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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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避難所での手伝いを申し出るひな

社長が格納庫の管理コンソールを見たいというので閲覧権限を解放することに。


先程彼女達の転送につかった部屋にコンソールを生やすと社長は出せる設備の一覧ページを見始めた。


なんか見てはいけないものが混ざっていたような。


宇宙船のドックをイメージしたせいか、各種サイズの船の一覧が生えているんですよね。


モックアップなのか実働機なのかは不明ですが。


こんなお手軽に宇宙船を生やせるとなるとこの前発掘した40メートルサイズやサブロニアでコピーしてきた100メートルサイズの存在意義は?という感じになるのですが。


「形だけか…動くと思ったら」


社長が機体に添えられたフレーバーテキストを読み、残念そうな表情に。


オブジェとして飾る用の船らしいです。何故存在しているのかは謎ですが。


そもそも僕の考えた宇宙船ドッグなので原因は僕以外にないのですけれど。


このドックは日の出荘のようにテンプレートとして保管可能で、デュプリケイトも自由に出来る。


一次避難所のひな型として残すつもりですが、逆にそれ以外の用途が無いんですよね。


思いつくところでは天気の悪い日に修練場の代わりとして使うくらいにしか。


そもそも雨自体が殆ど降らないという謎の環境ですし。


ちなみに水不足に陥ることは無い。


ドラゴンウォールに降り積もった万年雪が少しずつ溶けだし、途切れることなく流れてくるのだ。


山脈に降り積もる雪は止むことが無く、絶妙のバランスを維持しているようで。


そもそもが8千メートルを超えるような山脈によって国境が作られていること自体驚きなんですけれど。


今回の天候急変の理由は今のところ不明のままとなっている。


まさか大教会が気象兵器を持ちだしたと…有りそうなので怖いのですが。


本当に何を仕出かすか分かった物では無いですし。


最近は僕に放たれる刺客の話を聞くこともない。裏で何をしているのか。


ヨシゴイ型ゴーレムの奪還に来るのかと待ち構えているのですが、大教会は一度縁の切れたものにはあまり執着しないようで、鹵獲したゴーレムはぜんぶうちの物になっている。


ケンタウロス型ゴーレム、女性型なのでケンタウリスか。


あれは本当に使い道がない。かといって処分するわけにもいかず。


ハナエ姉妹が研究用に解析するにとどめ、魔改造もしていないのですが。


アラクネ型ゴーレムを魔改造したアラクーネは輸送機として何度も活躍を。鮮魚の運搬と言えばアラクーネといった感じで。


「益田。この酒を境界の地で飲めぬか?」


社長は自分の興味をひきそうなページしか見ておらず、ついに禁断の自販機セクションに突入。


ちょっと毛色の違う自販機やリキュールサーバーが並んでいるんですよね。


境界の地で出せるオブジェクトは地球からインストールするか、双子に新たに作ってもらうか、あるいは存在Nが用意したものを出すか。


おおえだちゃんのおうちや日の出荘の備品が出せるかの検証はしてなかったような。


「境界の地へ戻ったら調べてみますので」


その前にこの場で何か手伝える事を探さないとならないのですが。


今日のところは殆どの避難民が眠ってしまい、起きている人もスクリーンに釘付けとなっているので何か欲しいものとかを聞くのもどうかなという感じで。


「とりあえず夜食を用意しておきますか」


お弁当1つで足りるとは到底思えず、バックヤードからお弁当の入った段ボール箱を運んで積み上げる作業を。


---


とりあえず300食くらいを積み上げ、後はバックヤードに取りに行ってもらうことにした。


デュアリスさんは王城にいる責任者と話をしているようで、別の人にお弁当の件を伝えておく。


「先輩、他には…」


「ちょっと落ち着いてから要望を聞いてみますか」


今日のところは避難してきたばかりで先行きも不明なので何をしたらよいか本人たちも分かっていないと思う。


もしかすれば明日には街へそのまま戻れるかもしれないし。


明るくなるまでは峠道の様子は分からないのですが、ドローンを飛ばして見える範囲ではこれといった障害物は発見されず。


何故ひなちゃんがこれほどまでお手伝いをしたいのかそれも謎なんですが。


「今日のところは一度引き上げましょう」


ライスリッチフィールドから来たという話にしてあるので一度外に出て境界の地へ戻る必要がある。


先ほどまでの大雨は嘘のように止んでいるが、まだ雲は低く垂れこめた状態となっている。


「とりあえずアヒルちゃんエアカーへ乗り込んでください」


僕達が帰るころ、デュアリスさんが格納庫の出入口までやってきて今日のお礼をどうすればよいかと尋ねてきた。


預言書の勇者に課せられた使命を果たしただけと伝え、国営鉱山を後にする。


---


「峠道は大丈夫そうだな…」


せっかくなので大雨の被害状況を確認してから境界の地へ戻ろうと思い、峠の上を飛んでみたががけ崩れ等も発生しておらず通行に支障は無さそうだ。


「姫さま、今から戻ります」


『はい!お待ちしております』


まずは佐々木社長たちを送還し、僕も続くことに。


深緑の慈悲はこのままアヒルちゃんエアカーに乗せたままライスリッチフィールドへもどすつもりだ。


途中の被害状況をモニターしながらの帰還となる。


僕は深緑の慈悲からログアウトし、境界の地へと戻ることに。

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