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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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月夜の出航立ち合いと勇者

「益田、迷宮行の件忘れるでないぞ」


社長から明後日の管理迷宮行をプッシュされた。


明日は月夜の試験飛行で1日つぶれる予定の為、日をずらしてもらったのですが。


薫さんは時間が合えば明日の夜、管理迷宮へと潜っていただくことにした。


王城近くのりざーどまーんくいーんが管理している迷宮なら夜間でも暗くなることは無いのですが、あそこは何故か箱が出ないんですよね。


暗くなってもアヒルちゃんを纏っていれば暗視機能があるので問題は無いのですが。


問題があるとすれば誰が同行するかという話ですけれど。


例によって単独行動は許されておらず…昨日も迷宮で一人救助してお屋敷にいらっしゃいますし。


姫さま達以外と行動をすると何かしらめぐりあわせがあるので…。


多分シロさんとどりあーどさんあたりが護衛として付くと思われますが。


明日の予定次第なので薫さんにもその辺りは伝えてある。


地球時間で19時ごろという話でしたので。


ゲーム部の部活が終わって、事務処理をして帰ってくるとそのくらいの時間になるとか。


よく体力が持つよなぁと心配にもなりますけれど。


体の方はダイブカプセルに入るので身体的疲労は和らぐと思われますが、精神の方はどうなんだという感じで。


境界の地での話し合いが終わり、ログアウトの時間となった。


各地にばらまいてきたドローンに関しては位置の最適化を実施中で観測を開始するのは明日の夕方ぐらいになりそうだと双子から聞いた。


既にテストショットが何枚か送られて来ており、姫さま達は外から見るライスリッチフィールドの魔導結界を興味深げに観察。


フォースムーンと月の三姉妹からのデータも問題なく届いている。


月の三姉妹については外からの観測を行った上でドローンを何基か大気圏内へと送り込んでさらに詳しいデータを集める予定だ。


何故大気があり、地表に液体らしきものが溜まっているのか。そもそも生物は存在するのかなど謎が増すばかり。


---


「おはようございます勇者さま!」


本日も僕の体に姫さまが馬乗りとなっての目覚めとなる。


「本日のご予定はサブロニアでの試験飛行ですよね?朝食後にひのでそうへと移動を」


お屋敷からでもサブロニアには行けるのだが、姫さま達はサブロニアが直接見られる日の出荘のペントハウスへ行きたいと。


あの窓から見える景色は街のごく一部しか見えないのですが、もしかしたら月夜の姿を直接確認できるかもしれないというので。


あの窓、郊外にある例の基地方向を向いていたっけな?


サブロニアの地理に疎いので何ともですが。


移動の際はタマヨさんの乗る装甲リムジンに便乗させてもらってますし。


というかあのサイズ感の乗り物が重宝しそうなのでアヒルちゃんにも装甲リムジンになってもらおうかなと思っているのですが。


アヒルちゃんは僕が実際に見たものに変形可能なので条件は満たしていると思うのですが。


うちのこ全員を乗せるにはちょっと狭いので10名くらいの移動の際に。


小人数ならマイクロバスでも良いのですがやはり雰囲気が大事かなと思うわけでして。


ファンタジーどこ行った感がすごいんですが。


各自洗顔の後で朝ご飯をいただき、アヒルちゃんスクールバスで日の出荘へと向かうことにした。


ちなみに昨日保護した子はまだ目覚めることは無く、ユークレスさんが留守番をすると言ってお屋敷に残っている。


---


「タマヨさま。よろしくお願いします」


「お願いするのは私たちの方。サブローさま、どうか星海への道筋を照らしてください」


やってきたのはサブロニアシティの郊外にある例の秘密基地。今日はタマヨさまの護衛と何人かの関係者、計30名ほどで参加を。


既に秘密基地でもなんでもなく、地表に暴露した月夜の周囲を多くの報道車両が飛んでいる。


多分僕達にもカメラが向けられているようだが、その視線を遮断するように護衛車両が回り込み撮影を妨害。


何やら無線で指示が飛ぶと報道車両は雲の子を散らすようにしてサブロニアシティへと。


あの報道車両、以前日の出荘とサブロニアがつながる窓が開いた時も飛んでいたよなと思い出し。


姫さま達の姿が多分映されたと思うんですが、その映像がどう使われたのかは聞いていない。


サブロニアでのメディアの扱いはどうなっているのか一度聞いてみる必要がある。


監視の目が無くなったところで月夜へと乗り込み、メインブリッジ行のチューブトレインへと乗車を。


---


『マスターサブロー。いつでも出航可能です』


今日はメインモニタに昨晩披露されたアバター姿で現れた月夜。


「船に人が?」と驚くみなさん。


無人船だと思ったら誰かいたと思い込んでいる様子。


「あれは月夜のアバターです。実際に存在しているわけではないので」


『マスターサブロー。もし好みの姿があれば手元の端末から情報を入力してください』


それを聞いちゃいますか?僕に?


キャラクリは時間かけるほうなので今日はとりあえずデフォルトのアバターを使ってもらうことに。


「月夜、出航準備。まずは重力圏を脱出して衛星軌道へ」


『了解しました。月夜、通常モードで出航準備。エンジン出力上昇。大気圏内用エンジン始動。係留アンカーリリース完了」


船がびりびりと震え、エンジンの唸りが少女の悲鳴のようなものに変わっていく。


「タマヨさま。出航準備整いました。号令を」


「分かった。月夜、出航!」


『システムオールグリーン、月夜出航します』


全長1kmの巨大な船がゆっくりと持ちあがっていく。


『勇者さま!なにか飛んでいるのが見えます!』


姫さまから通信と共に写真が送られてきた。月夜が見えるらしい。


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