↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2696/2740

ミドリに調査報告をする勇者

お夕食の後、ミドリの使っているゲストルームにオパール王妃を伴って顔を出した僕。


今回の一件、国としても見過ごせないというので王妃も話を聞くことになった。


飛び入り参加でユークレスさんもいらっしゃいますが彼女のお目当てはミドリのおみみさまとおしっぽさまだろう。


過度のもふもふは逆効果だと何度も伝えているのですが、どうしても欲望を押さえきれないようでして。


僕はもふもふのありなしに関わらず皆さんを均等にもふっていますが、ユークレスさんはもふもふさまに偏る傾向があるんですよね。


以前友人から聞いた話なので信憑性は分からないですがボディタッチをするなら等しくというおきてがあるとかなんとか。


いまならパワハラで訴えられる案件だと思うのですが、社員は平等に扱うという極端な例えだと思うのですけれど。それこそ男女の区別なく。


極端な話、肩に触れるのも今はNGですからね。


うちは逆にお触りしないとどうして触らないのかと詰められるような環境ですので。


アルマはちょっと変わっていて人前だと極端に嫌がるのですが、何かのタイミングで二人っきりになると思いっきり甘えてくるのでその辺の加減が難しい。


そんなわけでユークレスさんはミドリの隣に座って一応本人に断ってからおしっぽさまの手入れをしている。


まだ魔力の流し方にむらがあってミドリの表情がちょっとばかり艶っぽくなってますけれど。


---


村の借金については現在調査中と伝え、大元のアコーギ商会は事情聴取の真っ最中で何かわかれば力になる事も伝えた。


おそらく借金自体が帳消しになるのではという感じですけれど。


不当な利息を請求していることが分かれば貸主は遡って返却する義務も生じるとか。


彼女の失踪届が出ていなかった件は正直に伝えることに。


「村の若い人は何も言わずに外に出て数日戻らないこともあって、たぶん私もそう思われていたのかもしれません…」


彼女の村では外泊をするにしても特に申請は不要。村長のような上の立場の人間はそうもいかないが、村に居るだけの人間にはそういった義務はないらしい。


一応隣近所にはいつごろ戻る予定かを伝えるというのですが…。


「通りすがりにセルマという子には話したのですが、いつ戻るかまでは伝えていなかったので」


ミドリは薬になる野草を取りに村の外へ出て、山の中にある炭焼き小屋に一泊するくらいのつもりでいたところ群生地を引き当てて当日村にもどったという。


そこに丁度アコーギ商会がやってきてバッティングしてしまったと。


たらればになってしまうが、ミドリが予定通り炭焼き小屋に一泊していれば今回の事件は起こらなかっただろう。


ただ、彼女が誘拐されたことで違法な金貸しが横行していることが表面化されたのでどちらが良かったのかは…。


「今季の税取り立てに関して上級貴族を通して無理な徴収を行っていないか確認を取りましょう。作物が不作になった場合、税の減免措置を講じることになっているのですがおそらくはそういった際の書類のやり取りが煩雑になるのを嫌って無理に取り立てをしたのかと…」


貴族の務めは末端から上までお金と情報を流すこと。


お金を集めるのは熱心でも情報を伝達することに関しては特に消極的になるらしい。


きちんと納税できないのは貴族の恥と思い込んでいる節もあるとか。


今の時代、下級貴族から上に行くには武勲でのし上がるような方法は取れず、日頃のお勤めで判断をしてもらうほかは無く、税の減収などあってはならないと。


そういった思い込みが逆に評価を下げることについて理解していない貴族ばかりらしい。


また、減収につながった原因の特定が遅れれば重大な事故に繋がる恐れもあり、逆に正しく情報を伝えた貴族には評価点を与えるくらいの事をしなければならないだろう。


いずれにしても今季の税収報告は再調査を命じるという話に。


合わせて村ごとの借金を調査し、いつ、誰から、どのくらい借り、返済のめどが立っているかまで見るよう僕からも進言しておく。


末端の下級貴族はそれこそ鬼のように忙しくなるなり、取りまとめ役の上級貴族にもしわ寄せは行くと思うがもしかしたら大教会がこの件に絡んでいるかもしれないので調査しないわけには行かない。


「ミドリさえよければうちの手伝いとして残ってもらおうかなと」


なんというかあの村にミドリを返しても幸せに過ごせるようなビジョンが見えないんですよね。


その辺はあの村を担当している下級貴族に一度話を通す必要がありますが。


「すこし考えさせてください…村に迷惑をかけたくは無いので…」


「村の人手は僕の方で調整を頼むつもりだから」


少し多めに支度金を用意すれば移住希望者を募れるだろうという安直な発想ですけれど。


ポケットマネーを使っても特に問題は無いと思ってますので。


今日見た感じではそもそも50人程度で回せるような村では無いので大人数を集める必要があるかもしれない。


何と言うか、ミドリを見ているとファンタジー世界にいるハルミルさんがダブって見えるんですよね。


彼女は望まれて村に残ったはずなのに上役の交代で雑用を押し付けられるだけの存在となってしまい、村長から道具のように扱われている。


そんな境遇を少しでも改善できればといろいろと根回しをしているがなかなかうまく行かない。


あの村自体、ハルミルさんが劣獣を倒した際に出る魔泉を提供しなければ食べていけないはずなのに。


ミドリは誘拐事件が解決するまでの間、うちに泊まっていただくことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)
↓
小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。