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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ヨシゴイゴーレムを見て驚く社長と勇者

そんなわけでやってきたのはゴーレム研究所。


王城内には入りきらない大型ゴーレムの研究の為に作られた施設である。


この世界においてゴーレムは光の女神様が使役する従者という立場。


前にも話したが一般的なのが泥を固めて作ったクレイゴーレム。


ちょっと変わり種でクレイゴーレムを金属鎧で強化したアーマードマッドゴーレムも存在。


アルマの搭乗機がそんな感じである。


後は僕自身は見たことは無いのだが岩を束ねたロックゴーレム、主に観賞用として作られる人サイズのメタルゴーレムなど。


金属は魔力を付着させにくく、大型のゴーレムを作りにくいと聞いたような記憶も。


扱いやすさと堅牢さを兼ね備えたのがアーマードマッドゴーレムとなるのだそうで。


「益田、あれは一体なんだ!」


「ヨシゴイゴーレムですか?以前遺跡から発掘して調査が終わった感じなんですが」


施設内には大教会から鹵獲したゴーレムがいくつか並べられ、一番手前にヨシゴイゴーレムが鎮座している。


なんというか形がおもしろいのでうちの子達にも人気なんですよね。


何を思ってヨシゴイの着ぐるみ型ゴーレムを作ろうと思ったのか、みっちゃんさんの本体にお聞きしたいのですが。


本来であれば大教会の手に落ち、僕を倒す刺客として差し向けられる予定だったこのゴーレムだが僕らが先に見つけてインベントリを使って持ちだしており、襲撃を未然に防げた形となった。


手つかずのままのゴーレムを見つけたのはこれが初めてなのでハナエ姉妹に隅々まで調べてもらい、大体の様子が分かったので一旦インベントリへと片づけることになっている。


いくら警備下にあるとはいえ、大教会に目を付けられるのもなんですし。


そういえば一度鹵獲したゴーレムや搭乗者に関して取り戻そうという動きは一度もなかったですね。


この前のペンギン型ゴーレムに登場していたきつねみみのおねえさんも行く当てが無いのでうち預かりとなってますが。


元々は冒険者をしており、依頼掲示板にあった割のいい内容につられて顔を出したら大教会だったという流れらしく。


冒険者ギルドも依頼者を都度調べるような事はほぼ不可能というので、似たような依頼があればアラートがあがるよう双子にシステム介入してもらったのですが…。


問題はシステムを通さない手書きの依頼票には何ら効力を発揮しない点ですね。


そのギルド内で完結するような単発依頼はどうしても手書きになるのだとか。


ゴーレムを見ていた社長が「そうだった!」と我に返った。


宇宙船は外に置いてありますので。


---


内部はだだっ広いのでそのままアヒルちゃん連接バスで宇宙船内部へと侵入。


見た目40m四方の船内に広がる300m四方の空間を見ると脳がバグる感じが。


ここはメイン格納庫となっており、各セクションへは何か所もある通路から移動可能。


まずは大草原を見てもらうことになり、バスに乗ったまま草原へと侵入。


「ここが船の中…」


船内のドアを潜ったらいきなり屋外ですからまぁ驚きますよね。


この草原を管理するAIからは畜舎への接近はなるべく避けるように言われている。


一応生き物を扱っている以上、不要な接触はトラブルの原因となりますし。


草原の入り口から少し離れた場所にバスを止め、みなさんをおろしていると見知った着ぐるみの方が近づいてきた。


「なにかご説明が必要でしたら私がご案内いたします」


この草原エリアで働くAIの外部インターフェース。


何故かひつじの着ぐるみなのですが、見ればここの管理者と分かるので識別には苦労しないのですが。


「見学者を連れてきましたのでお邪魔にならない程度に見させていただければ」


「でしたら現在稼働していないユニット内をお見せする事が可能ですが」


全ての施設がフル稼働しているわけでは無く、清掃や点検のために輪番制にしているという。


そんな空いている施設がすぐ近くにあるというのでお邪魔することにした。


---


「益田、ここは…」


「生体ユニットの管理用に作られた施設だと聞いています。牛でしたら搾乳を、羊でしたら毛刈りを自働で行うと」


生体が出入りするのとは別に管理棟に入るためのドアがあり、そこに入ると室内のシステムを監視するためのコンソール類が並んだ部屋となっていた。


モニタには自働搾乳ユニットや羊の毛刈りをするロボットを監視するモニタ類が数十枚程度並んでいる。


今は殺菌処理まで終わっているので施設内に直接入ることはできないが、モニタルームからならばいくらでも見てもらって構わないと。


「社長、何か気になる事はありますか?」


「そもそも外を歩いているあれは何だ?確かに地球の牛や羊には似ているが根本的に何か違っているぞ」


「中身はサイバロイド…まぁサイボーグですかね。その上に生体スキンを被せていると」


うちにも何人かいるサイバロイドの動物版である。


何を思ってこの宇宙船を作った人物はこのような形で家畜を飼おうと思ったのか。


牛乳ならばバイオプラントで合成できるのに…そもそもこの船にはバイオプラントが無いのだろうか?


合成プラントの発見報告はまだ聞いてなかったですが。


おそらく食肉なども同様にどこかのセクションで作られていると思われるのですけれど、こちらも発見には至っておらず。


「益田、他に何か見ておく場所は?」


「メディカルセクションですかね。僕もまだ実物を見ていないので」


発見の報告は受けていたが、まだ立ち入ったことが無いのだ。


大勢で押しかけてよい場所なのか、まず星美に尋ねようと思う。

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