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赤毛の狐族

俺たちは勝負に勝った後、ギルドの受付のカウンターでDランクにしてもらっていた。


「それで、俺とマイはDランクスタートか?」

「私に勝っといてよく言うな。それにまだあれは全力じゃないのだろ?」

「…まぁな。それじゃ俺たちは賭けで勝ったお金をもらってくるわ」

「なんか困ったことがあったら何でも言いな。少しは力になってやるさ!」


あんなにダメージを受けて1時間ぐらいしか経ってないのに、普通に仕事できるってどんな体してるんだよ…ある意味化け物だろ…


「まぁ困ったら素直に頼るさ。その時はよろしく」

「私は仕事が山積みだからまたな!」

「またな」


アリシャさんと別れてギルドの依頼が貼ってある依頼板所がやけに騒がしかったので聞き耳を立ててみた。


「おい…あいつって『二尾の狐』だろ?」

「気味悪いな。近づいたら呪われるぞ」

「…なんでこんな所にくるんだよ。早く出て行ってほしいものだな」


あんまりよく思われていないんだな…それにしても『二尾の狐か』か…一度は見てみたいな。尻尾はふわふわなんか知りたいしな。


って、あれが後ろ姿か。噂通りで本当に尾が二つあるな。

マイにいろいろ聞くか。


「マイ、狐族の尻尾って二尾なのか?」

「いいえ。普通は1つだけですが何十年かに一度二尾の子が生まれると言われていますよ」

「それはどういう評判なんだ?」

「あんまり良くは言われてませんよ。反対に呪いの狐とか災厄の狐とかって言われていますね」

「…なるほどな。だからみんな避けるのか…」


後ろ姿だけだが、深紅の髪でセミロング、尻尾も深紅で先端が黒くなっている。


「で、狐族はあんなに真っ赤な毛を生やしているのか?」

「いいえ。金色とかときどき白色ぐらいで、あんなに真っ赤な狐族は聞いたことありませんよ」

「なるほど…」


って、こっちに向かってきたぞ!?


「どけ、小僧」


さすがに俺はこの言葉にイラッときたので言い返した。


「それはできないな。初対面の人にその態度はどうかとおもうぞ?」


狐族の顔を見るとちょっと赤目で目つきはキツイ感じだが、身長は170くらいで、胸も出ていてスタイルも抜群な美少女だった。


「それは、悪かったわね」

「謝ってくれたならそれでいいさ。それより1つ聞いていいか?」

「何よ?」

「ランクは?」

「Aよ。それがどうっていうのよ?」

「なるほどな…俺の仲間にならないか?」

「はっ?ふざけてるの?」

「大真面目さ。まぁ返事は気長に待つさ。『九炎』楽しみにしているぜ」

「ちょっと!?」


俺は呼び止められたが無視をしてギルドをでた。


「ハクヤ様…さっきの方は?」

「あぁあの狐族か?」

「はい。なぜ仲間にしようと思ったのですか?」

「オリジナルスキルがあったし、それに…」

「それに?」

「面白い人と思ったからだな!」

「はぁ…それだけで?」


マイはとっても間抜けな顔をしていて面白いが、マイがそう思うのも無理はないな。


「俺はあいつに仲間になってほしいからな!能力とか関係なしに」

「ハクヤ様が言うなら止めませんよ」

「ありがとな」


俺とマイは宿を目指して歩いた。



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