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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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迎賓館大浴場で宇宙船調査の進捗を聞く勇者

王城から迎賓館まで移動し、そのまま風呂場へ直行。


今の時間、城勤めの人も入浴する時間帯なのですがお風呂場は300人ほどが一緒に入れる設計となっている。


これは万が一にも魔導結界が破られ、魔獣が国内に侵入した際に王城がシェルターの役目を果たすように町全体が設計されており、迎賓館のお風呂が巨大なのは難民を受け入れるためのしくみの一つでもある。


そのようなことが起こらないよう、ランクの高い冒険者が定期的に魔導結界の外にいる魔獣を狩り、脅威度を下げているとのことで。


僕もいずれその枠組みに参加することになるのですが、いまだ魔導結界の外には正規の手段で出たことは無く。


宇宙船のお披露目が終わったくらいにお試しで外に出てみようとは思うのですが、ソロでの行動は慎むようにと言われているのに僕と組めそうなB級ライセンス以上の冒険者が居ないんですよね。


いっそのことアヒルちゃんを冒険者登録し、ライセンスを取らせるのもアリかもしれませんが。


人族ではないアヒルちゃんにギルド証が発行されるのかは謎ですけれど。


ちなみにソネッタさんやカレラさんはB級以上の実力の持ち主ですが、オパール王妃を守る隠密メイドの一人であり、魔導結界外へ出るには様々な手続きを踏まないとならないそうで。


後は僕一人でも問題ない事を証明する手段があればよいのですが。


フォースムーンでの戦闘記録を開示すれば良いのかな?


アレは見るとSAN値がゴリゴリと削られる呪物みたいなものなのでどうしようか悩んでいるのですが。


「マスター。着替えを」


今日も黒竜が男子更衣室へとやってきて僕に着替えをせがむ。


基本的にメイド服をすぱん!と脱がせばスク水のようなレオタード姿になるのですが、彼女はそれも脱いで普通のスク水へと着替える。


というか当初のメカ娘の設定はどこに行ったのやら。


僕も考え事をしていないでバミューダに着替え、黒竜と共に大浴場へと。


ちなみに何故か男性職員の姿は全く見えない。男は僕一人である。


この世界、水着着用の混浴がお作法らしいのですが何故か男性を見ないんですよね。


入る時間をずらしているのか、そもそもここへは入らないのか。


---


「サバンナさん、シルビアさん。お疲れ様です」


今日のお風呂は宮廷魔導士の皆さんとご一緒する流れに。


ソネッタさんのどっきりではなかろうか?


彼女達の仕事は主に僕が増やしているので大変申し訳なく。


今は宇宙船の調査、魔鉱炉の設計、後は鉱山で見つけた星海のかけらだったか…正式名称を既に忘れているぞ…あれの調査も行っている。


例のかけらは元々あった場所に戻すのがミッションとして残っており、おそらくは宇宙船を使って星海の入り口まで行く必要がある。


座標は双子が調査済みで宇宙船を使えば問題なく到達できる距離、往復しても1日かかるかどうかという場所らしいのでかけらの調査が終わり次第持って行くことになっている。


今は宮廷魔導士のみなさんと僕達だけしかいないので割と突っ込んだ話が出来る。


声は響くが外にもれる心配はない。


宇宙船の初期調査は半分ほどが終わり、主だったブロックのあらましが見えてきたという。


今調査しているのは草原のような場所らしい。いくつか大きな建物が遠くに見え、まだ端に到達していないと。


そして空には雲が浮かび、太陽らしきものも…こちらの世界では何と言っているかは謎だが僕には太陽と翻訳されて伝わってくる。


星美の見立てでは宇宙船内に普通の街一つ分が収まっているとの話だったが、単独でそこまで広いブロックがあるのは初耳だ。


徒歩での調査も限界があるだろうし、何か乗り物をお出ししたほうがよさそうな気がする。


手の空いているアヒルちゃんたちをレンタルし、危険が無ければ空から偵察をしてもらうのも良いだろう。


やはり魔導結界内の5か国、そして精霊国、妖精国、魔人国の協力が無ければ調査は難しいかもしれない。


早ければ再来週くらいには魔導結界内の5か国を宇宙船で回り、残り3か国からは代表が来る手筈となっている。


お風呂場で話し込んだせいかちょっとのぼせてしまった。


今夜は迎賓館へお泊り決定らしい。


大部屋の一つに巨大な寝台がしつらえてあり、いつ僕達が泊っても大丈夫なよう準備をしてもらっているので。


そういえば、僕がこちらの世界に飛ばされて来たばかりのころ、迎賓館には随分お世話になったんですよね。


---


「十六夜さん、何か変わったことはありませんでしたか?」


「わが右目に映る星海は非常に凪いでおる。特に心配は要らぬだろう」


十六夜さんの目に映る危険は本当に危険な事しか映らないようで、一昨日くらいの大雨程度は危険として認知されないことが分かった。


多分何かしらの対抗手段が存在する場合、預言を出す必要が無いと判断されるのでは?


今回は僕が先回りをして事態の収拾に当たり、災害の目を先に摘んでしまったがために未来視に影響が出たのかもしれない。


「サブロー。はやくアレをだすのじゃ!」


今日はユークレスさんが僕のお腹の上に乗っかって十六夜さんのおぱんてぃらさま鑑賞を邪魔している。


アレとは電子レンジの事である。


ちなみに今日のおぱんてぃらさまは某社のロゴが入った女児ぱんでした。しかも昔のマイコンに使われていたアルゴ船のほうの。


このあたりのチョイスの基準が本当に謎なんですが。

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