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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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タングラートでの打ち合わせに出席する勇者

1階に降りて集会場を覗くと先程とすこし様子が変わっていた。


雑然としていたお土産の山が種類別にまとまったかなという感じではあるが持ち出し等はしていない為総量はそのまま。


今日のところは分別だけ行い、お屋敷への搬入は後日となったようで。


午前中に運び出しまでやる予定が予想外にお土産が多く断念した模様。


まぁ、積みっぱなしでも従者の星の運行に支障は出ないので大丈夫なのですが。


お屋敷側の受け入れ態勢は整っているのでアヒルちゃんトラックに載せて運ぶ予定を立てることに。


今日のところは一度お屋敷に戻り、昼食を取ってから再度従者の星へ移動する。


お屋敷に戻る際、各自が少しずつお土産を持ちだすことになった。


全体の量からするとほんのわずかだが、手ぶらで戻るのもどうかなという感じで。


---


昼食の後、お土産を棚に仮置きしてから従者の星へと移動。


タングラートへは先ぶれを出し、いつものように城の裏手にある砂浜を目指して飛ぶこととなった。


道中は魔獣の出現が無いかをレーダーと目視での確認をしながらの飛行となったが、いつぞやのように巨大なぬるすらいむを発見することもなく30分ほどでタングラート上空へ到達。


宴会までまだまだ時間はあるが、姫さまは宴会芸の練習をしたいというので従者の星の中で数曲ほど歌って皆の連携を確かめていた。


干物精霊との合わせは会場で行うというのであちらでもリハーサルの続きをやることに。


「サブローは何かやらぬのか?」


ユークレス王妃が無理難題を押し付けようと僕に尋ねる。


宴会芸自体は特に問題は無いのですが、持ちネタが通じるのか分からないんですよね。


随分前に行った社員旅行、何やったんだっけな…。


佐々木社長がうちの社を買い取って初めての旅行となるのでまずは社長対策をする必要があるのですけれど。


後はユークレス王妃に受けそうなものか…ちょっと思いつかないな。


「姫さま達の前座で何かやりますので」


一曲くらい歌ってお茶を濁そうかな?ボイチェンを使ったかくし芸的なものは出来ますけれど。


---


そんなわけで本日お世話になるタングラート城主夫妻に挨拶へ向かった僕と姫さま、そしてオパール王妃さまとユークレス王妃。


こちらから出向く予定がおおえだちゃんのおうち2号にお二人でお見えになったのでロビーの一角にあるソファを陣取ってご挨拶を。


タングラートといえば古文書の解読の途中ということもあり、今のところ判明している部分のすり合わせなども一緒に行う事となった。


今、問題になっているのはカタハマ神社の建立時期。


ずいぶんと昔から神社としての体裁を無くしており、タングラートに残る書類を調べた際、最古の文献には既に形をなくしていたとしか書かれておらず、建て直しなども検討されたが結局手つかずのまま今まで放置されていたと。


あそこにいた初穂はどれだけ寝ていたのか…。お寝坊さんにもほどがあると言いますか。


ユークレス王妃からこちらの解析状況を写したさいせいくんRXがタングラート城主夫妻に手渡され、両者の情報交換が終わった。


後は担当者レベルでの話となるが、うちのほうは担当者がユークレス王妃となるのでタングラートで実際に解析を行っている担当と話し合いの場を設けないとならない。


今日は夜まで時間を取っているので、都合がつくのであれば今から擦り合わせをしてもよいだろうという感じですが。


「サブローも顔を出すのだ。おぬしも関りがあるだろう」


僕は宴会芸をこっそり練習したかったのですが、こちらも重要な案件ですので参加しないわけには行かないだろう。


宴会はぶっつけ本番でもなんとかなるでしょうし。


せっかくなのでおおえだちゃんのおうち2号にある大会議室を使うことに。


何人集まるかは聞いておかないと…。10人くらいですか。


---


「もふもふさまじゃ…」


タングラートの解析チームにもふっとされた女性が何人かおり、ユークレス王妃はアウェイにも関わらずもふもふさまに手を出そうとしているのであわててやめさせた。


「王妃、断りもなしにおしっぽさまに触れるのは…」


「あのもふっと具合がわしの心をかき乱すのじゃ!」


この世界でおみみさまやおしっぽさまに執着する人はあまり居ない。


例外は光のもふもふ教くらいだろう。あそこはもふもふの発信基地としての役割が大きい。


教団が運営するねこのしっぽというカフェにはかわいらしいもふもふ給仕見たさに訪れる女性客で溢れかえり、今日ももふもふを通じた神への祈り方を布教しているだろう。


最近ご無沙汰しているのでエリオを連れて顔を出さないとならないのですが。


以前にも話したが、ユークレス王妃のもふもふさまへの愛はそれこそ異常で、僕は日本からの転生者ではないかと疑っているのだが当の本人はそれは無いと言い張るので困っている。


いや、困ることは無いのだが、原因が転生者ということになればそんなこともあるだろう程度には思えるので。


ちなみにうちには他にももふらーがおり、僕と同じ転移者であるアカネさんもけもみみしっぽの虜となっている。


特にお気に入りなのがコーガ領から逃れてきた豆忍者達で、暇さえあれば彼女達が身を寄せる迷宮内宮殿へと足をのばし、日が暮れるまで遊び相手となる事も。


そういえば最近アカネさんとあまり話してないな。


地球にいるお姉さんとは頻繁に連絡を取り合っており、彼女はたまに境界の地にも来ているのですが。


今日の宴会にも是非参加していただければと思っています。


ちなみにアカネさんのお姉さんも重度のもふらーである。

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