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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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境界の地での業務報告と勇者

保護した五人のお客様、お風呂のお世話は隠密メイドさん達にお任せをすることに。


姫さま達がお世話をすると言って身支度を始めたのですが人員過多と言いますか。


ゲストルームを整えてもらうようお願いをしてなんとか乗り切りましたが。


少し広めのゲストルームにベッドを五つ用意し、お客様に使っていただくことにした。


力仕事といえばテスラの出番なので他のゲストルームからベッドを運ぶようにお願いすると、ぶっとくて黒い竜のしっぽをまろび出させて走っていく。お屋敷の中で走るのはルティとテスラくらいだろう。


最近あまりお仕事を頼んでいなかったのでうれしかったのか?


ちなみにリビングにある10mソファを移動するのはテスラの役目となっている。


これどうやって搬入できたのか謎過ぎるくらい重いんですよね。


姫さまの3色精霊から加護を貰わないととてもじゃないけれど動かせない。


テスラは竜の血を引く家系のせいか力が有り余っている様子。


彼女の家系は大昔に行われた非道な人体実験による変異ではなく、純粋に竜の血を継承しているらしい。


古い家系図は魔獣大戦の折に焼失しているとの話で詳しい話は聞けなかったのですが。


そういえば一度だけ彼女の祖先と話をしたことがありましたが、接触はあれきりなんですよね。


もっと古い話を聞きたいのですが、テスラ自身に負担がかかりそうなのでそう何度も降りてきていただくわけにも行かず。


部屋の方は割とすぐに準備が整い、量産型のお仕着せもいつの間にか揃っていた。


ミドリにもお仕着せを使ってもらっている。うちの女性陣はお仕着せ着用が基本ですので。


僕も着るように言われればいつでもTSして着る準備は出来てますが、一度大人みっちゃんさんにトランスフォームするといつ解除されるか分からないのでひとまず封印を。


そういえばもう御夕飯の時間である。今日もあわただしく一日が過ぎてしまったが本当にやることが多くて目が回りそうだ。


月夜の標準ジャンプ試験については続報まちとなっている。記念すべき長距離ジャンプ1回目をどこの宙域探査を行うか慎重に検討している最中だろう。


初回はタマヨさまが同行されるという話もあり、安全にも配慮した場所が選ばれると思うのですが。


まぁ、今となってはオケラ以上の脅威は出現しないと思われ…。ありがちな海賊もオケラに喰われ、存在そのものが伝説になっているくらいだと。


前にも言ったが星間連合の影響下で今から海賊家業を始めようにも安全な航路が確立され、重要なゲート付近には警戒の目が光っているので多分無理だ。


地方の無人ゲートはいつ開くか分からず、張りこむのも馬鹿らしいと思われるので。


それに地方行の便には必ず護衛艦が随伴するので生半可な武装では返り討ちに会うのが関の山だろう。


例のハンター協会がその護衛任務に就くか、お魚婦人のような大きな会社は自前で用意するらしい。


噂をすればタマヨさまからメッセージが。今日は候補の選定で1日つぶれてしまったという話で。


資源惑星として座標登録されている星だけで数千か所あるということで、決まらなくて当然だろう。


「勇者さま!御夕飯を頂きましょう!」


今日保護した5人はゲストルームで消化の良い麦がゆあたりを食べてもらうつもりだ。


---


「とまぁ、こんなことがありまして…」


「毎回同じことを尋ねるのもなんだが、水晶珠で見える範囲はそれほど広くないからの」


今宵もやってきました境界の地。


十六夜さんのスカート下で恒例行事をしていると誰かが僕のおなかの上に座った感触が。


「おにいちゃん。いつまでいざよいさんのぱんつみてるの?」


妹さま、今日は割と早めに来ていたらしい。


ちなみに今日のおぱんてぃらさまは大昔の8bitマシンで遊べたポリゴンのレースゲーム。


燃料切れになる前にチェックポイントを通過し、ライバルにミサイルを喰らわせて足止めをするという内容だったような。


途中出現する戦艦に接舷するとエネルギーを補充できたりするのだが、ガス欠の時に限って武装を強化されそのままゲームオーバーになったり。


今の技術で作り直しても充分楽しめそうな内容でしたが。


とりあえずスカート下から這い出そうとするも妹さまが居るのでなかなか難しい。


「わしが動くからじっとしておれ」


視界がクリアになると妹さまのドアップが目に飛び込んできた。


---


「人身売買か…」


佐々木社長に本日の出来事を伝えるのを忘れずに。


僕はクロツキテクノロジーの出向社員なので日報と口頭での業務連絡が義務付けられている。


日報と言っても当日の出来事を五月雨式にメッセージしているだけで何もまとめては居ないのですが。


ライスリッチフィールドでは一般的な借金奴隷という制度も地球から見れば奇異なものである。


地球で似たようなものと言えばグレーというか真っ黒なところだと蟹工船だろうか。あれも一種の借金奴隷だと思いますが、あれはあれで逃げ場は無く、おとなしく従わなければ命の危険すらあるものなので。


今日保護した五人はさすがに境界の地へは連れてきていない。


まずは一晩ゆっくり休んでもらって、事情の聞き取りは明日以降落ち着いたところで始めようかと。


「勇者さま!」


自販機コーナーで社長と駄弁っていたら姫さまが迎えに。


「ミドリちゃんと今日保護した方々がお見えになられています!」


あれ?別室で休んでもらっていたはずなのに?

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