10年後
話しが飛びすぎてすみません…
ご指摘いただき、双子の名前を
訂正しましたー
エリーゼとハルトが結婚し10年。
「父上、宜しいですか?」
ハルトの執務室に、息子である長男ロイズと次男カイルがやってきた。
「ふたりとも、どうした?」
「カイルと一緒にウォルト家へ母上のお見舞いへ行っても宜しいですか?」
エリーゼは懐妊中で、もうすぐ出産なのでウォルト家で過ごしている。
「ああ。構わないよ。だが、ちゃんと宿題は終わったのか?」
「はい。私もカイルも本日分の宿題は終わっております。」
「わかった。気をつけていっておいで。」
礼をして執務室を出ていく我が子を愛おしそうに見つめるハルト。
「もうすぐか…今度はどちらが産まれるかな…。」
彼は愛しのエリーゼの顔を思い浮かべながら、仕事へ戻ろうとする。
「旦那様!大変にございます!」
トマスが慌てた様子で執務室へ入ってきた。
「トマス、慌てていると転ぶぞ…?で、どうした?」
「奥様が産気づいたと!」
「なに!?ジェイス、すまない!」
ハルトは専属執事のジェイスに仕事を頼み、子どもたちを連れてウォルト家へ急ぐことにした。
「ハル、それに、ロイズにカイルも
まだ産まれないから大丈夫なのに…」
ウォルト家に着くとケロッとした表情でエリーゼがベッドから身体を起こす。
「だって、産気づいたって…」
「そんなすぐには産まれないわ。ねえ、お母様?」
エリーゼは前侯爵夫人に声をかける。
「そうね。深夜かしら?」
夫人が先生を見ると先生も同意している。
「母上、今日はウォルト家へ泊まって傍にいてもいいですか?」
カイルが心配そうに見つめ、ロイズも横で首を縦に振って、エリーゼに同意を求めている。
「ウォルト侯爵と侯爵夫人に相談してらっしゃい。」
エリーゼは姉夫妻に訊くように促す。
「「はい。」」
元気良く返事をして部屋を出ていく。
「リゼ、私は一度屋敷へ戻るよ。執務を終わらせてから、また来よう。」
「わかったわ。お姉様たちには伝えておくわ。」
ハルトはエリーゼの額に口づけをしてから、ウォルト家を後にした。
夕方にウォルト家へ戻ってきたハルトを待っていたかのように、エリーゼの陣痛の間隔が早まり、
彼女は無事に出産することができた。
「リゼ、お疲れ様。」
「「母上、大丈夫ですか?」」
「ふふ。大丈夫よ。ほら、貴方たちの弟と妹よ?」
エリーゼは双子を出産したのだ。
「双子だったんだな。しかし、どちらも可愛いな。」
「僕、お兄ちゃんになりました!」
「カイルが産まれたときにそっくりだ。妹ができて嬉しいです。」
「シールズ公爵家がますます賑やかになるわね。」
「リゼ、実は名前を考えていたんだ。」
「あら?どちらが産まれるのかわからなかったのに?」
「うん。どっちの名前も考えいたんだ。」
男の子はゴードン、女の子はシンシアと名付けた。
「これからも、家族6人で幸せになっていこう。」
ハルトがロイズとカイルを抱きしめ、エリーゼがゴードンとシンシアを抱きしめて、微笑みあうのだった。
これにて完結です。
お読みいただき、ありがとうございます。




