突然の金ビキニパーティーと勇者
デジャブ?という感じでアリスちゃんの行動を見守っていたら姫さまからお声がかかり、アリスちゃんはかわいらしい悲鳴を上げてスカートから手を放す。
「勇者さま、本日はどのようにお過ごしになられますか?」
「特に決めては無いですが、南の平原迷宮がちょっと気になるので遠隔監視ですかね?」
境界の地では特にやることを決めてはいない。DSOVRにも顔を出さないとならないのだが、何かと立て込んでいてホーム設定したエリアのリフレッシュくらいしかしてないですし。
「そういえば勇者さま、わたくしも下穿きにこだわったほうが良いのでしょうか?十六夜さまはいつも変わったお召し物を身に付けられているようですし」
姫さまの下着はいつもベージュ一色のダボっとした感じのものばかり。
着替えの時も無頓着に僕の隣でしてますし、自然と目に入るというか。
「姫さまは普段の姫さまらしいお姿で大丈夫です。あと、アリスちゃんも無理しないで…」
孫をそそのかす祖母がどこの世界に存在するのだと思ったが、ここにいましたね。
というかアリスちゃんは本当に佐々木社長の孫なんだろうかと疑問に思うこともあるのですが。
金髪碧眼で姫さまとキャラが被るのですが、山脈はアリスちゃんの方が幾分ごりっぱだったりしますけれど。
あとは髪質が姫さまがふわっと系、アリスちゃんはストレート系ですか。
まぁ、ふたりともとてもかわいらしいので見ていて飽きないですけれど。
二人に限らずうちの子全員かわいいかきれい系ですし。シロさんはちょっと虎入ってますが。
「なんかシロだけ扱いがひどいにゃ」と何故か心の声を聞かれた気がする。
「そういえば明後日でしたっけ、クロツキの慰安旅行」
「当日はりもーと宴会じゃからな。遅れるでないぞ」
一応タングラートには事前にオパール王妃様が連絡をしてあり、当日の宴会準備は問題なく進んでいるとの話だ。
タングラート城主夫妻からも是非にとお声が掛かっており、おおえだちゃんのおうち2号を遠慮なく使わせてもらうことにしてある。
ハマトーメン村のおおえだちゃんのおうちはしばらく予約が入るということであまり騒ぐと管理貴族に悪い印象を与えかねないので。
防音に関しては何ら問題は無いのですが40人近くが出入りするとなるとロビーが騒がしくなりますし。
ひとまずななや旅館へと移動し、いつものように露天風呂へ入ることにした。
後は軽く摘まむ程度に何か食べようと思う。
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南の平原迷宮は夜になって幾分落ち着いた様子で、集会場の銀幕に投影されたローグライクなマップに示される冒険者の数は1/3程度に減っている。
未だ金色に光る魔獣を追いかけているグループがいるのか、緑で「人」と書かれたキャラクターが迷宮内をせわしなく動き回る。
ちなみに「人」の隣に「x5」や「x4」と表示されており、これはグループの構成人数だろう。
魔獣は赤く「魔」で表示され、同じく「x2」「x3」といった感じで。
時折「人」と「魔」の双方が衝突し、何度か火花を散らして決着がつく。
倒された魔獣は一度黒く表示され、その後消滅。
今のところ、「人」が倒れる様子は見たことが無い。
初心者迷宮なのでよほどの事が無い限りは戦闘不能にはならないだろう。
「勇者さま、この「宝」というのは宝箱なのでしょうか?」
時折マップ上に浮かび上がる金色の「宝」の文字。
「はい。単独ポップの宝箱でしょう。たまにしか湧かないので取り逃すんですよね」
まぁ、殆どが罠付きの箱なのであまり手を出さないほうが良いかもしれない。
まさか転移罠が仕掛けられていたりはしないでしょうが、小爆発を起こすモノや、中から小型魔獣が飛び出すものなど種類は様々である。
中身も割としょっぱいのでトレジャーハンターと呼ばれる迷宮の宝箱専門の業者くらいしか手を出さないとか。
僕らはその単独ポップのしょっぱい宝箱から値段もつけられない…青天井の方の古代金貨を数百キログラムほど持ち帰り、鑑定待ちとなっていますが。
南の平原迷宮ではなく大森林の洞窟での話。
あれ、まだ鑑定が終わったという連絡が無いんですよね。
金貨自体に魔導陣が書き込まれ、古代遺物扱いとなるとユークレスさんから聞いていますが。
代わり映えのしない迷路をしばらく眺めたのち、お風呂へ繰り出すことにした。
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「益田よ、アリスの水着を見てやってくれ」
「佐々木社長、なんてものを着せているんですか!」
アリスちゃんはいわゆる金ビキニと言われるゴールデンウィークに流行りそうな水着を着用し、顔を真っ赤にして僕の前に立っている。
ちなみに社長は布面積の狭い黒ビキニ姿だ。これはいつもと変わりない。
「勇者さま、わたくしも着替えてまいります!」
いつもの無難な紺色ワンピース水着の姫さまが更衣室へ逆戻り!
騒ぎを聞きつけたうちの子たちがぞろぞろと更衣室へと戻っていく。
「あ、あの。似合っていませんか?」
「似合いすぎて目のやり場に困ってしまって…」
佐々木社長は一体何を考えているんだろう。
というかこの金ビキニはどこから出てきたんだ?
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「あの、勇者さまどうですか?」
「姫さま、似合いますけれどまだちょっと早いですかね?」
「もう成人しているので大丈夫です」
極端に布面積が狭いわけではないが、金色に光る水着は古風な露天風呂では非常に浮いて見える。
「シロも着替えてきたにゃ。サブローどうにゃ?」
「どうと言われましても、いつものビキニの色違いですよね?」
「そこは「シロかわいい。すぐ結婚しよう」っていうにゃ」
式を挙げるのはいつになることやら。
この世界の異変を収束させるまでは何かの呪いが解ける気がしない。
結婚の二文字を聞くと何故かひどい頭痛がするのだ。
「勇者さまこちらへ!お背中を流します!」
ちなみにどりあーどさんは金ビキニバニーになっていました。カチューシャは必須なんですかね。
ビキニにバニーの要素はあるのかと考えていたら全身泡まみれに。
あと、大黒屋さんの金ビキニが強烈にまぶしかったですね。おきつねさまに金ビキニ。たぶんテストに出ます。なんのテストかは分かりませんが。
今日もぐだぐたのまま境界の地の夜は更けていく…。




