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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ドラちゃんについての説明を任された勇者

「姫さま、ただいま戻りました」


「お帰りなさいませ勇者さま!」


膝枕担当は姫さまに変わっていた。


そんなに長い時間あちらにいた気がしないのですが…。


「勇者さま、今夜の境界の地へタマヨさまもお誘いしたのでしょうか?」


「議会が長引きそうなので今日は来られなさそうだという話でした」


今日、地上に暴露させた月夜の件で議会の臨時招集を掛けたという。


月夜があれば星海の探索がずいぶんと楽になるはずだ。


どの程度の能力を持っているかは未知数な部分もありますが、あの船体サイズならば恒星間の移動も可能ではという感じで。


空間ジャンプシステムについては何ら調査してなかったんですよね。


大海原を渡る民の遺産であればシフトゲートと呼ばれる空間を疑似的に折り畳み、超長距離を一瞬で飛ぶ技術が使われていると思われる。


ただ、エンジンの形式が当てはまらないんですよね。


その辺は月夜に残された航行マニュアルを解読してもらって確認する事として…。


御夕飯を食べる為、日の出荘の最上階からお屋敷へ戻ることになった。


---


「薫先生…薫さんは温泉ホテルのインスタンスから直接境界の地へ移動できるようになったんですね」


御夕飯とお風呂を済ませ、本日2度目の境界の地。


いつもなら薫さんをDSOVRまでお迎えに上がるのですが、地球にある温泉ホテルから直行できることが判明。


若干挙動不審となっているご両親と共に本来は何もなかった…今は謎のアイテムで満ち溢れた境界の地へとやってきた薫さん。


ちなみにドラちゃんも一緒である。ドラちゃんの事はどう説明したんだろうか。


「益田君、ドラちゃんの事をうちの親にうまく説明してほしいんだけど」


まさかの説明役に抜擢されてしまった。


先程のご両親との顔合わせの際、ドラちゃんはうちの子に混じって遊んでましたし。


日中、ドラちゃんを預かる件は今も続いている。人化竜は基本うちでのお預かりが原則となった。


DSOで人化していない竜は控えに回すと休眠状態となるようだが、一度人化した竜はそうでもないらしく。


後は未だに薫先生の学校で人化竜フィーバーが続いているようで、放課後の部活の際に人化竜を見に訪れるギャラリー対策も兼ねている。


この前行ったというDSO大会の結果を聞いてなかったような…。


ゲーム部という部活を存続するためにメジャーな大会に出場して何かしら結果を残すことが条件と聞いたような気もする。


オンラインの大会ならまだしもリアルイベントはきつそうだよな。引率が。


そのゲーム部存続のキーマンとなっていた新しい教頭先生。最初は廃部させようと躍起になっていたようですが、今は方針が変わって積極的に対外試合をするようにとせっついているのだとか。


これに関しては社長が何かしたようだけど、聞いてもはぐらかされるんですよね。


ああ、ドラちゃんの事を話さないと。


---


「ゲーム内のキャラクターが人のような意思を持って動いていると…」


「まぁ、平たく言えば。単なるAIとも異なるようでして」


薫さんのお父様がなにか信じられないものを見たという顔になっている。


DSOで縁(えにし)を結ぶ竜には簡易的な条件判断プログラムが備わっており、ある程度のバフ、デバフ、攻撃といった行動を簡単な指示で行う事が可能だ。


一度人化し、VR環境へと連れて行った竜に関してはこの条件判断プログラムがまるで本当に意思を持っているかのようにふるまうようになる。


ゲームプレイ中において、ある程度の行動方針、全力で立ち向かうのか、バランスをとるのか、あるいはもっと消極的にパワーを温存するのかといった簡易指示が必要だったが、ドラちゃんはそういった行動方針を与えずとも状況を判断して的確な攻撃を行うようになった。


そして何よりもその能力が飛躍的に向上し、ドラちゃん単体でレベル1300帯の攻略が可能だという。


本来であれば複数の竜を出し、プレイヤーが適切な指示を与えなければ即座にすりつぶされるような状況に置いてもドラちゃん一人でひっくり返せるということだ。


うちの黒竜もレベル1でレベル1000から1300くらいに対処できるパワーはありましたが…。


黒竜は単騎決戦兵器なので連携とかは一切できないのですけど。


そんな訳で薫さんはDSO側の攻略を控えているという。


今は低レベルだったプレイヤーが充分に育ち、前線組も戻りつつあるということで一人で盤上をひっくり返すようなプレイはよほどの事が無い限りは行わないという話で。


DSOは竜と縁(えにし)を結ぶだけでなくプレイヤー間の連携も大事な要素となっていますので。


僕も黒竜を使ってVR側のコンテンツをあまり荒さないよう気を付けていますが。


あ、いつもの大学生コンビをDSOVRへ迎えに行かないと。


こればかりは人任せに出来ないんですよね。


ちなみに彼女達にも今日の肉パーティーの件は伝えてある。


薫さんのお父様、ドラちゃんと何やら話し始めたのでそのすきに。


まぁ、娘さんが一人増えたと思っていただければ。


大学生コンビ、ノドカさん達のログインが確認できたのでシロさんとどりあーどさん、黒竜を伴ってDSOVRへと移動を。



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