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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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神社境内に「もふもふ巫女喫茶」を開こうと考える勇者

今回保護された方々は70人あまり。


一度迎賓館のホールに集まっていただいた上で簡単な身体チェックを行い、第四日の出荘へと入っていただくことになった。


昨日保護された方々の事情聴取がなかなか終わらず、今日保護した方々は明日以降の聴取となる。


一応分かる範囲で名前と出身地だけは先に聞いているようですが。


後は部屋割りをして相部屋か一人部屋かを選んでもらうことにしている。


一か所で数人の保護者が出たところでは皆離れたくないというので10人用の大部屋を割り当てることにした。


ちなみに日の出荘シリーズはすべて生体認証キーとなっており、個人の魔力紋でもってドアの開閉が可能となっている。


おおえだちゃんのおうちシリーズはルームキーによる開錠となっているがこれはドアの開け閉めは使用人が行うためのしくみである。


上級貴族ともなると自分でドアを開けることなどないとの事で。


下級貴族はそうでもなさそうですけれど…どの辺に線引きがあるのか謎なのですが。


---


現場への緊急出動が1件あっただけで今回の下級貴族へのガサ入れは一旦終了となった。


帳簿類を再度見直し、全ての下級貴族が捜索されているかの確認待ちとなっている。


今回のガサ入れでは担当の村に課している税率なども改めて調査されることになっており、不作の際の減免措置がきちんと取られていたかそのあたりも詳しく調べるとの事で。


武勲による上位貴族への昇格がほぼ絶望的となった現代では税収が下がることもマイナス評価につながると信じられており、村から無理やり徴税をしていた下級貴族に関しては重い罰を与えると再三通告しているにもかかわらず税を取り続けていると。


困窮した村は非合法な金貸しから借金を。


返せないのが分かっていて借りるのだ。人を売りに出せば借金も消えるし、村長から見れば無駄飯食いを追い出すのにいい口実が出来たとむしろ喜んでいるのが現状だとか。


これは迎賓館にいた定住精霊から聞いた話で、夕べここに保護された方々が集まって自分たちの境遇を話し合っていたらしい。


この分だと村への帰還を望む人は殆どでないでは…。


第四日の出荘のライフサイクルを10日と見積もったが、これは延長せざるを得ないだろうか。


今のところ迎賓館が使われる予定は無いと聞いているが、第四日の出荘自体を別の場所に移すことも視野に入れないと。


適当な場所が無いのが何ともなんですよね。


兵士の監視下にあって人が多少出入りしても問題が少ない場所というのが。


かといって南の平原迷宮にある迷宮内宮殿はちょっと遠いですし。あとあそこにいると居るだけで体が鍛えられてしまうという問題も。


コーガのみなさんは既にB級を通り越して多分AとかSくらいまで鍛えられているのではという感じに。


ユラさんもあそこで相当鍛えてましたし。


そういえばコーガの出先領地にも顔を出さないとならないんでした。


毎日何かしら事件が起こるので一つの案件に集中できないのが痛いところですけれど。


あとは星美も放置してしまっているので保護したもふもふさま達の事情を聞き終わったタイミングでまずはアトレーンを目指そうかと。


星美からは毎晩レポートが届いていますが、今のところ大きなセクションが発見されたという情報はもたらされていない。


星海の観測室が多分最後に確認した重要セクションなんですけれど。


あそこも未知の情報が溢れているので時間をかけて調べたいと思っているのですが。


「サブロー、また難しい顔をしているにゃ…」


「ちょっとやることが多くてタスクのプライオリティをどうつけようかか悩んていたんですよ」


「サブローが横文字使うとなんかうさんくさいコンサルタントみたいで嫌にゃ」


コンサル…そういえば僕はこの世界に何をしに来たんだと思い悩んでいたがやっていることはコンサルそのものじゃないか?


「シロさん、その知識はどこから?」


「姫さま達が地球の動画配信サイトで見てたにゃ」


多分見せたのは双子だろうな…。一体何を見ていたんだろう。


「どりあーどもいっしょに考える…」


どりあーどさん、普段はぽやっとしてますがやるときはやりますからね。


存在進化という謎の現象が起こっているようです。


ナビゲーションピクシーもしばらく前に急にかしこさが数千倍くらい跳ねあがったような気がしたのですが。


ひとまず今日保護した70人余りの部屋割りを見届けてからお屋敷へと戻ることにした。


しかしまぁ一晩でずいぶんと人が増えたな…。


---


今日も姫さま達への配信はカットさせてもらい、彼女達にはツクヨミ神社のお手伝いに行ってもらうことにした。


新たに100人以上を保護することになったがさすがにあの神社にそこまでの人員は必要ないかな…。


まぁ、巫女まみれにして喫茶コーナーを設けてそれを売りにするのも良いかもしれないが。


メイド喫茶ならぬもふもふ巫女喫茶。一部で需要がありそうなんですが。ユークレスさんが聞いたら多分飛び上がって喜ぶと思いますが彼女ひとりだけ喜んでも収入には結びつかないので。


その辺はオパール王妃さまと相談の上、境内の余っているスペースに茶所を設ける方向で話を進めようかと思っている。


やろうと思えば抹茶と和菓子を提供することも可能だ。


神社のバックヤードメニューに和菓子らしきものを見かけたような気がするので。


「サブローからもふもふさまの気配が…」


ユークレスさんが僕の周りをぐるぐると回って何かを探している。


もしかして考えていることが魔力になって漏れ出ているのか?

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