表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2627/2628

宇宙船内部を移動する謎の乗り物と勇者

「管理コンソールらしき画面が出ました。視覚情報を共有します」


深緑の慈悲のバイザーに映った画面を空中に投影し、皆さんに見ていただく。


いつのまにこんな機能が備わったのかは謎ですが。


原理はエリオ村にある森の歌姫さまの投影装置と同じもの。


同種の機器はライスリッチフィールドの学校にある第二校舎でも使われている。


りったいがぞうでるぞーちゃんという何のひねりもないネーミングの装置は何十台も複製をしており、あちこちで活躍中だ。


元々は光の女神様が教会に不在の際にありがたいお言葉を信者に伝えるための投影装置に過ぎなかったが、がらくたとして売られていたものを双子がまとめ買いした際についてきたおまけのようなものであった。


そんなに価値のある物だとは店主も知らなかったようで…。まぁ、うちに来た時は半壊していて画像出力も中途半端なものでしたけれど。


直したついでに中の人も出てきてしまい、しばらくは愚痴をこぼすマシーンと化していましたが。


最近出番があまりないんですよね、立体版の光の女神様。


彼女にも素体を与えようとしたのですが、今のところはすまほーちゃんの中が落ち着くというので。


たった今も僕に同行しており、外の様子を興味深げに見守っておりますが。


管理コンソールに意識を戻そう。


もうログインしてしまった後で、この画面でセキュリティを付与する人物を設定できるというので早速タマヨさまを登録。


確か前回も似たような作業をしたような記憶もあるのですが、認証がきちんと通っていなかったらしい。


アドミン権限をタマヨさまにお渡しし、いつでも船内に入れるよう設定をしておく。


船のセキュリティ設定は多岐に渡っており、今は各セクションへ出入りするためのドアセキュリティとなる。


ドアを開けられたからと言って内部の装置類へ触れることは出来ず都度セキュリティを付与していかなければならない。


深緑の慈悲は船内全てのシステムに直接関与できる完全なアドミン権限を有しているが、今のところは全ドアの権限付与だけで良さそうなので。


まずは船内マップを作成し何が存在しているかの確認となる。


出来ればもう一人くらい管理者設定してタマヨさまの負担を減らしたいところですが。


タマヨさま、直属の部下くらいしか今のところ完全に信用が出来る人間が居ないと。


その直属の部下はタマヨさまの身辺警護のためにそばを離れるわけにはいかず、結局のところ他に適任者がいないという状態。


先程僕に文句をつけてきた軍部の方も信用ならんという話で。


今回の事件、サブロニアの議会運営すらも止めてしまうほどのもので他に不正に関与していたセクションが無いか調査の真っ最中との事。


科学庁の上層部は完全に入れ替えとなり、実際に船を隠ぺいしていた下部の組織についても解体が決まったようで。


働いていた人間は一時軟禁されることとなり、これから取り調べを受ける日々が続くそうだ。


面談すべき人間は数百を超えており、これだけでも年単位で時間がもっていかれる。


星海へ出るのがいつになることやら…。


タマヨさんは捜査と並行して星海への復帰計画を進めたい様子ですが、そのためにもこの船の状態をなるべく早めに解明し、実際に使えるかどうかの判断を下さなければならない。


「ひとまずメインブリッジを目指しますか?」


船内は灰色をベースとしたカラーリングで統一され、重厚な雰囲気が漂う。


驚くべきことに船内移動用のカーゴが運行されているようで、さながら地下鉄の乗り場のようなホームが目の前にある。


メインハッチからはメインブリッジへの直通路線が出ているようなのでしばらく待っているとオレンジ色をした円筒形の10両編成ほどの車両らしきものがホームへと滑り込んできた。


無理やり翻訳するとチューブトレインというらしい。念の為に行先を再度確認、ここに来た30人あまりが乗車すると、ドアが閉まって音もなく走り始めた。


---


ドア上のマルチインフォメーションに車両がメインブリッジへ到達するまでの所要時間が表示されているようだが単位が分からない。


多分クロックだとは思うのですが、それにしては中途半端な表示。


1クロックが地球時間の2時間半から3時間となっているが、表示されているのは0.2クロック。


おそらく15分くらいだとは思うのですが確証が持てない。


車内も外装と同じオレンジ色。壁際に普通電車のような横長の座席があるだけで余分な装飾は無く、照明も最小限となっている。


先程のインフォメーションを見ると各種セクションを素通りしていくようだが、そのセクション名がこれまた謎となっている。


第24兵装ブロックはなんとなくわかるが、第8試験ブロックは一体なんの試験を行っているのかとか。


時折ホームらしき明かりは見えるが後は照明すらない漆黒のトンネル内。


途中10か所ほどのホームを素通りした後、終点のメインブリッジ前へと車両が滑り込んだ。


---


「この先にメインブリッジがあるようですね」


ホームに出るとメインブリッジ方面へつながると思われる出入口は固く閉ざされ、厳重な警戒が行われていた形跡がある。


プレハブ小屋サイズの詰所のような場所も確認できたが今はもぬけの殻。


僕が通路を閉ざしていた扉に備え付けの認証装置に手をかざすと、けたたましい電子音が鳴り響き、壁が下から上へとせり上がっていく。


その先は漆黒の闇が広がるだけだったが、壁が完全に開ききったところで通路に照明が点灯。


灰色の壁にはブリッジ方面に向かうと思われる矢印が刻まれている。


ちなみに電子音が鳴り響いている最中、タマヨさまを守る兵士たちは見事な連携でもって彼女を取り囲み、周囲を警戒し続けた。


まぁ、ここには敵意なきものを害するような仕組みは備わっていないのですが。


壁から覗くいくつかのレーザー銃は下を向いていますし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