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第八話「彼の姉であり……?」
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八月三十日。
また、この日がやってきた。
彼女は大好きな彼を殴ったノートパソコンを無造作に放り投げた。がじゃん、と大きな音が部屋に響く。そして、また訪れた静寂が彼女の胸を痛くする。
重い体を動かし、ベッドに寝転んだ。
彼の匂いがして、大粒の涙が掛け布団を濡らす。
キー、と部屋のドアが開かれ、そちらを見ると案の上、彼の姉が立っていた。
《あははは。ちゃんと殺せた?》
彼女が彼の姉の方へ顔を向けると、彼の姉は更に笑みを深めた。子犬みたいな無邪気な笑顔。
ドアの外は、当然のように真っ暗だった。
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