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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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進化したテイルズオブドラグーンを抜く勇者

本日は同時進行で昨日保護したもふもふさま達への事情聴取も行われている。


今のところ全員が聴取に応じているとの事で人数が多いため午後までかかる見通しだという。


名前や出身地、分かる範囲でここまで連れてこられた経緯、村への帰還希望の有無などを聞く予定となっている。


彼女達はいわば村から追い出されたも同然の扱いとなっており、本人の希望が無ければ無理に村へ返すこともしない。


最初に保護したミドリさんはまだ決めかねているようだが、パトラさんは村の存続さえ出来れば自分は帰れなくても良いという話でしたので。


他の5人、僕はまだ名前すら聞いていないのだが彼女達もおおむね村への帰還を拒絶しているという。


昨日保護した60人がどう答えるかは未知数だが、今までの経験からすると帰還を望む人間はほぼ出ないだろう。


そして今日の捜索で増えるであろう方々も多分似たような事になると思われますが。


まずは売り先となっている下級管理貴族の捜索状況を王城にある応接間からリモートで見守ることにした。


今日のお供はいつものようにシロさんとどりあーどさん。これ以上は過剰戦力であろう。


---


今日のガサ入れ先は数十件と非常に多い。


王城内に居を構える下級貴族は数百人程度と聞く。約一割が加担しているってどういう事?と思うのですが。


本日の捕り物の様子は王族チャンネルのみで公開され、姫さま達の端末には配信されていない。


あまり刺激の強いものは見せたくないという親心的なものがあるのですが。


あとは今回の騒動の関係者もいるのでトラウマをほじくりかえさないようにという配慮もあるのですけれど。


「サブロー、ここは顔を出したほうが良さそうだにゃ」


シロさんがモニタに映ったとある取り調べの様子を見て何か問題があったと伝えてきた。


見れば下級管理貴族と思われる邸宅の前に何故かならず者が陣取ってバラの騎士の行く手をさえぎっているのだ。


ぶつかり合えば双方にけが人が出かねないので深緑の慈悲を着込んで現場へ向かうことにした。


---


「国軍による違法借金奴隷の捜索だ。道を開けろ!」


「入ってくるな!ここは管理貴族の私有地だぞ!国軍を名乗る偽物め!」


現場に到着するとならず者は10人ほどに増えており、バラの騎士の差し出した書状など見る気も無いのか全く取り合おうとしない」


「国王より正式な許可を得た捜索だ。この館の主に取り次いでもらおう」


「な、何者だ!」


「預言書の勇者といえば分かるだろう」


いつもの名刺代わりの深緑の慈悲を着込んで現着した僕はバラの騎士とならず者の間に割って入り、相手を威嚇することに。


「預言書の勇者がこんなところに顔を出すはずがない!偽勇者め!」


偽勇者か。その呼び名は大教会独自の呼び方だと思っていたがそうでもないらしい。


一時期本当に偽勇者が出回ったことがあり、その対応に追われたこともありましたが。


「来たれ、テイルズオブドラグーン!」


勇者のお披露目の際に顕現させたテイルズオブドラグーンを呼び出す。


以前は唯の高性能なSSR武器であったが僕自身のアップグレードに合わせて今ではURといっても過言ではない性能となっている。


ザ・シードはレアリティをつけてよいのか迷うくらいの性能なんですが。URより上って何なんですかね。


雷光と共に顕現した光り輝く刀身をならず者に見せつけるようにして構えると、彼らの顔色が真っ青に。


「やべえ本物か?」


「本物がなんで来るんだよ」


そのやべえ本物が本気を出す前に通してもらえると助かるんですけれど。


僕自身の力はあまりこういった場面でひけらかすものでは無いと思っているのですが、今回は余分な暴力沙汰を極力避けるために仕方なく振るっているのですが。


10人のならず者は直ちに武装を解除し、僕はテイルズオブドラグーンをひっこめることにした。


以前は危ない宝物庫ナンバーツーの武器だったのに過剰に光るし神々しい波動を放つし。


ちなみに剣の中から誰か出てくる気配は無い。これ以上剣にまつわる精霊が増えたら収拾がつかなくなりそうですし。


現場をバラの騎士に引継ぎ、王城に戻って引き続き監視を行う事にした。


---


抵抗があったのは1か所のみで後は素直に捜索を受け入れるところばかり。


多分護衛の勇み足だったと思うのですが…。抵抗があった貴族に関しては特に念入りに調査が行われることになった。


何か後ろめたいことを隠すために人をそろえていた可能性もあるので。


捜索が進むと偽造された奴隷証文で縛られた借金奴隷が次々と出てくる。


不思議なことに男性は一人もおらず、全員が女性、もふもふさまの割合は9割くらいとなっている。


村が借金の代わりに差し出すのはやはり女性しかいないようで…。


多いところでは5人ほどの違法借金奴隷を抱えていた貴族も。


ちなみに知らなかったでは済まされないことは捜索前に伝えるようにしてある。


借金奴隷を購入するのは商業ギルド経由でしか許されず、奴隷証文も真贋判定で確認されるので違法借金奴隷が存在すること自体が間違っているのだ。


下級貴族はその場での捕縛はせず、一応任意同行という形になるそうで。


これから次々と容疑者が送られてくる予定なので無限監房の部屋を増やすことに。


昨日捕縛した商会関係者の事情聴取も行われているが肝心なことを話さないらしく…。


やはりゴーストによる尋問が必要なのか?

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