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過去

「ふぁー…」


俺は昼寝をしていたが目を覚ましたのであくびをしながら体を起こした。


「マイはまだ帰って来てないのか…」


それにしても、ホムラに怖がられたことがあんなにショックを受けたことに俺は一番驚いたぞ…


「まぁ考えても仕方ないか。顔でも洗ってスッキリするしかないな」


顔を洗いに行こうと思い、タオルを魔法で作り出したアイテムボックスから取り出して。ドアを開けようとした所でノックがされた。


「失礼します。ハクヤ様」


マイが戻ってきたんだな。


俺がドアを開けると、ホムラもいた。


「…えぇーと…?」

「話は中でしましょうか」


マイは俺の手を握り、ベッドまで行き左にマイ、真ん中俺、右にホムラを座らせた。


「3人座ったが、どうしたんだ?」

「それはホムラさんから聞いてください」


ホムラから?なんかあんのかな?


「えぇーと…ホムラはどうし「ごめんなさい!!!!」


うおっ!?びっくりした!!なぜ俺が謝られてるの!?


「俺…なんかした?」

「…朝のことよ。助けてもらったのに…お礼も言わなかったし、傷つけちゃったからよ…」


なるほどな…ギルドの事か。俺かなり焦ったけど!女性に謝らせたし…


「まぁ気にするな。そういうこともあるだろうし…」

「違うのよ!ハクヤは優しいわ…こんな姿の私とちゃんと向き合ってくれたし守ってくれた。けど…私は何もしてあげれてない!だからどうすればいいのか分からないのよ…」


なるほどな…気にすることもないのにな。俺がやりたいからやっているだけだし。


「俺は守りたいと思ったから守っただけだ。ホムラがそんなに何もしてないことを気にするなら、俺の仲間になって背中を守ってくれ。それならいいだろ?」


俺は笑顔でホムラの頭を優しく撫でた。


「…バカ」


小声で言いながらも俺の肩にホムラの頭を預けて寄り添った。


「バカかもな。だけど後悔は一切ないぞ」

「ねぇ…ギルドで喧嘩した時に男が言っていたでしょ。私のお母さんが私のせいで大変な目に逢っているって」


確かにそんな感じのことを言っていたな。そのときはムカついててそれ所じゃなかったが。


「だから聞いてくれる?私のことを」


俺はマイの顔を見ると、頷いてくれたので俺もちゃんと話を聞くため頭を撫でるのをやめて聞き始めた。








私は狐族がたくさん住んでいる村がありそこで生まれた。最初はこんなに毛は深紅ではなく桃色っぽい感じだったし、二尾でも村の人はそれなりに優しかったわ。

 だけどね…年が経つにつれて毛は深紅に近づいてきたし、二尾もはっきりと成長してどんどん村の人から嫌われていって誰もかかわらなくなったわ。


「近づくな!!呪いがうつる!!」

「消えなさいよ!!」

「うちの子に近づないでよ!!!」


そんなことを言われて私は泣くことしか出来なかった…


でも、お母さんだけは私のことをしっかりと見つめてくれたし愛情をたくさんくれた。何回も精神的に救われたのよ。だけど、お父さんは違った。日に日に酒に溺れていき、仕事もせずに私とお母さんに暴力を振るってくるようになった。


「こんな娘を産みやがって!!無能だな!!!」


そんな日々を続けていると、村に貴族の馬車がやってきたのよ。


「やぁ諸君、私の名前はルナー・ラインベル男爵だ。それで、この村に面白いのが生まれたと聞いたんだが誰かわかるか?」


貴族が聞くと、一斉に村の人は私の顔を見たわ。それで、ルナー男爵は私の姿を見て言ったのよ。


「君を買おう。いくら金をだせば私について来てくれるかい?」


あのときの顔は今でも覚えているわ。とてもゲスな顔をしていて殺したかった。

やっぱり止めてくれたのはお母さんだった。


「ふざけないで!!この子は私の娘よ!誰にも渡さないわ!!」

「へぇー…いい女じゃないか」


母さんを見る目も舐めまわすように見ていた。


「この女も買おうじゃないか。なんなら、この村の税金を5年間なくしてあげるよ」


ルナー男爵がそれを言った途端に、村の人はここぞとばかりに私達を排除しようとした。


「どうぞどうぞ。こんな人でしたらいいですよ」

「出ていけ!!」

「村が楽になるならそれでいいわよ!!」


誰も私たちの味方をしてくれる人がいなかった…


「どうやら君たちを除け者扱いしているようだね。それでどうするんだい?」


お母さんはいろいろなものと心の中で戦っていたとおもう。だけど、私は幼くてあんまり理解してあげれなかった。


「…お母さん?」

「大丈夫よ。ホムラの事はお母さんが守ってあげるから」


私を優しく抱きしめてくれたお母さんはとても儚くて脆いと思ってしまった。


「決まったかい。それなら馬車に乗りたまえ」


お母さんは私の手を優しく握り馬車に乗った。


「まぁそんな睨まないでくれよ。赤毛の狐は僕が飼うことにしているし、お母さんの方は夜のお楽しみにでもさせてもらおうかな」


私はその時に気づかないふりをしていたけど、泣いていた。

私は申し訳ないと思ったわ…普通に生まれなくて…


それからは、私はこき使われたくさんの人に笑われた。お母さんは性処理にされていた…


だけど、ある日私は隙を逃げ出した…お母さんを見捨てて…


それからは冒険者をやっているわ。それなりに強くなったからルナー男爵も簡単には手を出せなくなって安心してたけど、この前手紙が来たのよ…


『一月後に戻ってこなければ君のお母さんであるハナを殺すよ』


そうして、今日まで来たけど残り一週間で何が出来るかわからない…







俺はホムラの過去を聞いてかなりの衝撃を受けていた。ここまで勝手なことをする奴がいるとはな…


「マイ…ルナー男爵はどうなんだ?」

「金と権力に汚いと言われてますが、王都に兄であるサン伯爵がいるからみんな手を出せないと聞いています」


なるほどな…権力者がバックにいればやりたい放題できはずだ。だからみんな見て見ぬふりをしてたんだな…


「なら聞く。ホムラはどうしたいんだ?」

「…助けて。私とお母さんを助けて…うぅ…」


それを言った瞬間にホムラは泣き崩れた。

俺はその言葉を聞いた瞬間に覚悟は決め、立ち上がった。


「任せな。男爵だろうが伯爵だろうが国だったとしても、必ず助けてやる!だから俺を信じな!」


俺はホムラの頭を強く撫でた。


「う゛んっ!!」

「んじゃ、マイ!明日、喧嘩ルナーってくそ野郎に売りに行くし背中を任せるぞ」

「ふふ、大丈夫ですよ。ハクヤ様の背中はなにがあってもお守りします」

「これで、暗い話はやめだ!!!飯を食いに行くぞ!!!!」

「はい」

「いいわよ!」


俺とマイとホムラはご飯を食べるために食堂に向かった。



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