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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ななや旅館で膝枕される勇者

草原フィールドで狩ったイタチウサギの討伐記録を行ってからドロップなどを換金し、境界の地へと戻ることにした。


フィールドにいたプレイヤー達は先ほどの四輪駆動車について何か尋ねたい様子だったが、デバッカーへの質問はシステムから禁じられているので聞くに聞けない様子。


僕からも特にコメントは無いのでそのままとする。


先程の四輪駆動車がそのまま実装されるかと言えば多分無さそうなので。


一応竜と縁を結ぶという大前提があるゲームなので3Dで実装されている移動用の走竜がVRにも来るのではという予想をしているのですが。


散々現代兵器や仮装兵器を持ち込んでおいて今更何をという感じですけれど。


僕がやっているのはDSOVR以外のVRゲームが出るのではという匂わせである。


アルファ版のDSOVRはこれから発売されるであろうVRゲームの基盤となり、その柔軟な拡張性を生かしたゲーム作りを行うためのアピールと言っても差し支えないだろう。


DSOVRが本格稼働すれば兵器類の持ち込みは出来ないようリミットがかかると思われますが。


ハードウェアの値下げによるユーザーの獲得、既存ゲームに囚われない新規ゲームの投入など。


後はリラクゼーションアプリの充実か。


既にいくつかの企業へサンプルの貸し出しを行う計画を立てていると聞いたような気もする。


大々的に発表するのはDSOVRベータ版当選通知後、あと1月くらい後になるとか。


多分発表後は色々と荒れ模様になると思われますが。


飲んだら肌がきれいになるというサプリの方が信じやすいと言いますか。


今のところは一切の副作用無し、継続使用による精神面への影響もなし。


人柱として名乗りを上げた十数名の高校教師たちのデータ取りがスムーズに進んでいるようで。


薫先生、そして校長も被験者の一人ですが。


いちおうこちらでも主に派遣メイドさんからのフィードバックをお送りしている状態。


他国でも仮想空間での戦闘訓練に使用したり、温泉を利用してもらったりと毎日数百人分のデータ取りは出来ていると思われる。


特に管理迷宮の少ないアトレーンやグランディオーラの兵士には人気が高いようで。


第二エリアのゴブリンが主な戦闘相手となっているようですが。


後ははじまりの街でしか食べられないスイーツ類も人気の的となっている。


スイーツに関してはリアルへの展開を早急にと言われているのですが、僕がクレープを焼きに各国を回るというのはどうかと思いまして。


---


「勇者さま!検証おつかれさまです!」


ななや旅館の大広間で何かイベントを兼ねたラジオをやっていたらしく、片付けの真っ最中でした。


僕には何故かラジオの視聴権限が無く、いつも何をしているのか非常に気になります状態なのですが「勇者さまには内緒の内容ですので」と情報は公開されず。


今日は録音に参加しているオパール王妃からも特にこれといって問題視するような話も出ていないので悪い事では無いと思うのですが。


私、気になります!と何度も言いたい。


ちなみにそのセリフで有名な作品は姫さま達も履修済み。異世界にいるのに地球のコンテンツが楽しめるのは双子のおかげだろう。


ちなみにあちらとのネット回線を引いた理由が双子の嵌っているソーシャルゲームを安定してプレイしたいというただそれだけの為に。


境界の地へ行けばネットが繋がるのですが、リアル側でも遊びたいからと境界の地にある遠見水晶ピーピングストーンを解析して通信手段を得たというのですから。


当然のように地球側にも異世界の情報はネットを通じて連絡できる体制も整い、以前数十文字を送るのに一晩掛けていたインフラは10Gbps以上の速度が出るように。


ダイブカプセルのある場所ならどこにでも出入口を付けられるようになり、クロツキテクノロジーのサテライトオフィスをメインに、実家の妹さま用ダイブカプセルをサブ回線として使用。


ビデオ通話も遅延無しで行えるようになり、これで両親にも映像が見えれば何の問題もないのですが接続深度シアーという壁が立ちふさがる。


自分の声で無事を伝えたいと思いつつそれがかなわないというのは非常に切ない。


妹さまは僕の無事を両親に繰り返し伝えているが、精神的に疲弊しているのではとあちこちの病院に連れていかれるという事態に。


病院側も判断に困るだろう。まさか本当に異世界と通じる回線があって頻繁にやりとりをしている上、なんなら異世界にも意識を飛ばせるなんて想像もつかないだろうし。


「勇者さま、もしかしてお疲れに?膝枕の順番は決めてありますので是非!」


膝枕すら抽選という謎の取り決め。みなさん本当にそれでいいんですか?


「おかあさん、こっちで横になって!」


アルマが次の膝枕担当らしい。


特に断る理由も無いのでありがたく膝を借りることに。


ちなみに派遣メイドさん達も希望者は抽選に組み入れられているらしく…。全員らしいですが。


---


「そういえばシロさんは?」


酔っ払って伏せっていたシロさんが心配になったので彼女の事を尋ねると集会場の隅にざぶとんを並べて横になっている様子。


「シロさまはちょっと飲みすぎのご様子でしたので休んでいただいております」と、アルマの隣に座っている姫さまから返事が。


一体ジョッキ何杯飲んだんだろう…。そんなにおいしかったのかな生ビール。


「アルマ、重くない?」


「大丈夫だよ、おかあさん」


普段のつんけんしたアルマではない。一体何があったんだろう。

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