ハナの決意
俺たちは防具を買い、時間が昼ぐらいになったのでヤキニク亭にきていた。
「それにしてもここのステーキはうまいけど何の肉なんだ?」
「これはオークですよ。ももの部分が非常に柔らかくて人気の食べ物ですよ」
マイが答えてくれて初めて知ったぞ。オークって食えるんだな…
「それにしても奢ってもらって悪いわね」
「気にするなよ。みんなで食べたほうが美味しいしな」
「今回は甘えさせてもらうわよ」
「おう!」
ホムラもこんなことを気にしなくてもいいのにな。
「それでこれからどうするかな…」
そんなことを考えているとハナさんから話しかけられた。
「ハクヤさん…私はこの街に残ろうと思います」
「お母さん!?」
ホムラも驚いているがその気持ちはわかる。
「どうしてだ?」
理由を聞くと伏せ目で話してくれた。
「私は3人みたいに戦う力もないですし、旅をする目的なんて持っていませんから…」
「なるほどな………ハナさん俺の目を見てくれ」
「…はい」
ハナさんが目を合わせてくれたので、俺も見つめるとハナさんの決意が見えた気がした。
「わかったぞ。仕事はアリシャさんに掛け合ってみるけど、一つだけ約束してほしいんだが」
「約束?」
「あぁ。俺はいつかレギオンを作り、レギオンのホームを作ろうと思ってる。それでハナさんにはそのホームの管理をしてほしいし、ホームに帰りを待ってくれている人がいるって嬉しいからな」
俺が言うとハナさんは目に涙を溜めていた。
「…はい!その約束を楽しみにしています!」
「…お母さん…少しだけ待っててね。一緒に暮らせるのを楽しみにしてるわよ」
なんか親子の友情がさらに深まったような…?気のせいか?
「気のせいじゃありませんよ」
「さりげなくマイは俺の心を読むなよ…」
「ふふ、ハクヤ様は読みやすいですから」
自分では隠しているつもりなんだが、隠せてはないっぽいな…
「大丈夫ですよ。ハクヤ様の表情や考えを読めるのは私ぐらいですよ」
それなら大丈夫かもな…ってそれでいいのかよ!?
「早く食べましょう。せっかく美味しいステーキが冷めて固くなっちゃいますよ」
「そうだな。ハナさんもしばらくは俺たちもこの街でいろんな経験を積むからすぐには離れないから」
「ありがとうございます。必ず恩は返しますから」
「期待しているぞ。それじゃ今日はたくさん食べるぞ!」
俺の言葉と共にみんな好きなのを注文をし満腹になり、ギルドに向かった。
「こんにちわ。受付のお姉さん」
「ひゃっ!?は、はい!!」
いや…なんで普通にあいさつしただけなのにこんなに怖がられているんだよ。俺は何もしてないぞ?
「えーと…なんか怖がることした?」
「いえ!!すいません!!!」
うわー…そんな涙目で怖がられるとマジで傷つくんだよ…
「ハクヤって女を泣かすのね」
「ハクヤ様には失望しました」
ちょっ!?ひどくね!?俺は本当に何もしてないんだけど!!
「まぁいいけど、なんであんたはそんなに怖がるのよ?」
「ひぅ!!」
ホムラ…そんな低い声で聞いたら余計に怖がるだろ…
「ホムラさんはダメですね。私がお手本を見せますよ」
「なら見せなさいよ!」
「…大丈夫なのか?」
いろいろな意味で一番不安なんだが…マイは優しいけどこういう時はちょっとずれてるんだよな…
「ふふふ…ハクヤ様を怖がる理由を言ってください。そうしないと掃除しますよ?」
「「「いやいや!!!」」」
3人でハモちゃったよ!!!何さらっと脅迫してんの!?お姉さん泣きはじめるよ!?一番怖いのマイなんだけど!!
「どうしました?」
「………マイってアホなの?」
「それは失礼ですよ。ホムラさんみたいにバカではありませんから」
今の一言でホムラの額に青筋が出たな…つうか挑発するなよ…
「ずいぶん口の悪いメイドね!覚悟はできているんでしょうね!?」
「それはいつでも。ホムラさんには負ける気はしませんが」
「言ってくれるわね!あの時の続きをするわよね?」
「ルナー男爵の時の続きですか?どちらが多く倒せるかは引き分けでしたが………今回は負けませんよ」
「上等よ!!」
いやいや!!やばいんじゃね!?マイは銃を作成したし、ホムラは黒い炎を出し始めてるし!!
