員達や陸軍将兵達は島を眺めるだけにされていた。
この事態に対して大日本帝国は至って冷静だった。クレタ県からの総引き揚げを順調に進展中だった。それはクレタ県配備の空軍輸送機と輸送船団を利用して、オスマン帝国に移送していたが大日本帝国本土から空軍輸送機を更に増派した。これにより更に移送は順調に行われる事になったのである。
それに並行して大日本帝国は相変わらずの大規模軍事援助を行い、連合国各国での軍事力編成を強力に推し進めていた。イラン帝国はその甲斐もあり戦時中でありながら、猛烈な勢いで近代化を遂げていた。インフラと産業基盤は大日本帝国から送り込まれた膨大な数の建設機械が、次々と工事を開始した。
大日本帝国の五大財閥は傘下に建設機械企業を有しており、建設機械は大量に製造されておりその濁流はイラン帝国にも押し寄せた。その為にイラン帝国の国民が見たことも無い建設機械が大量に流れ込み、猛烈な勢いで建設が開始された。
それは大英帝国領インド帝国・オーストラリア・ニュージーランドにも同じように行われ、各国は猛烈な勢いで建設ラッシュによる近代化を遂げようとしていた。だが平時と違いそれら全ては戦争の為の近代化であり、汎ゆる成長の成果は軍事力編成に転換されるのであった。
特に大英帝国領インド帝国は膨大な人口から大量の陸軍が編成される事になり、それを支えるインフラと産業基盤整備が急ピッチで行われていた。何せ大英帝国の搾取する植民地であり産業基盤は脆弱であったからだ。それはオーストラリアとニュージーランドも程度問題であったが、同じ様に建設機械の濁流が押し寄せていた。
そして現状で第二神聖ローマ帝国と死闘を繰り広げる、ロシア帝国とオスマン帝国にも相変わらず大規模軍事援助は続けられていた。まさに大日本帝国の経済力が連合国の戦争を支えており、連合国は大日本帝国の強力な指導により戦争が継続出来ていたのであった。




