ドラゴン
さて、シルラの森にやってきたが魔物一匹も来るまで見なかったんだが、本当にいるのか?
不安すぎる。
「アイアンベアーはどの辺にいるんだ?」
「この森の中心ぐらいと依頼書にはかかれていましたよ」
あぁ相変わらずマイの笑顔は美しいな…今日も世界は平和だな。
「痛っ!!」
ホムラが俺のつま先を踏んでいた。
非常に痛い。
涙が出そうだよ。
「思いっきり口に出てたわよ!!」
だからってさらに強く踏むのはやめてほしい。マジで痛いから。
そろそろ骨が折れるぞ。
「こ、ここ小指が!!!」
「ホムラさん?そろそろやめてください。それ以上やるというのならば私がお相手しますよ?」
「…わかったわよ。今度何か奢ってもらうわよ!」
「助かった…」
ちょっと焦ったぞ。若干小指がジンジンするが、折れてないし大丈夫だろ。
それにしても、ホムラが嫉妬とか可愛いな。
まぁ口に出さないけど。出したらまた小指踏まれそうだし。
「今、ふと思ったんだがマイは助けた人たちの教育はしなくていいのか?」
「ふふ、今日はお休みですよ。覚えたことを復習してもらうためにお休みにしたので大丈夫ですよ」
「マイも頑張ってるな」
「ありがとうございます」
相変わらず丁寧で綺麗なお辞儀だな。流石メイドマスターって所だ。
「それで大分森の奥に来たつもりだけどまだなのか?」
ホムラとマイの顔を見るとホムラは何かを考えているような感じだ。
「ホムラどうしたんだ?そんな難しい顔をして」
「…いや少し変と思ってね」
「…変?何がだ?」
別に変な感じは一切感じないぞ?マイも不思議そうにしているし。
「ここには何回も依頼で来ているから分かるのだけれど、魔物がいなさすぎるのよ。ここまで奥にくれば必ず雑魚な魔物でも遭遇するはずなのに今日は一度も遭遇してないのよ」
「…なるほどな。何か異常が起きているのか?」
「…それは分からないわ」
ふむ…ホムラがそう言うのなら正しいのだろうな。
確かに一度も遭遇はしていない。
「…慎重に進むべきか」
「そうね。ここからは気を引き締めたほうがいいわよ」
「…そのようですね」
ここからは今まで以上に気を引き締めていつでも戦闘に移行できるようにしないとな。
疲れるがゆっくりと三人がゆっくりと周りを警戒しながら進む。
「…なぁ、この森って鳥の鳴き声って聞こえないのか?」
「…鳥が何よ?」
いや…そんな急に何言ってんの?的な感じでホムラが睨んできているが、気になったことだし聞くぞ。
「俺が住んでた場所の近くの森はもっと鳥や魔物の鳴き声が必ず聞こえてたから、ここはこんな静かな森かと思って聞いたんだけどどうなんだ?」
「…これはさらに警戒する必要があるわよ」
「…なぜ?」
まったくわからん。警戒はしているけどなんでさらに?
「つまり、考えられることは2つよ。1つは生き物が森から一匹もいなくなった。もう1つは森の中で圧倒的な力を持った何かが支配をしているかよ」
一つ目のの事は意味は分かるが2つ目ってどういうことだ?
「なぜ支配すると静かになるんだ?」
「ハクヤ様、それは誰も目をつけられたくないからです。圧倒的な力を持った何かに逆らえるほどの力がなかったら、まずは身を潜めて見つからない様にするからですよ。もし森で鳴いたりしたら自分の居場所がばれますから」
…なるほど。マイの説明で分かったが、それってかなりヤバいことなんじゃないか?
もしかしたら、アイアンベアーを倒すってこと自体が無駄な可能性もあるかもな…
「かなりヤバい奴がいるってことかよ…」
「ですが、そういう気配は感じられません」
一切俺たちの索敵に引っかからない時点でおかしいんだよな。
「いや…来るわよ!空から!!」
「なっ…!?」
「えっ!?」
俺はホムラの言った空を見てみると、体長200メートルぐらいのドラゴンがいた。
「なぜドラゴンが!?」
「知らないわよ!それより全力で逃げるわよ!!」
「だろうな!!」
俺達は全力で森を下るが、飛んでドラゴンは追いかけてくる。
「分が悪いぞ!なんであんなにキレてるんだよ!?」
「恐らく、縄張りに侵入されたからでしょう」
マジかよ!?だからってあんなにキレるなよ…。俺達まだ何もしてないじゃん!
「ハクヤどうするのよ!このままじゃ殺されて終わりよ!」
「そろそろ決断をしないといけませんね…」
だろうな。このままじゃ絶対に街まで逃げ切れない。戦うって言ってもどう戦うんだよ。空を飛んでる敵に…
「マイ!あの翼を撃ちぬけるか?」
「可能ですよ」
なら、行けるかもな。ただ相手の攻撃が分からないからな…作戦も立てられない。
「ドラゴンの主な攻撃って何か分かるか?」
「一番は口から火のブレスを吐くことね!そして、あとはあの爪でひっかくか噛みつくって所よ!」
それなら対処しようがあるかもしれないな。
「マイはドラゴンの翼を撃ちぬいてくれ。そして、ドラゴンが飛べなくなって地上に来たら、ほぼ確実にブレス攻撃をしてくるからホムラは相殺してくれ!そして俺はドラゴンにとどめを刺す!」
「かしこまりました」
「わかったわよ!なら行くわよ!!」
俺達は体を反転させて、ドラゴンの方に向かって突っ込んでいった。ドラゴンもそれに気づき俺たちの方へ急降下し始めた。
「では行かせてもらいます!」
マイは数千の魔銃をドラゴンが通る上空に作成し、ドラゴンが通り過ぎようとしていた。
「バレットレイン!」
通り過ぎようとしていた所で、一気に魔銃から発射され、ドラゴンの翼にたくさんの穴をあけていた。
…チートだな。自分で立てておいた作戦なんだが、よく考えると三人で出来る作戦じゃないよな。
「ハクヤ様!ドラゴンが地面に落ちました。そしてブレスが来ます!」
「わかった!ホムラ頼んだ!」
「わかったわよ!黄炎!」
ホムラは黄色の炎を右手に出し、かなり大きな火球にしてブレスに向かって投げた!…って投げるんかい!!
―――――――ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
ものすごい爆発音が森に響き渡るが、俺は気にせずドラゴンに突っ込んでいった。
「覚醒!」
俺は覚醒をし、神気を刀に集め土煙が激しい中、俺はドラゴンに向かって全力で斬撃を放った。
「真っ二つになれやぁああああああああああああああ!!」
そうして、土煙がなくなるとドラゴンは真っ二つに斬られていた。
「…やりすぎた?」
「そうよね!で、これどうすんのよ?」
「持ち帰ってお肉を食べましょう。ドラゴンのお肉は美味と言いますから」
もう食い物の話かよ!?まぁいいか。終わったことだし。
「んじゃー街に帰ろうぜ」
俺達はそうして街に帰っていった。
お久しぶりです!
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