↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2689/2740

宇宙船内で新たに見つかった天体観測ブロックと勇者

昨日捕縛されたカルロス達の取り調べは基本的にお任せとなっている。


偽造された奴隷証文に記された販売先についても商業ギルドと国が対応を行い、僕は何かあった時のバックアップとして待機することに。


僕自身はお屋敷に残って、深緑の慈悲を星美の宇宙船へと送り込む事にした。


以前は体がいくつもあればと思っていた時期もありましたがこんな形で実現するとは思ってもみなかったことで。


深緑の慈悲自体が一応自我を持っており、何か不測の事態があれば自立駆動するので任せっきりでも問題ない。


そもそも深緑の慈悲、ナーバルスーツは人が纏うことを想定して作られていないというのですから。


最初は生命維持装置すらついておらず、ハザマショテンのオーナーさんから譲っていただいた小型の生命維持装置を取りつけたことでヘルメットをかぶって窒息する事もなくなった。


後は星海に出た際に単体での活動が可能になった点も大きい。


フォースムーンで手に入れたアンチグラビティがあれば推進剤無しで宇宙空間を自在に飛び回ったり、宇宙船の外壁を走ることも可能となっている。


午前中は星美の所へ、午後は月夜の所へ顔を出す予定になっている。


何か進展があればよいのですが。


星美の船のあらましが分かったところで各国を回って調査団を連れて帰るというミッションがありますし。


---


「しかし、船の中に惑星一つを収容するというのは一体…」


例の大草原に関してドローンによる観測を行った結果、亜空間にほぼ球体の小型惑星が浮いている事が確認できた。


驚いたことにこの星に夜は存在せずいくつかの照明用小型惑星によって満遍なく照らされていることが判明。


ずっと昼間というのも何か意味があるのだろうか…草原の維持をするのならばずっと昼間の方が都合が良さそうですけれど。


家畜を飼うための施設は十数キロおきに点在しており、施設のサイズは大小様々となっている。


確認できた家畜らしきものは乳牛と羊のみで他の動物は見当たらない。


他にもこのような施設が船内に存在するのかもしれないが今のところは報告が来ていない。


一旦大草原ブロックと狩りに名前をつけた場所の探索を中断し、他のブロックの調査に人を割り当てることとした。


大草原はドローンによるマッピングの最中で最長1週間程度でフルマッピング可能だと試算されている。


データは星美にそのまま渡し、フルマッピングが終わったところで全体共有を掛けることにした。


---


「星美、今判明しているブロックのあらましを見せてほしい」


「かしこまりました!」


船体の概略図に調査中のブロックが次々と表示され、少し興味を引くブロックを見つけた。


「天体観測ブロック?」


「はい!天体観測ブロックでは大海原の星々を観測して船の位置を把握、航路選定に使用いたします」


なるほど。ナビゲーションピクシーの肩代わりをさせるためのブロックなのかな?


ナビゲーションピクシーは非常に変わった存在で、あらゆる時空に等しく存在する超生命体であると自身を紹介している。


過去現在未来にナビゲーションピクシーがいて、あらゆる事象を観測し、マスターに対して最適な道筋を照らすものだと。


歴史の改変も可能では?とも思ったのだが彼女の役目はただ一筋の道を照らし出すだけで何かに介入するような能力は無いというのだが。


天体観測ブロックに行けば何かしらの情報を得られると思い、星美に案内を頼もうとしたのだが。


「案内はナビゲーションピクシーの役目」と今うわさをした彼女が唐突に現れた。


---


「どう見てもプラネタリウムだよなぁ…それも全球型の」


直径百メートルほどの巨大な空間の丁度中央付近に管理コンソールが生えた数名分の座席が存在しており、しくみは不明だが足場もなしにそれが浮いている。


僕が球体の中に入ると壁一面が光に満たされ、中央にあった座席がこちらに近づいてきた。


これは座れという事なのか?ナビゲーションピクシーが手招きをするのでシートに腰を下ろし、ベルトで体を固定すると座席が球体中心部へと移動。


さて、何をすれば起動するのか…。


コンソールにあった黄色い起動ボタンを押すと一斉に照明が落ちて真っ暗闇となり、続いて前方の壁にプログレスバーのようなものが表示された。


「何か読み込んでいる?」


次の瞬間、壁という壁に星海が表示され、特徴のある明るい星にはラベルのようなものが付けられている。


「星美、ここに投影されているのは?」


『船体保存時に残されていた星間データです。詳しい場所については秘匿されています』


なぜこの場所だけ残っているのか?例のオケラにこのデータが渡ったらまずかったのでは?


僕の疑問に星美が答える。


『限定された星間データから座標を割り出すことはほぼ不可能です。このデータを検証するには少なくとも銀河系一つ分の情報が必要です』


銀河系一つ分?ちょうどいい情報を持っていたりするんですが。この星間データとマッチするかは不明ですけれど。


境界の地から持ち帰った天球儀の中に納められたバラ星雲と思われる膨大なマップ。


「星美、優先度は低くて構わないので今から送るデータを使ってこの星間データを検証して」


『かしこまりました!アイドル時間を使って検証いたします』


ナビゲーションピクシーは目の前に広がる星海の情景をじっと見つめている。


何か思うところがあるのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)
↓
小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。