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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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スク水まみれの露天風呂と勇者

「あの、わたしも着替えてきます…」


「ミドリは無理しなくていいからね」


「いえ、サブロー様に喜んでいただけるのでしたら!」


スク水になっていないのは保護した6人。ミドリも着替えると行って女子更衣室へと戻って行った。


ちなみに派遣メイドさん達もノリノリで着替えてきたメンツに入っている。


まぁ、紺色のそれほど肌面積の多くない水着ですし、抵抗感は少ないと思いますが。


黒竜は例によって僕が着替えさせた。男子更衣室へと連れていかれ、何故か準備されていたおこさまスク水を差し出してくるものですから。


普段のワンピース型水着と何が違うと言われると水抜きの穴くらいか。あとは何故か全員ゼッケンがついている点。


それも日本語のひらがなで分かりやすく書かれており、うちの子たちは殆どがひらがなを読めるようになっているので問題は無い。


純粋にこの世界で生まれ育ったメンバーで漢字が一部読めるのは姫さまくらいか。鈴は元々日本人だし、アカネさんは転移者だし。


ここで僕も海水パンツになれば良さそうなものだが、何故か準備されていない。


バミューダで我慢しなさいということかもしれない。


そんなわけで今晩はスク水まみれの入浴会となり…。


「薫さん、無理しなくても…」


「お願いだから似合ってるって言わないでー」


薫さん、身長が低いので140くらいでぴったりなんですよね。


大人組はオーバーサイズが存在するのが謎なんですが。


「エイト様、どうでしょう…」


振り返るとそこにいたのはオパール王妃。スク水に押し込まれた巨大山脈が噴火しそうな勢いなんですが、人妻になんてものを…。


「とてもお似合いですよ!」


「サブロー、わしも見ろ!」


こちらの人妻は特に問題は無いので。ユークレスさんは姫さまよりちょっと身長が高いくらいなのでスク水を着ても特に思うところは無い。


「とてもお似合いですよ」


「なぜわしだけ声の高さが違う!」


なんというか普段の行いと言いますか、ユークレスさんをそういった目で見ることは無いですね。


それに人妻ですし。重要なので何回も言います。


ただ、この世界。貞操観念がちょっと破綻していて高貴な血が残せるならなんでもありな風潮が。


高位貴族はいとこ同士の結婚はごく普通に行われ、それがケモノの特徴をより際立たせる結果にもつながっているらしい。


それは王族にも言えることで、昔は女王が複数の夫を従えていた時期もあったとか。


ユークレスさんも「わしがもっと若ければ」と意味不明な事をおっしゃいますし。


見た目は十分に若いんですけれどね。どう見ても女子中学生なので。


子供は5人、うちひとりは謀反を起こして一生幽閉されることに。この前あったばかりの事件の結果ですが。


他の4人には子供がおり、もう成人年齢に達しているらしい。


とてもおばあちゃんには見えないのでうっかりおばあちゃんと呼ばないよう気を付けているのですが。


あまりにも見た目が違いすぎて忘れそうになるがオパール王妃はユークレスさんのお子様である。


「オパールばかり気を掛けて…」


「そんなことはないですよ。ユークレスさんにはいつもお世話になっていますし」


さすが主婦と言いますか。お子様のお世話はユークレスさんに任せておけば大体問題ないのだ。


「サブロー。こっちへこい!背中を流せ!」


素直にいうことを聞こう。年長者(おとしより)のご機嫌を取るのも家長の務め。いてえ。


「だれが年長者か!」


口に出していないのに何故ぇ…。


---


「そういえばシロさん、高校時代に水泳の授業って出てましたっけ?」


「よく覚えてないにゃ。授業自体はあったと思うにゃ」


シロさんは僕の通っていた公立高校に交換留学生という形で乗り込んできた経歴がある。


ただ、当時の記憶は完全には思い出せておらず、断片的に買い食いをしたり薫先生に怒られたりと言ったことが脳裏に浮かぶのみ。


何故今その話になったかと言えばおしっぽさまの存在だ。


スク水から飛び出した白いおしっぽさま。


猫耳は王家に伝わる家宝のカチューシャという体で隠蔽されていたがしっぽはどうだったか。


つけしっぽを水泳の授業でもつける必要があったかと…考え出すときりがない。


しかし何と言うかスク水にけもしっぽって本当に良いですね。


着るのは大変そうですが。


「だれかに手伝ってもらわないとむずかしいにゃ」


しっぽ穴は大きめに作られていてインナーゴムとひもで調整が出来るらしい。


おきつね様はしっぽ通すの大変だろうな。大黒屋さんとかルナール先生とか。


ココナとミドリもそうですけれど。


水着を眺めているだけで日が暮れそうというか、サンセットビーチの太陽がもうすぐ沈む。


「エイトさん…」


呼ばれて振り返るとアリスちゃんの姿が。彼女は何故か猫耳カチューシャとつけしっぽを纏っている。


「どうですか…似合ってますか?」


「とても似合ってますよ!」


「サブロー、わしの時とはまるで態度がちがうじゃないか!」


隣にいたユークレスさんが激怒なされている。


「そうか!わしがもふもふさまになればよいのじゃな!」


何かいい考えがあるらしく、女子更衣室へと入っていくユークレスさん。


いや、もふもふさまになったからといって…。

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