「貫きなさい」
「灰にしてあげるわよ!」
銃弾と黒い炎が放たれてぶつかりそうになった。ぶつかったらギルドは消し飛ぶだろうしな。
「はぁー…めんどくさいけど止めるか。『消滅』」
俺は銃弾が動くエネルギーと黒い炎のエネルギーを消滅させた。
「「なっ!?」」
「あんまり騒動起こすなよ。ただでさえ問題起こしてる方なんだから。ハナさんもなんか言ってください」
ハナさんに振ると驚いていたけど、すぐに顔を引き締めた。
「人に迷惑をかけちゃだめですよ?今回はハクヤさんが止めましたが、かなり危険でしたよ。そこを分かったなら受付の人に謝ってきなさい」
「「はい」」
ハナさんは優しく言っているがかなりの迫力があったし、あの二人を怒れるって相当なひとだな。まぁちゃんと二人は謝ったし大丈夫か。
「ハナさんありがとうございます。それで、お姉さんはなんで俺のことを?」
「ひゃぅ!?すいません!」
「いや、そんなに謝らなくていいから…」
「すいません…私この前の喧嘩見ちゃいまして…」
「なるほどな…それで怖くなったと?」
「はい…」
これは俺は悪くないよな…?微妙な所だけど、一応謝っとくか…
「まぁ悪かったな。怖がらせてしまって」
「いえ!私の方こそ失礼な態度ですいません」
お互いに謝ったしこれで大丈夫だろ。
「それで、アリシャさんはいるか?ちょっと用事があるんだが」
「アリシャさんなら居ますよ」
「そっか。ありがとな、お姉さん」
「いえ!それと私の名前はネネって言います!」
「ネネさんこれからよろしくな」
「はい!!」
俺たちはアリシャさんがいる仕事部屋に向かっているとホムラが言ってきた。
「あの子ハクヤの事を気に入ったわね」
「そうなのか?」
ただのあいさつぐらいだろ?気に入ることなんかあったか?
「受付の女性が男に名前を教えるって意味は、気に入った人や好きな人にしか教えないから」
「……マジ?」
「せいぜいハクヤの後ろにいるメイドには気を付けておいた方が良いかもね」
だろうな。後ろからものすごい殺気が俺に向かってきてるからな。
「ハクヤ様…心臓を撃ちぬかれるか頭を撃ち抜かれるかどっちがいいですか?」
「……まだ生きたいかな」
「…女には気を付けてくださいね。ハクヤ様?」
「…わかったよ」
素直に聞いとく方が賢明だろうな。そうじゃないと俺いつか殺されるし…後ろのメイドにな。
「着いたし入るぞ。失礼するぞ」
部屋に入ると、さっきより書類が増えていた。
「なんかさらに忙しくなったか?」
「さっきの宿の話のせいでな」
まるで俺が悪いみたいに言うなよ…
「それで今度はなんの用なんだ?」
俺はハナさんのことを話すとアリシャさんは頷いて提案してきた。
「なら、ギルドで働かないか?今、人手不足で大変だからな。それにずっと働くわけじゃないから上からは何も言われないしな。それでどうする?」
アリシャさんは真っ直ぐな目でハナさんを見つめて答えを待っていた。
「お願いします!頑張りますから!」
「なら、今からでもいいか?書類をジャンルごとに分けてほしいんだが…」
「分かりました」
ハナさんはさっそく仕事に取り掛かっていたので俺たちも帰ろうとすると呼び止められた。
「メイドのお嬢ちゃんに頼みたいんだがいいか?」
「何でしょうか?」
「宿が出来るまでに、働く人を育ててくれないか?基礎だけでもいいからさ」
そこでマイは俺の顔を見るなよ…許可が欲しいのか?
「俺の事は気にせずに好きにしていいぞ」
「…わかりました。その話引き受けさせていただきます」
「なら、明日から毎日午前の間だけ頼む。用事があったら前日に言ってくれたら大丈夫だからさ」
「かしこまりました」
マイが一礼して部屋から出ると俺たちもあとから続き部屋を出て宿でのんびりすることにした。
最近マイのキャラ崩壊がorzもっと可愛らしく書くはずだったのに…
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