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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ななや旅館でのいつもの口上と勇者

「サブローさん、昨晩はありがとうございました!」


「久しぶりによい物を食べられました」


昨晩のクロツキテクノロジー慰安旅行にはノドカさんたちも参加しており、お魚尽くしのコースを満喫した模様。


今夜はバーチャルですがおにくの日ですよ。ええ。


「あ、運営さん!ベータ版も担当されるんですか!」


「すいません。その辺は機密事項となりますので」


なんかやべぇって顔になったプレイヤー。


アルファ版だったDSOVRはいよいよベータ版へと拡張され、モンスターの配置も若干変わるという話。


一千人以上が同時接続するようになる予定ですが大丈夫なんでしょうか。ちょっと不安ですが。


そもそものキャパシティがどの程度あるのか社長も分からないというので。


なにしろベースになっているのは何度も言うが超長距離通信用のプラットフォームですし。


そんな大人数で使う前提で作られているのか。


広大なエリアを大量に追加できる時点で大人数での利用を前提とした設計をされている気はするのですが。


いまのところエリア追加に関してリミットの設定は無いとの事で。


各エリアへの最大接続数を絞り、分散化させるという手もありそうですが。


ソシャゲで見られるサーバー分割がそれに当たる。


同じサーバーにインしないとフレンド登録が出来なかったり、共闘コンテンツが利用出来ないというデメリットはありますけれど。


ちなみにベータ版へサーバー情報を一新するため、DSOVRは1週間の長期メンテを行うとアナウンスされている。


その間、人化竜はどうするのか。この人化竜が割とアバウトな扱いで、DSOVRで時折入るショートメンテナンス時も顕現したままとなっている。


彼女達の実体データはどこに保管されているのか。もしかして自我が芽生えた時点で1つのインスタンスになっており、サーバーの同期など無関係にふるまっているとか?


謎ばかり増える人化竜ですが、本日もうちのこ達と仲良く遊んでいる。


たまにはDSOVRで暴れさせてあげたいと思っていますがタイミングがないのですよね。


お供としてついてきた黒竜の写真撮影がひと段落したところで境界の地へと移動を。


何故かプレイヤーに大人気なんですよね。黒竜。


竜化時のギャップがすごいから?ようじよが無骨な機竜になるのが癖に刺さる人が多いのか?


いつの間にかソフトクリームまでもらっているし。


食べ終わるのを待つとしますか…ノドカさんたちも食べます?


「シロもほしいにゃ!」


「どりあーども。まっちゃたべたい」


ゲーセンに移動して確認するとソフトクリームベンダーは台数が増え、フレーバーも増強されている。


どりあーどさんは抹茶をご希望された。抹茶チョコとか良さそうですね。


これはうちのこ全員で来る流れなのか、境界の地にソフトクリームベンダーを増やすのか。


帰ったら姫さまに相談しよう。


---


「では、ななや旅館へ」


ソフトクリームの件はDSOVR側が混雑すると迷惑が掛かりそうなので境界の地に新しく生やすことになった。


お風呂上りに食べるという話になり、とりあえず今出せるフレーバーは全部お出しすることに。


「エイトよ、アルコールは無いのか?」と精霊女王が無理難題を押し付けてきた。


ソフトクリームのリキュール掛けってあんまり聞いたことが無いんですけれど。


カルーアミルクソフトなんてあるんですか?初見ですね。


とりあえずソフトクリームは後回しだ。


お酒と聞いて色めき立つ人たちのお尻を押して目的地へと移動を。


---


「エイトさま、お待ちしておりました!」


七夜さんが温泉前で出迎えてくれた。


しかし何というか一人でこの温泉を切り盛りできる何ですごいよな。


「殆どが自動化されているので大丈夫ですよ」とはいうのですけれど。


そのまま宴会場へとなだれ込むと既にローテーブルに焼き台が多数設置されている。


今夜は各自いろいろなおにくを炭火で焼いて楽しむ会となったようだ。


そのおにくは宴会場に大型の冷凍ショーケースが準備され、各自で取りに行くシステムらしい。


自動的に生えてくるシステムも良いが、自分でおにくをチョイスできるのはすばらしい。


「リーダー!あれ全部食べていいの?」


ルティリナが興奮しすぎておしっぽさまが大変なことになっていますが。ステイ!ステイですよ。


「ルティ、野菜も食べないと」


今夜の趣旨を分かっているのか、お野菜は全体の1割ほどとなっている。


焼き肉のたれで食べれば肉味となるのでルティリナでも大丈夫だろう。


席順はあらかじめ姫さまが生成しており、各自割り振られた場所へと向かう。


僕はといえばいつものようにお誕生日席へと。


薫さんも同じようにお誕生日席へ。


「ハルミルさんたちを呼ばないと」


ダイブユニットは大丈夫だろうか?


リモートで確認すると、ハルミルさん、ロスミアさんともに装着状態にあると判明したのでお二人をこの場へと呼ぶことに。


そういえばいつもの口上はどうしたんだろう。


薫先生のご両親にはあれをやったのだろうか。


「勇者さま。みなさんが揃ったところでやります!」との事でした。


---


「どこにでもあってどこにもない。時のとまりし時空の狭間。境界の地へようこそ!」


口上は毎回微妙に異なる。何故かはわからないがアドリブが入ったり入らなかったり。


今回初参戦となる4名が洗礼を受けた。


これ何回目だろうか。けっこうな回数を重ねていると思うんですが。


十六夜さんがやる予定だったが既にお酒が入っているので姫さまが代読を。


ハルミルさんとロスミアさんは何が起きているのか分かっていない様子。


なにしろハルミルさんのところの村人よりも人数が多いですからね。うちの子たち。


「お席はこちらになります!」


僕の席へと誘導される4人。


姫さまが新規参加組の面倒を見るようだ。


僕は薫さんのお相手かな?

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