覚醒
「ここは俺が泊まっている宿だから安全だし、少しだけ待っといてくれ」
「あの…ありがとうございます」
「気にするな。仲間のためだ」
俺はまたテレポートを使い、屋敷に向かった。
―――――――――
喧嘩売りに来たのはいいけど、さっそく囲まれたわよ!?ってあのマークは…
「ねぇ!ちょっとここにいる連中ってレギオン『ファイヤーテール』じゃない!?」
「そのくらいなら、大丈夫だと思いますが…?」
いやいや!!なんでよく分かりませんがって顔をするのよ!普通にヤバいレギオンなんだけど!!!
「『ファイヤーテイル』って、AAAランクのレギオンでSランクのレギオンの次に強いレギオンよ!人数は300人は超えているって言われているのよ!そこに喧嘩売る?普通は!!」
「ふふ、私たちは普通じゃありませんから」
そんなドヤ顔でいうことじゃないでしょ!!このメイド大丈夫なの!?
「それに、ハクヤ様が来るまではお待ちする約束ですから」
それを言われたら
「はぁ…分かったわよ!!私も腹を括るわよ!どうにもなれって感じよ!」
「さすがホムラさん。たくましいですよ」
こんな状況でも、笑顔を絶やさないのは素直にすごいと思うわよ…どんだけ肝が据わっているのよ…
「おい!!!なにさっきからしゃべってんだよ!!殺すぞ!!!」
スキンヘッドの奴が話かけてきたけど、あれがリーダー格の人物っぽいわね。かなりの腕と見たけどどうなのよ。
「私は死にませんよ。その前に貴方たちを掃除してあげますわ」
今の言葉でかなり頭に来たようね。青筋が見えているしね。
「ふざけるな!!メイドが何を言ってんだ!!野郎ども殺しな
!!」
「「「おう!!!!!」」」
私達を囲んでいた連中が一斉に襲いかかってきたようだけど、大丈夫なの!?
「ふふふふ…」
なんか不気味にマイが笑っているんだけど!?こわいわよ!!!
「久しぶりに手加減なしで掃除ができますわ」
そう言った途端にマイは消えたと思うほどの速さで、スキンヘッドの男の脇腹を魔銃で撃ちぬき、脇腹を抑えながら膝をついた男の顎を蹴りあげた。
「ぐぼぁっ!!」
そのまま意識を失って倒れたけど、マイってとても強いのね…
「次は誰ですか?今なら、相手になってあげますよ」
丁寧に言っているようだけど、半端ない殺気を出してるから動けないのよ。だけど、これがハクヤの背中を守る人か…すごいわ…私は守られてばっかりね…
「ホムラさんどうしました?」
「い、いや…なんでもないわよ。少し考え事よ」
「今は目の前のことに集中しないと危ないですよ」
「分かっているわよ…」
「…?それではハクヤ様が来るまでここで暴れましょうか」
いや…それはどうかと思うけど。さらに増援がきたっぽいし…
「ホムラさんが何を悩んでいるかはわかりません。これだけは言えますよ。今のホムラさんなら守りたいものを守れますよ」
…どうして私が悩んでいることを簡単に見抜くのよ。本当にこのメイドはなんなのよ…
「ただのメイドですよ。私には守りたい人がいましたからここまで強くなれましたから、ホムラさんなら大丈夫ですよ」
本当にムカつくわね…なんでもかんでも理解して。だけど…マイの言うとおり私は守られてばっかりだったわね…たくましかったお母さん、私に優しく戦闘技術を教えてくれたおじいちゃん、ギルマスにも助けられたわね…それに、ハクヤとマイ…本当に助けられた。感謝しきれないくらいにね…
「ねぇ…私は…」
このあとを言うのは怖い…だけど!!もう守られてばかりでは嫌よ!!だから進むわ!!
「私は…マイとハクヤの背中を守れる?」
「ふふ、何を言っているんですか。もう預けてますよ。それに、ホムラさんの背中は私にお任せください」
まったく…人の悩みを一瞬で解決して。だけど!今度こそは絶対に守り抜く!!!!
「マイ!私の背中は私より強い人しか守れないのよ!!」
「ふふふ…いいでしょう。なら、どっちが多く倒せるか勝負しましょう」
「望むところよ!!!」
覚悟を決めたら、力が湧いてきたわ。
「これって…」
「ふふ、ホムラさんにはもう力がありますから」
なぜかわからないけど、今なら使える確信があるわ!
「『九尾化』」
そう言うと、私の尻尾が九つになっていた。今までにないほどの力をかんじるわ。
「行くわよ!マイ!」
「いいでしょう」
私と舞は敵に向かっていった。
俺がテレポートで屋敷の目の前に行くと、マイが銃で無双して、ホムラも色鮮やかな8色の炎を自在に操っていた。
いや…どんな状況だよ!?なんか、マイとホムラにやられた人だけでで山ができてるぞ…
「まぁあれなら負けることはないし、周りを警戒しとくか…」
それにしてもあの二人ってあんな仲よかったのか?俺がきづかなかっただけか?それより…
「灰にしてあげるわよ!!<白炎>」
「まだまだ来てください。ゴミは嫌いなものですから」
美人なんだから二人とももちょっと綺麗な言葉を使ってほしいかな…まぁ無理だろうけど。
「って、のんびりしてたら強い奴が来たな」
俺は屋敷の壊れた玄関から出てきた赤髪の男と目があった。
「テメェが今回の首謀者か?」
「そんな睨むなよ。チビッてしまうだろ」
「はっ!なかなか肝の据わったガキだな。名前は?」
「ハクヤだ。あんたは?」
赤髪の男は口元に笑みを浮かべながら答えた。
「俺の名はフリード!レギオン『ファイヤーテイル』のリーダーだ!!」
ファイヤーテイルってどっかで聞いたことがあるようなないような…
「…それで、なんでこんな所を守ってるんだ?」
「金はいいし、待遇も最高だし、女も手に入る!!!!最高だろ!!!」
なるほどな…こいつは最低な男って訳だな。
「まぁどうでもいいや。それでどいてくれないか?俺はルナー男爵をボコボコニしたいんだが」
「俺に刃向うとはいい度胸じゃねぇか…言うだけの実力見せてみろよ!!」
俺は静かに刀を抜き構えたが、すぐに刀をしまった。
「あん?降参か?」
「背中には気をつけときな」
俺がそう言ったと同時にホムラがフリードの背後から飛び出し黒い火球をぶつけた。
「燃え尽きなさい!!!<黒炎>」
「なっ!?うおぉああああああああああああああああああああ!!!!」
フリードは一瞬で炎に包まれ、10秒くらい過ぎると灰になり消えた。
「終わりましたか?」
後ろからマイに声をかけられマイは近づいてきた。
「あぁ、あとはルナー男爵だけだな。それで、ホムラのその炎は?」
「『九炎』よ」
「扱えるようになったのか」
「そうよ。私はマイとハクヤの背中を守るって決めたから」
ホムラの話している姿はこころなしか嬉しそうで、九尾も可愛らしく横に振っていた。
「よかったな。じゃあ俺もホムラの背中を守ってやる。だから、仲間になってくれるか?」
「よろしく。私はハクヤの仲間になるわよ」
「あぁ、こっちこそよろしくな」
俺とホムラは固い握手を交わし、ルナー男爵の元に向かった。
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