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狩人の血脈  作者: SKeLeton
第二章 現在
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王国首都郊外の農場(納屋1)

 王国首都郊外の農場ファーム納屋シェッドを改築した格納庫ハンガーの中に小型機がたたずんでいる。


 薄暗い格納庫の中に、塗装されていない機体……その金属の地肌じはだ銀色シルバーがぼんやりと浮かび上がっている。


 外部電源からケーブルがつながれた機体には、俯瞰ふかんすれば三角形に見えるΔ(デルタ)翼と呼ばれる主翼がある。


 その機体は、まるで矢尻やじりのように細くするどく見える。


 キャノピーは開かれ、作業服姿の小柄こがらな男が狭い操縦席コックピット にぎりぎりといった様子でおさまり、の入った計器を窮屈きゅうくつそうにいじっている。


「正直、しいです。ここまで仕上げておきながら、持っていかれてしまうなんて……。あなた以外、この機体をぎょせる者なぞいませんよ!」


 機体脇きたいわき搭乗用梯子ラダーに足をけ、操縦席コックピットのぞき込んだ作業服の男が語りかけた。


「仕方がないさ。指示書の通り、これ以上、操縦席コックピット に機器を詰め込んだら、 普通のパイロット(・・・・・・・・)おさまらなくなる」


 操縦席コックピット の男、クルト・ヒンメル王国空軍技師長はかつてないくやしさをめながら、気持ちとは裏腹うらはら肯定こうていするかのような言葉をいた。


 この機体には思い入れがある。この先、王国空軍で戦闘機の設計段階から技師兼テストパイロットとして関わることがあるだろうか。


 なまじ今後、計画があったとて、これだけ尖鋭的せんえいてきな機体にはならないだろう。この機体は一種の奇跡なのだ。王国空軍にとっても、自分にとっても。


 しかし、 追加兵装(・・・・)、追加機器もたいがいだが、戦闘機ファイター 上下並列複座(・・・・・・)なんて聞いたこともない。大型爆撃機ではあるまいに……。

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