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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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久々のショージローステーキ串を味わう勇者

「マイアさん、坑道精霊達はそもそもコナモンを食べられるんですか?」


「問題ない。既に調整済みだ」


精霊という存在は非常に謎で特に飲食に関して最初から口に出来るパターンとそうでないパターンがあるが規則性は無い。


今回の坑道精霊達はマイアさんが食べ物を受け付けるよう何かしらの恩恵を与えたというのですが。


そもそも精霊はこの星に無限に降り注ぐエーテルかもしくはヒト由来の魔力があれば生きていける。


エーテルは無味無臭だがヒト由来の魔力はとてもおいしいのだとか。


特に僕の魔力は何故か人気度ナンバーワンでいろいろな精霊から吸われているのですが。


中でも消費量が多いのがどりあーどさん。


朝昼晩、そして就寝中も魔力を吸われ続けるのだが僕からしてみれば微々たる量。


元々どりあーどさんはエリオ村にいた際、沐浴を覗きに来るワルガキどもから少しずつ魔力を徴収して生きていたというのですが、ワルガキどもはよく倒れなかったよなと。


元々のどりあーどさんは低燃費モードでそれほど魔力を必要としなかったのかもしれませんが。


今のどりあーどさんに一般人が魔力を吸われたら一瞬で昏倒するのではといった感じで。


そういえば坑道精霊の一人からちょっとだけ魔力を吸われましたが大丈夫かな。


また格が上がりすぎて家でお預かりするというパターンはどうかと思うのですが。


そういった経緯でお預かりしているアクアさん、すっかりうちの子として馴染んでいる様子。


今度精霊溜まりの様子を見に行きたいと言っていたので今日あたり連れて行こうかと思っている。


ハマトーメン村から精霊溜まりまでそれほど離れていないですし。僕の移動手段であればの話ですが。


ついでにタングラート城に顔を出して利き酒用の自販機を置いてこようかなとも思ってます。


おおえだちゃんのおうち2号のほうですけれど。


来賓の方に飲んでいただくお酒のレパートリーが増えれば喜んでもらえるのではという一方的な考えで。


自分自身は一切飲めないので飲める人に感想を聞くしかないのですが。


そんなことを考えているうちに屋台村へと到着。


ちなみにライスリッチフィールドでの大雨被害はこれといって無く、暴風で飛ばされた看板類も仮補修された後で特に問題はなさそうだった。


---


うちの子と合わせて100人分のコナモン、そして串焼き類を買いあさる僕達。


タコスは当然として例のびっくらーけん焼き、ショージローの分厚いステーキ串も忘れてはならない。


他にも地域を言ってはいけないメーンの入ったお好み焼きに似た何かも買って、アヒルちゃんリアカーに積み上げる。


大量に買い込んでも時間停滞保管箱の試作品があるので問題は無い。


どうせ今夜もコナモンパーティーになるだろうし。


派遣メイドさん達は急遽作ったメモを片手に屋台村内を右往左往。


僕はリアカーを引いて買い求めたコナモンを回収する係となっている。


もちろんシロさん、どりあーどさんの護衛付き、今日はござる侍の姿も。


「勇者さま!これで全部そろったようです」


チェックするのは姫さま達ロイヤルグループ。


派遣メイドさんがチェックしたメモをすまほーちゃんで読み取り、大元のリストと照合して買い忘れが無いかを確認。


しかし100人分のコナモンとおにくさまって結構な分量になるんですね。


これ見積もったの誰?


お会計はいつものように僕のお財布から。


お金を使う機会があまりないので少しでも還元しないと。


---


「では今から新人歓迎会を行う!」


マイアさんの音頭取りで始まる歓迎会。


お屋敷のリビングでも収まるかどうか分からない人数なので、急遽迎賓館の大広間を借りることになった。


15人ほどで囲める大テーブルが10卓用意され、みなさん席についていらっしゃる。


今日はめずらしくマッスルキングさんもお見えになっており、坑道精霊達を見て「なんと愛らしい…」と目を細めていらっしゃる。


国のトップお二人がこちらにお見えになられたのですが公務は大丈夫なのでしょうか?


1ニールくらいなら取り返せますわ。とオパール王妃がおっしゃるのですが、2時間分の巻き返しって相当に疲れると思うのですけれど。


派遣メイドさんたちによってコナモンが各テーブルへと分配され、初めてコナモンを見る坑道精霊からちょっと驚きの声が。


特に作法も何も無いので各自が思い思いに食べ始める。


びっくらーけん焼きは何度見ても衝撃的と言いますか。


サッカーボールサイズの大玉の中にピンポン玉よりも大きなたこ焼き、こちらではくらーけん焼きがみっちりと詰まっている。


ソースと青のりが絶妙な割合で混ざっており、口に入れるととろっとした食感とくらーけんののこりこりとした歯触りが癖になりそうな感じで。


ちなみに大玉の外側の皮も食べられ、外はカリカリ、中はしっとりと異なる舌触りが楽しめる。


派遣メイドさん達には適当に給仕をしてもらって後は一緒に食べてもらうことにしてある。


どうみても買いすぎましたね。今、テーブルに並んでいるだけで200人分くらいありそうな気がするのですが。


僕はびっくらーけん焼きをいくつか食べた後、久しぶりにショージローのステーキ串へ挑むことに。


ぶるーぶるの狩りから焼きまで一人でこなすというとんでもない店主による逸品は何度食べても飽きが来ない。


怪我が元で冒険者家業を引退したというのだが、ぶるーぶるをミートチョッパーで倒せる人物が引退した理由にはならないのではといった感じで。


おそらくは家族の事を考えての引退だろうとは思うのですが。


分厚いおにくさまに呆然としている坑道精霊の為におにくの切り分けをすることに。

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