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帰宅

俺達はドラゴン討伐を終えてアリシャさんの所に来ていた。


「何の用なんだ?」

「あぁー…非常に言いにくいんだが、ドラゴンを倒してきた」

「……」


どうやら言葉を失っているようだな。ドラゴンはさっきギルドの図鑑で調べたら、伝説級で強さがSSランクあるって書いてあったしな。俺自身まぁよく勝てたなって思ってるよ…。


「アリシャさん?起きてるか?」


なんかアリシャさん違う世界にトリップしているみたいだし。


「…はっ!?なんだって?」

「いや…だから、ドラゴンを倒したんだよ」

「…とうとう頭のネジがはずれたのか?」


失礼な!俺はいつだって普通の子だぞ!


「普通の子ならドラゴンなんて倒さないと思うわよ?」

「うぐっ…」


容赦なくホムラが俺を責める。こんなときはあれをやるべきだな。


「マイ…ホムラがいじめるよ…」

「最低ですね。年下の男の子を泣かす女性なんて…」


俺はマイに抱きつき半泣きっぽい顔で言うと、マイは優しく頭を撫でてくれる。


「なんで私が悪いみたいな空気になってんのよ!?私は事実を言っただけよ!?」

「ハクヤ様は普通の男の子ですよ。私の全てを捧げられますから」


いや…確かにマイのことは好きだし一緒に居たいけど、全ては捧げられても重いぞ…。


「わ、私だってハクヤにならすべてをあげれるわよ!」


って、ホムラもどこで張り合っているんだよ!?そこで対抗意識燃やさなくていいからな!!


「…まぁ二人ともここは落ち着いてくれ。ドラゴンの話をしないといけないしな」

「…わかりました。ホムラさん…あとでじっくりと話し合いましょう?」

「えぇ、いいわよ」


なんか二人の間でものすごい火花が…誰のせいでこうなったんだろうな。まぁ俺のせいだけど。


「一応私これでも仕事中なんだけど」


アリシャさんがめんどくさそうな顔で言うが、そこは我慢してもらわないと。


「で、ドラゴンはどうしたらいいんだ?」

「ギルドに売ってほしいのが本音だ。竜の素材はかなり高額で取引ができるから、売れる分は売ってほしい。もちろんハクヤ達が討伐者だから素材のもらう権利はあるから、欲しい所だけ貰ってあとはギルドに売ってくれると助かる」

「なるほどな。それでドラゴンの素材ってどんだけあるんだ?」

「牙、鱗、肉、爪、血が主になる。細かくなると、尻尾の先端、目玉、舌だ。好きな所を貰いな」

「じゃあ明日欲しい所だけ貰ってから、売りに行くけど大丈夫か?」

「あぁ。それで構わないぞ。それで、どこかの馬鹿が貴族に喧嘩を売ったおかげで、貴族からの文句が多いんだけど?」


ジト目で俺のことを見てくるアリシャさん。その眼には半分恨みが込められてそうだな。


「それは知らないぞ?俺は貴族だろうが王様だろうが、俺の仲間を泣かす奴はぶっ飛ばすだけだからな」

「はぁー…わかったぞ。なら、帰れ。こっちは仕事が山積みなんだよ」


まるで俺たちを追い払うかのように、部屋から追い出された。これからやることないしどうするかな?


「ホムラとマイは何かしたいことあるか?」

「ハクヤが行きたい所に行けばいいわよ」

「ハクヤ様が一緒なら私はそれで満足です」


二人とも人任せかよ!?もうちょっと考えようぜ?こういうパーティーはみんなの意見を尊重するのが大事なんだしな。


「そんなのめんどくさいし、ハクヤにまかせるわよ」

「メイドはご主人様の意思に従うのが決まりですから」


うわー…本当に放り投げてるよ…。俺も特にやることなくて困ってんだよな…。


「じゃあ軽く依頼でも見るか?」

「いいわよ」

「はい」


三人で二階から一階に下りて、依頼書が貼られている所まで来て、眺めてみると一つだけ緑色の依頼書があった。


「なんだこれ?」

「なんで緑色なのよ?」

「私にもわかりません…」


二人も知らないとなると、ネネさんにでも聞いてみるか。丁度すいてるっぽいしな。


「ネネさんちょっといい?」

「はい!なんでしょうか?」


ものすごいキラキラした目で見つめられても困るんだけど…。まぁそんなことはどうでもいいか。


「なんでこれだけ緑なんだ?」

「あぁそれはですね、冒険者が行方不明になると貼られる依頼書なんですよ」

「つまり、冒険者捜索の依頼書ってことか?」

「そういうことですね。それに緑色の場合だと失敗扱いはされませんので、みんな依頼を受けてそのついでに違う依頼もしているんですよ」


なるほど。つまり、冒険者が見つかったら報酬がもらえるし見つからなくても、失敗扱いされないから損は一切ないってことか。


「なら、一応それ受けるけど、誰が行方不明なんだ?」

「はい。Aランクでシノさんって言うんですけど、見た目は綺麗な白髪ロングで目は赤色で、可愛い子ですよ」

「それは本当なのか?」

「はい。とってもかわいい子ですよ」


それは何としてでも見てみたいな。可愛い子なら余計に。


「「ハクヤ(様)」」


おおぅ…後ろから何故か殺気が!まぁ理由は分かっているぞ?俺が可愛い女の子のことを考えてたからな。


「だが!反省も後悔もしていない!!」

「眉間ぶち抜きますよ?」

「燃やされたい?」

「すいませんでしたーーーーーーーーーー!!!!!!!」


俺は土下座をして謝る。当たり前だろ?俺すぐにでも殺されそうだったし、あの二人の殺気にはマジでちびりそうだったよ…。


「なら、今から探しに行きましょうか?」

「えっ…?」

「ふふふ…可愛い女の子がどんな子か知りたいですから」


マイはそんなことを言って笑っているが、目は一切笑ってないぞ…むしろ光彩が消えているし…。怖いから俺も従うけど。


「わかった。今すぐ行くぞ!」

「ふふふ……待ってください。ハクヤ様?」


俺は逃げるようにギルドから飛び出し、シノっていう女の子を探すことになった。


おう…マイがどんどん崩壊しているよ…どうしよ?

ちなみにシノちゃんの性格は決めてありますので楽しみに。


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