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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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カミラ姉妹のレベル上げをする勇者

ランチミーティングは少し長引き、地球時間の15時くらい。


今から迷宮に入って散策するのもどうかなと思ったのですが1時間くらいは散歩程度に回りましょうという話になり、冒険者ギルドへ向かっている最中。


今日は珍しくカミラ姉妹も迷宮探索に参加。


普段は研究所に籠っての作業が多く、ちょっと運動不足だというので参加したいと二人から申し出があった。


アヒルちゃんを纏うので果たして運動不足解消が出来るのかは謎ですが。


今日は二人のバックアップに入ることになるだろう。


迷宮探索なんてほぼ未経験でしょうし。


ひとまず王都の冒険者ギルドに到着し、まずは引率するメンバーの登録を行う事に。


その際、迷宮で何かしらのトラブルが起こっていないかの確認も合わせて行うのですが本日のところは特に報告は上がってきていない様子。


箱のドロップはやや減少しているというがそれでも1グループあたり平均して1つは出ているという話でまだフィーバーが続いている様子。


大森林の洞窟も同様で箱は出続けていると。


冒険者ギルド長はいつになったら王都に戻ってこられるのか。そろそろ1か月くらいになるのでは?


途中何度か王都に顔を出していますがごく短時間…。


ちなみにギルド長はミドルクラスのお屋敷住まいでご家族はいらっしゃらない様子。


使用人の方が何人かいるようですが。


そういえばギルド長の私生活の事って何にも聞いてないんですよね。


今度お屋敷に顔を出そうかなと思いますが。ご本人が御在宅の際にですけれど。


---


カミラ姉妹は自前の乗用ゴーレムを使いたかったようだが研究所から運び出すのもちょっと時間がかかるので本日はアヒルちゃんで我慢していただくことに。


彼女達の使役するゴーレムは内部に特殊な液体を満たしたタイプとなり、ゴーレムと一部精神融合を行って操縦するものとなっているらしい。


らしいというのは僕には魔力適性が無いためゴーレムを動かすことが出来ない。


うちの子の中でもゴーレムと適性を持っているのはアルマ一人くらいで割とレアな体質でなければ操縦不可となっている。


このゴーレムに満たされた溶液がなんというか曲者で、劣化してくるととんでもない悪臭を放つのだ。


最初のころの溶液寿命はフル稼働で数時間ほどしか持たず、都度入れ変える必要があったが双子製作所がゴーレムづくりに参加してからこの溶液の改良がおこなわれ、今では数日ほど入れ替え無しで動くように。


悪臭もある程度は緩和されたがそれでも臭くなるのは仕方ない。


炎天下の運動部の部室、それも剣道部あたりが想像できる方は脳裏に思い浮かべてもらいたい。


とても年頃の女子が放っていいものではなく、ゴーレム搭乗後はお風呂場へ直行していただいている。


ちなみにぱわーど・ざ・アヒルちゃんは空調完備で激しく動いてもほぼ汗をかくこともなく、脱臭機能もついているので問題は無い。


元々が水中や真空中でも活動可能なパワードスーツなので生命維持装置と空調が無いと中の人が危ないですし。


ちなみにアルマが式典で纏うゴーレムは研究所に保管されたままとなっている。


普段使うことは無いですし、使用後のメンテナンスも大変ですし。本人含めて。


ゴーレムの溶液から顔を出したアルマは一時的に緑色の髪色となり、別人のようにも見える。


以前、街中でゴーレムを使う機会があり、その際にアルマが衆目の中でその身を晒したことがあったが緑髪の姫様というイメージが出来上がり、幸い身バレには至っていない。と思われる。


実はアルマはアトレーンの姫君なのだがとある理由があって素性を明かすわけにはいかず、レビン・トパーズ・アトレーンというプリンセスネームの人物とアルマは別人扱いとなっているのだ。


『発令所よりデルタチーム、至近距離に魔獣3体を確認。迎撃しますか?』


噂をすれば本日発令所勤務のアルマから通信が。


「デルタチーム、魔獣殲滅に向かいます。索敵情報を」


今日は散歩に来たのでそれほど積極的に魔獣を狩る必要はないのだが、カミラ姉妹の経験値が足りていないので少し戦っておこうという作戦を取っている。


基本二人に魔獣を狩らせ、存在力の強化を図ってもらうことに。


「「まじかるびーむ!」」


女児ワンドから放たれたラメ色ビームが迷宮の角を曲がって数十歩先にいるほぼごぶりんを魔素に還した。


「旦那さま、ドロップが!」


ハナエ・カミラさんの手元に手のひらサイズの黄色い木箱が出現。


その他の戦利品は錆びたナイフと腰みのといったオーソドックスな物。


「デルタチームより発令所、魔獣殲滅を確認。次のウェイポイントを」


『デルタチーム了解。マップ送ります。おかあさん、あまり無理しないで』


アルマ、最近はおかあさん呼びを自粛しなくなったんですよね。


少し前は二人きりの時の呼び名だったのに。


次の魔獣遭遇は10分後の予定。暗く湿った迷宮では口数も少なくなってしまうが今出た木箱の中身を予想しながら先に進むことに。


---


1時間くらいの散歩の予定が2時間くらいとなってしまった。


途中から魔獣とのエンカウントの間隔が短くなり、割と激しい戦闘を繰り広げていましたので。


とはいえやる事と言えば女児ワンドを構えてラメ色ビームを撃つだけなのですが。


出来るだけ魔獣の薄い場所を選んで移動していたはずが一体何があった?


「迷宮内マップ起動。現在の魔獣分布図、冒険者の位置を確認」


自分自身がネタバレ満載のマップを持っているので移動中は極力見ないようにしているが、どうも様子がおかしいので迷宮全体の魔獣分布を確認することに。


「冒険者の数が多い気が…」


特に入り口付近が過密と言っていいほどの状態になっており、冒険者数が増えたが為に迷宮が調整の為魔獣の数を増やしたようで。


「トラブルの予感しかしない…。全員警戒レベルをBに」

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