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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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新しい謎武器の検証を行う勇者

DSOVRのはじまりの街に戻り、まずは先程の戦果について各自清算を行う事になった。


僕の分は後からまとめてお支払いとなるので黒竜とどりあーどさんが精算機の前に立つ。


ギルド証を読み込ませるとレイドボスの討伐報酬が口座へ振り込まれた。


2人合わせて大体2000万クレジットくらいだろうか。


本来ならば50人以上でレイドを組んでの討伐となり、一人あたりの報酬は40万前後。


お高い魔女服がたしか200万くらいだと思ったのでレイドを5回くらい繰り返せば買える計算となる。


討伐報酬だけでなく換金ドロップも出るので回数はもっと少なくて済むかもしれない。


今回は金のふんどし、金のこん棒が1つずつドロップ。換金以外に使い道は無いので二人に換金するように伝えた。


こん棒は一応武器としても装備が可能だというが装備の為の必要基礎ステータスがべらぼうに高いのと攻撃力が5しか無いので完全なネタ枠となっている。


ふんどしは防具枠だがこれもネタに過ぎない。


布の服と変わらない防御力では無いほうがマシ。AGIとDEXは極端に下がるので縛りプレイをしたい人にしか需要は無いだろう。


面白半分でゲーム内のオークションに流しても楽しそうだが今のところレイドボスが何を落とすのかは誰も知らないのでネタばれは避けたほうがいいかもしれない。


換金したところ2つで5000万クレジットになった。


レイド戦では個人の貢献度に合わせて自動分配が働くのでだれが多くもらった等の火種にはならないと思うのですけれど。


そんな訳でうちのメンバーでは僕を除いて黒竜がゲーム内資産保有第一位、どりあーどさんが二位となった。


多分DSOVRの中でもトップに食い込むのではといった感じですが、仮想通貨の使い道がはじまりの街での装備品購入と買い食いかハウジングエリアでの不動産購入くらいなんですよね。


ゲーセンも忘れてはいけない。意外と散財する人が多いらしい。


ベータ版ではもっと多くのアイテムが購入対象になると聞いているのですが。


乗り物はあったほうが良いと思うのですが。


基本ポータル間をワープすれば瞬時に目的地に到着できるのですが、今後のコンテンツ拡充で採取クエストなどが入った際に移動手段は必要になると思われますので。


一応社長にも要望として出してはいますが。


そういえば存在Nはネタ武器は用意してくれるのですが移動手段は無いんですよね。


あ、今日のネタ武器を確認していなかった。


---


「存在Nには読心術があるのだろうか…」


インベントリに見慣れない物体が入っており、取り出すと大型の四輪駆動車が出てきた。


色は緑色系の迷彩塗装。


オープントップの6人乗りでタイヤがとにかくでかい。


ああ、これって某SFゲームに出てくる汎用戦闘車両じゃないのかな。


銃座にミニガンが乗ってますし。一応武器枠なんだろうか。


はじまりの街の広場で出したものだから周囲の目が痛い。


「運営さんがまた何か検証を…」


「あれってベータ版で実装されるのかしら」


「かっこいいけどいったい幾らなんだ?」


もっと人目につかない場所で出せばよかったと今更ながらに後悔を。


まぁ、出してしまったものは仕方ない。


黒竜とどりあーどさんを助手席に乗せてとりあえず第一エリアで試乗をすることに。


はじまりの街からであればポータルに乗らずとも第一エリアへは行けますし。


---


「これ、姫さま達の分も用意する流れだよな。あと、リアル側にも」


一度インベントリに入った武器類はリアル世界でも使用可能となる。


良く晴れた空の下、なだらかな丘陵地帯をぐいぐいと突っ走る大型四輪駆動車。


マップの途中には川も流れており、試しに突っ込んでみたら難なく渡河できた。


「ひゃー!」と黒竜が珍しく興奮している。


巻き上げた水は座席へと容赦なく降りかかり、ずぶぬれとなるが僕は深緑の慈悲を着ているので問題ない。


黒竜とどりあーどさんはそれぞれカスタマイズされたメイド服を着ているが撥水性が半端ないのでこちらも何ら問題は無い。


「マスター。モンスター出現」


調子に乗って走っていたらイタチウサギの集落に突っ込んでしまったようだ。


ノンアクティブなのでこちらから手を出さなければ襲ってくることは無い。


のんびりと草を食む凶悪な面構えをしたイタチウサギに対し、車両備え付けのミニガンが容赦なく火を噴く。


---


「まぁ、一応武器のテストは完了かな」


周囲を穴だらけにしてミニガンが停止。最初に僕が、次が黒竜、最後にどりあーどさんがミニガンを使用。


黒竜は身長が足りないので僕が抱きかかえてトリガーを引かせることに。


ちなみにここにたどり着くまでに何故か二人のキルカウントが増えていた様子。


道中はあまり地面の様子を気にしていなかったのでイタチウサギを知らずにロードKILLしていたのか?


車両にはなんら被害は無くとてつもなく頑丈に出来ているのは間違いなさそうだ。


合計で数百匹のイタチウサギを屠り、インベントリが溢れそうに。


『勇者さま!ラジオの公開録音終わりました!戻っていただいて大丈夫です』


姫さまから戻っても良いとのお知らせが入ったので車両をインベントリに入れて最寄りのポータルからはじまりの街へと帰還する事にした。


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