夜
俺たちはマイと合流して、夜も遅くギルドに行きアリシャさんの仕事部屋に乗り込んだ。
「よう、ちょっと面倒事があるんだが手伝ってくれよ」
「…まさかルナー男爵に関係していることか?」
「そうだけど?」
アリシャさんは椅子の背もたれにもたれながら右手で顔を覆って天井を見上げていた。
「レミリアの息子は問題事しか起こさないのか…」
失礼な!問題事は少し起こしているが人並みだと思うぞ!!
「それで、ルナー男爵の屋敷から助けた人たちがいるんだが保護を頼めるか?」
アリシャさんの目つきが変わり真面目な雰囲気で聞いてきた。
「…何人ぐらいだ?」
「全員で25人だな。とりあえず怪我も病気もないが、寝る場所と仕事は俺では無理だからアリシャさんに頼みに来たんだが…」
「………」
どうやら真面目に考えているようだな。どんな返事が来るんだか。
「助けたいが名目がないから困っている。ハクヤは思いつくか?」
それなら事前に考えてあるから問題はない。
「冒険者の家族を襲い、仕返しついでに助けたっていうのはどうだ?これなら、冒険者はギルドの管轄だし口実も出来るだろ?」
「そうかもな。なら、助けた人をとりあえず連れてきてくれ。ハクヤはそれが終わったら帰っていいぞ。詳しい話は明日聞くから」
それはありがたいな。正直めっちゃ眠いし疲れているから助かる。
「お言葉に甘えるよ。それじゃまた明日ここに来るしまたな」
「あぁ、お疲れさん。いろいろありがとうな」
「俺は俺のやりたいことをやっただけだ。じゃあな」
俺は部屋から出て、助けた人をアリシャさんと会わせてからギルドを後にし、宿に戻った。
宿に戻るとマイ、ホムラ、ハナさんがベッドに座りながら雑談していた。
「ただいま。一通り片付いたぞ」
俺がそういうと3人は笑顔で答えてくれた。
「「「おかえり(なさいませ)」」」
「ただいま。ハナさんは大丈夫?」
俺がそう聞くとハナさんは笑顔で答えてくれた。
「はい!本当にありがとうございました。娘と私を助けていただいて」
今にも土下座しそうな勢いでお辞儀をしながら言ってくるがそこまで大したことはしてないし。
「気にするな。仲間の頼みだしな」
「ありがとうございます。それにマイさんには返しきれない恩がありますから」
マイにもあるのか?それに返しきれない恩ってなんだ?
「何をしたんだマイは?」
「ハクヤ様から昔教えていただいた処女に戻す魔法を使い、ハナさんの心の傷を少しでも治したかったので…」
そんな不安そうな顔で言うなよ。別に怒りはしないぞ?
「いいんじゃないか?それにハナさんみたいに礼儀正しい人なら、何度だってやり直せるからその手助けをしたのはいいことじゃないか」
俺はベッドに座ってるマイの頭を撫でていると、ホムラから声をかけられた。
「本当にありがとね…」
「気にするな。仲間の頼みだからな」
俺は撫でるのをやめホムラの方に向き直った。
「それに、ホムラには笑顔でいてほしいからな」
「…本当にハクヤは優しくてかっこいいわね」
俺と同じ目線になるまでしゃがみいつもより優しい声で俺の右頬に手を添えながら言った。
「本当にこんな不器用な私をちゃんと見てくれて、見た目も変わってるのにそれを気にせずに話しかけてくれたし、かっこよくて頼りになって…惚れちゃいそうね…」
「えっ!?」
「今日のお礼よ」
俺が驚いて固まっていると、そのまま俺のおでこにキスしてきて扉の方に向かって行った。
「じゃあまた明日ね」
ホムラはそのまま自分の泊まっている部屋に戻っていったようだな…
「私も失礼させていただきます」
ハナさんも部屋を出ていくと部屋に残ったのは俺とマイだけになった。
「それじゃ寝るか」
「そうですね」
俺は寝間着に着替えてベッドに入り明かりを消した。
俺はのんびりと今日あった出来事を頭の中で振り返っていると、誰かがベッドに入ってきたのでそっちを見てみるとマイだった。
「…どうしたんだ?」
マイは普段のメイド服ではなく、ネグリジェなのでいろいろと見えそうでヤバい。
「ハクヤ様…」
マイは俺を背中から抱きしめてきたが、胸が当たってヤバい。まして好きな女性だからなおさらだな。
「マ、マイ!?その…胸が…当たってるんだけど」
「…当てているんですよ」
え?何?その彼女に言われてほしい事ナンバー3に入るようなことは!?
「いやっ…その…ね?」
これだから地球の時からの童貞はダメだな…流石にどう会話していいかわからないし。
「えーと…急にどうしたんだ?」
「本当はもっと耐えるはずだったんですが、さっきのホムラさんの行動を見てたらちょっと胸がモヤモヤとしてしまって…」
まさかそれって…
「醜いですよね…嫉妬なんて…なんかすいません」
マイはさりげなく俺のベッドから出ようとしたが、俺はマイを抱き寄せた。
「きゃっ!?」
「そんなことを言うなよ…それにごめんな…最近はホムラばっかりで…」
「私の方こそすいません…ハーレム作っても大丈夫と言いましたのに、いざこうなると嫉妬なんて…」
マイは俺の胸で泣きそうな声でいってきたが、俺は強く抱きしめていった。
「安心したぞ。マイも嫉妬してくれるんだって。俺はハーレムはつくるかもしれないけど…それでも!1番はマイだから!」
「ハクヤ様…」
マイと俺は目を合わせるとどちらからでもなくキスをした。
「んっ…」
「マイ…抱いていいか…?」
とても嬉しそうな顔をしながらマイは頷いた。
「はい。私の全てをハクヤ様にあげます。たくさん愛してくださいね」
俺とマイの夜はこうして過ぎていった。
なぜこうなった…ノリで書いてたらこんな風になってしまった…
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