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鉄と海の帝国  作者: 007
第3章 混迷

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検討会議3

海軍連合艦隊の凱旋帰国から数時間後。大日本帝国帝都東京市ヶ谷にある国防省大会議室では検討会議が開催されていた。国防省50階の大会議室で開催された検討会議には国防大臣の石原莞爾陸軍元帥以下幹部陣、皇軍統合作戦司令本部総長風間麗子海軍元帥以下幹部陣、皇軍戦略情報局長官の川島芳子陸軍大将以下幹部陣勢揃いしていた。開催理由は明白だった。損傷した海軍連合艦隊の修理についてである。

第二次ミッドウェー海戦は大日本帝国海軍連合艦隊の歴史的大勝利であった。損傷した超弩級戦艦は最悪で中破であり、撃沈された超弩級戦艦はいなかったが超弩級戦艦群は大なり小なり被害を受けていた。そして海戦後大日本帝国海軍連合艦隊は被害の大きな超弩級戦艦を撤退させ、作戦行動可能な艦隊はミッドウェー島奪還作戦を開始し見事に奪還し数時間前に凱旋帰国したのだ。

だが実は中破と思われ先に撤退させた超弩級戦艦は、途中の硫黄島要塞での整備ドックでの点検中に大破と判定された。

その大破と判定された超弩級戦艦は1933年の『第五次軍備拡張三カ年計画』で、最初に建造された超弩級戦艦扶桑級であった。撤退した超弩級戦艦は超弩級戦艦扶桑級3隻(扶桑・伊勢・伊豆)であるが、それら3隻が大破の判定を受けた。自沈処分や曳航は必要無く、自力航行可能ではあるが兵装や艦橋・機関部の全てに於いて著しい損傷を受けていた。

46センチ砲搭載艦であり対46センチ砲対応装甲であるが、超弩級戦艦モンタナ級の51センチ砲による砲撃を受けた結果の損傷だった。これが超弩級戦艦ユナイテッドステーツ級の55センチ砲なら、最悪の場合は撃沈していた可能性が非常に高いと報告書は締め括られていた。

その他の超弩級戦艦は作戦を続行した程であり、損傷は非常に軽かった。特に超弩級戦艦越前級は48センチ砲搭載艦ながら超弩級戦艦常陸級の装甲強化型として建造された為に、51センチ主砲搭載艦の砲撃にも耐えられる装甲になっている為にその強靭な装甲は10発以上の46センチ砲の直撃に耐えていた。

連合艦隊司令長官高橋知里大将は、超弩級戦艦群の修理と全艦の整備により最低でも半年は作戦行動が不可能となる、と断言した。本来なら大日本帝国の造船技術と全土にある大量の海軍工廠なら、3ヶ月程度で可能な作業であるが『戦時急造第七次軍備拡張三カ年計画』で海軍工廠と民間造船所は、膨大な数の戦時建造計画を推進しており海軍工廠全てでそのドックを修理・整備にしよう出来なかった。

それでも海軍工廠のドックの半数は修理・整備の為に確保されており、寧ろ戦時建造計画をその状況で大規模に推進出来る事が驚異的な事であった。

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