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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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宇宙船のお披露目飛行計画を練り直す勇者

遅い時間の更新で申し訳ありません

新たに見つかった天体観測ブロックの件を全体共有し、その他の未探査ブロックについても調査優先度を仮に付けてリストへ追加。


増え続ける未探査ブロックの事を考え、ライスリッチフィールドでの探査は一旦中断し、星美で各国を回る計画を練り直すことも伝えておく。


先日の豪雨による各国の復旧についてもある程度のめどがついたとの報告も受けており、訪問について特に障害となる事も無さそうなので。


まずはオパール王妃に相談し、彼女の予定も聞いておくことにする。


おそらくは宇宙船のお披露目に同行されることになるので、船内で執務が片づけられるよう部屋の一部を改装するつもりではありますが。


一応船員の住居と思われる大部屋、小部屋は見つかっておりそこを利用するつもりだ。


星美にも了解を貰えたので早速いつもの謎PCセットを部屋の一つに設置し、まずはお屋敷へ戻ることにした。


深緑の慈悲だけなのでわずか30秒ほどで空間を割ってお屋敷前に到着。


---


深緑の慈悲から意識を戻すと、テスラの膝枕で寝ていたようだ。


彼女の膝枕は割と珍しいのでは?


もしかすると意識のないときに順番が来ていたかもしれませんが。


「勇者さま!先程見つけられたあのお部屋は何をするところなのでしょう?」


「星海の中で船の航路を決定するための観測室のようでしたね。詳しい事はこれから調べるのですけれど」


星美には深緑の慈悲を通してバラ星雲と思われる星雲のデータを渡してある。


ちなみにこの星雲データを地球で展開したら1ペタバイトのファイルサーバーがパンクしたらしい。


元々のファイルサイズは数十メガバイトしかなく、一体どこからデータが湧いてきたのかそれすらも不明とか。


クロツキ本社にある巨大サーバー群を使ってデータを展開し、中を覗いてみるとそれこそ無数の星々のデータが詰まっていたと。


恒星とそれを取り巻く星々の基礎データ、撮影された静止画や動画データ、おそらくは星雲の中心を基準とした座標に関する相対データなど。


地球ではごく一部の天文学者…いつぞや火球事件の際にもお世話になった方にデータの閲覧権限を渡し、情報を精査してもらっている最中というが、一つの星のデータを見るだけでも数日かかるという話でいつになったら終わるのか皆目見当もつかないらしい。


そういえば星雲のデータって何も手を付けていなかったと改めて思い出したので、解析用のサーバーを何処かに建てて専属で検証させようと思う。


ツクヨミ神社地下にあるサーバー群は割と忙しめに働いてもらっているのでどこか適当な地下にリアクター共々生やそうかと思いまして。


オパール王妃に相談してお屋敷の地下でも間借りしようかな?


リアクター自体は生えているので隣に設置するだけですし。


境界の地に流れ着いたデータコンテナが本当に便利で、仮想マシンはすべてあれに置き換えてある。


お屋敷DCとでも名付けようか?


本日はオパール王妃がお屋敷に顔を出されていたのでとりあえず話をすることに。


---


特に問題は無いという話で早速星雲データを展開し、内包されている星々のデータを分類するところから始める。


星美が行う解析は天体観測ブロックに残されていた星間データがどの座標にあるかの確認であり、調査内容が被ることは無い。


星美の解析が早いようならあの星間近くにある星を重点的に洗うつもりだ。


一体何の目的があってあの場所の情報を船に残していたのか。


情報漏えいを防ぐためにメモの一つも残っていないというので調査は困難を極めるだろう。


まぁ、基本放置で解析データが上がってきたらそれを読み解くだけなのですが。


タブレットをぽちぽちしていると皆さん何をしているとかと手元を覗き込んでくるのでリビングの大型モニタに画面を共有。


「りーだー。こまかい文字がいっぱいで目がおかしくなる!」とルティが文句を。


GUIで端末を叩くのは男の子のロマンだと思うのですが、なかなか受け入れてもらえず。


---


無事に星雲データ解析が開始され、プログレスバーがほんのりと進んだように見える。


見るべきデータはフィルタを掛けた後でも数千億、これは恒星のおおよその数であり、調査すべき星々はさらに多くなる。


とりあえず暫定的につけられていた整理番号の若い順から取り掛かるように指示を出しており、一緒に表示された星雲全体図のおそらくは左上あたりから調査が始まったようだ。


このバラ星雲と思われる空間のデータを取った文明がたぶんその方向からやってきたようだが、彼らがいったい何処から来たのか、そういった情報は一切残っていない。


そもそもこのデータを天球儀の中に納めた理由も不明だ。


佐々木社長が情報の上澄みだけを調べており、おそらくは生命が生存可能な惑星を探していたのではという仮説を立てている。


データの多くに大気組成と地形の調査を行った形跡があり、テラフォーミングの為の下準備ではとも考えるのですが。


とりあえずプログレスバーはお屋敷のモニタの隅っこに出しておくことに。


この画面で見る場所がまた一つ増えることになったが…。


あ。星美のワイプと重ならないようにしないと。


各種ワイプはフロート設計として互いに干渉しないよう調整しておく。


重要なものはワイプの枠が赤く点滅するようにしておけば見落とすことも無いだろう。


「勇者さま!お昼ご飯の時間です!」


気付けばもうそんな時間か。

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