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False Love〜偽りの愛〜

「……うぅ、美菜さんっ!は、離れないで下さいよぉ〜〜〜……」

「………」

私とルルーは奥の神社に続く山道を歩いている。夜の山道は暗いし、舗装されていないので歩きにくい。それに加え、今私の腕にしがみつくヘタレ魔法少女。……正直疲れるわ。

「……ねぇ、ルルー」

「は、はひっ!な、何でしょうかっ!!!み、みなひゃんっ!!!」

私が声を掛けただけでこの反応。ビビリすぎ。

「怖いの?」

私がそう尋ねると、ルルーはビクッと反応し、ロボットのようなぎこちない動きで私に顔を向ける。

「…はっ、ははっ、い、イヤですねぇーみ、美菜さん。び、びびびびびってなんかいませんよぉ〜〜〜……ま、魔法少女はビビリませんッ!こ、これは世界の常識ですっ!!!あ、ははははは〜〜〜〜〜」

ルルーは顔を真っ青にしながらそんな事を言う。………どう見てもビビッている。

「………」

「…はっ!な、何ですかぁー!その……『こいつヘタレだわ』みたいな目はぁ!?ほ、本当ですよぉ!?び、ビビッてなんかいないですっ!ビビッてなんかないんだからぁ!!!ううっ、うっ」

ついにはルルーはその場でへたり込み、グスグスとすすり泣きし始めた。……何、この可愛い生物。こんな姿見たら直人じゃないけどますますいぢめたくなるじゃない。

「うっ、うっ、どうせ私はオバケを見てお漏らしするヘタレ魔法少女ですよぉ……うっ、うっ、どうせ私は夜中に怪奇音が気になって一人で怖くて眠れなくて寝不足になるヘタレ魔法少女ですよぉ……うっ、うっ、どうせ私はお会計の時にレジの後ろの殺気を放つオバサンにビビッて紙幣で払ってお財布の中の小銭を増やすヘタレ魔法少女ですよぉ……」

………体験談?最後のはあんまり関係ないんじゃ……それにしても、何か萌えるわね。

「……ルルー、後ろに……」

「……えっ、はひっ!?う、後ろにっ!?な、何ですかぁ〜〜〜(泣)」

「………」

「いっ、いやぁあああああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!オバケ怖いですぅうううううううううーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!(泣)」

「……夕がいるわ。……って、あ」

ルルーはそのまま逃げるように暗闇に消えていった。……あっちゃ〜〜〜、ちょっとおいたが過ぎたかしら。

『……何かすごく心外なんだけど』

夕は山道の脇の草むらから現れた。首だけいきなりニョコッと出てくるものだからちょっとドキッとしたけれど。

「あんた、直人の後に着いて行ったんじゃないの?」

『だってぇー、何かあの二人と一緒にいると辛気臭いんだもん』

「……そういえば、直人のペアって誰なの?」

……まずいわね、直人の対策を考えていなかったわ。もし、クラスの女子の誰かがペアにでもなったりしたら……全国ニュースなんてことに………あぁ、事前に殴って気絶させて置けばよかったわ。

『……あの筑前煮男。もぉ男二人が仲良く手を繋いで並んで歩いている姿見てたら気持ち悪くて途中で吐きそうになったわよぉ!!!あぁ、もぉ気持ち悪いったらありゃしないっ!!!今思い出しただけでも鳥肌立ってきたわよぉ〜〜!!!』

……五十嵐君ね。良かった……とりあえず大惨事は避けられたわね。

「……そう、じゃあとりあえず逃げたルルーを探しに行くわよ」

『あいあいさー』

ルルーが逃げていった方向は都合よく先の神社の方ね……私と夕はそのまま先へ進んでいった。……モノホンの幽霊と肝試しする私って一体……






一方、ミューは……

「……みゅーん、本気と書いてマジですか」

「マジマジぃ♪ヨロシクね♪みゅ〜ちゃんっ♪」

堂島オカマとペアになったことを知ったミューは呆然とスタート地点で立ち尽くしていた。

「……みゅーん、ところで貴方は男ですか、女ですか」

「両方だよぉ♪きゃぴ☆」

堂島オカマはまるで少女漫画で出てくる美少女のような……キャピキャピした様子ではしゃいでいた。ーーー世の中には不思議な生き物もいるのですねーーーそんな堂島オカマの様子にミューはそんな事を思っていた。

「……みゅーん、とりあえず……堂島、行きましょう」

「やぁーん!うさぎちゃ〜〜〜ん!私のことはぁ、楼タンって呼んでぇ〜〜〜」

堂島オカマは横に腰を振りながら涙目で懇願する。その姿に少し殺意を覚えたミューであった。

「………楼」

「ワクワク♪ワクワク♪」

純粋で無垢なオカマの瞳がミューに向けられる……何故かミューは少し羞恥を覚えた。

「………楼……た、た……(///)」

「ワクワク♪ワクワク♪」

「………」

むぎゅう〜〜〜……ミューはその羞恥に耐え切れなくなり、堂島オカマの両頬を抓った。

「やぁん!いたいぃ〜〜〜(泣)」

「……とっとと行きますよ、堂島」

ミューは早足でその場を後にし、森の中へ入っていく。

「やぁん!まってぇ〜〜〜ミューちゃ〜〜〜んっ!!!」






一方、直人×幸太郎ペアは……

「「………」」

……どうして、どうしてこんな展開になった。僕の予想ではかぁいい女の子といちゃいちゃラブラブな展開だったのに。どうして……嘘だ……夢だ、これは悪夢なんだ……こんなイカツイ男とペアを組むなんて悪夢でしかない。

「………ところで、幸太郎君」

「……な、なんだよ」

「……さっきから気になっていたのだが………この手はなんだい?」

僕の手を握る手、それは幸太郎君のゴツイ手だった。……痛い、それに何だか汗ばんでいるのか気持ち悪いです……

「……べ、別に……いいじゃねぇかよっ(///)」

何故か頬を赤く染め、そっぽ向く幸太郎君。……何だ?萌えない、全然萌えない。なのに……何だコレは……僕の下半身が反応している……全然萌えないのに。……愛?そこには愛があるからなのか?だから、こうも僕の下半身は反応しているのか……?

「……もしかして、怖いのかい?」

「……こ、怖くねぇーよっ!!!おまっ、バカじゃねぇ!?」

ますます顔が蒼白になる幸太郎君。……何だ、萌えないのに。萌えるはずがないのに……何だ、このっ……胸の高鳴りは……うっ、うう……

「……ビビッているね、幸太郎君」

「び、ビビッて何かいないんだからねっ!?」

……ツンデレ、馬鹿な……こんな………こんな、どこにも萌える要素はないのに………反応する僕の下半身……嘘だ、嘘だ……こんな、こんなツンデレ僕は認めない……うっうう……頭痛が……そして、僕は吐き気に耐えながら幸太郎君と目的の神社へ向かっていくのであった。

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