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鉄と海の帝国  作者: 007
第3章 混迷

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第二神聖ローマ帝国の衝撃

第二次ミッドウェー海戦のアメリカ合衆国の大敗北を受けて、第二神聖ローマ帝国は帝都ベルリンの国防軍最高司令部でヒトラー首相が作戦会議を開催していた。上座の国防軍最高司令部大元帥席には皇帝ヴィルヘルム3世が座っており、政府首脳陣と第二神聖ローマ帝国国防軍首脳陣の全員が参加する大規模なものになっていた。

参加者はほぼ全員が、皇帝ヴィルヘルム3世もヒトラー首相も第二次ミッドウェー海戦の結果に衝撃を受けていた。唯一例外だったのは第二神聖ローマ帝国海軍総司令官エーリヒ・レーダー元帥だった。

ヒトラー首相は平然とするレーダー総司令官に、海戦の結果は予想出来ていたのか尋ねた。レーダー総司令官は立ち上がると、ヒトラー首相の疑問に答え始めた。そもそも大日本帝国海軍連合艦隊合計72隻、アメリカ合衆国海軍太平洋艦隊合計58隻の超弩級戦艦による壮絶なる砲撃戦であり、超弩級戦艦の保有数と個艦性能差・練度・士気から、大日本帝国海軍連合艦隊が勝利するのは火を見るより明らかだとレーダー総司令官は断言した。

何せ大日本帝国海軍連合艦隊は世界の近代海軍史上、ただの一度も海戦に敗北した事の無い海軍であり、その練度と士気は異常なまでに高い水準で維持されていた。これは世界のどの海軍にも真似できない事だった。そして更に大日本帝国海軍連合艦隊は驚異的な数の超弩級戦艦を大量建造し、その個艦性能は圧倒的な能力を誇っていた。まさに質と量という相反する事を両立させる事が、大日本帝国海軍連合艦隊は成し遂げる事が出来たのである。

その大日本帝国海軍連合艦隊ばかりを称える言葉に、ヒトラー首相は少し苛立ちながら第二神聖ローマ帝国海軍は大日本帝国海軍連合艦隊に勝利出来ないのか、と尋ねた。レーダー総司令官はヒトラー首相の言葉に一切躊躇無く、不可能ですと断言したのである。

その断言に全員が、衝撃のあまり凍り付いた。そして暫くしてざわめきが巻き起こった。しかし皇帝ヴィルヘルム3世はざわめきを鎮めると、レーダー総司令官の見解は一理あると語った。先の大戦では大日本帝国海軍連合艦隊は圧倒的な勝利を収め、第一次世界大戦勝利に貢献していた。それが今次大戦に於いても、重要な役割を担う事になるのは明らかだった。

ヒトラー首相は皇帝ヴィルヘルム3世の話を聞いて、その真意を悟った。レーダー総司令官に戦時拡張計画を実行し、海軍整備に注力するように命令したのである。

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