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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ゴードン国王に避難所の説明をする勇者

「夜遅くに失礼します」


ずぶ濡れの深緑の慈悲から魔力を放出して水滴を飛ばした状態でグランディオーラ王城へと入る。


「国営鉱山での救助活動に感謝します。グランディオーラの民を代表してお礼を」


事前に連絡を入れていたのでゴードンさん自ら僕を出迎えてくれた。


お礼とか言われるとちょっと恥ずかしいですね。僕自身の力では無いですし。


うちの子達の協力あってこその成果ですので。


王城へ飛ぶ前に少しだけ峠道を確認したのですが土砂を含んだ水が大量に流れておりとても降りられる状態ではなかった。


その辺も含めてゴードンさんに説明を。と思ったのですが対策本部を作ってそこで話をしているというので皆さんに状況を伝えてほしいと頼まれた。


ゴードンさんには王族チャンネルをみられる端末をお渡ししてあるので大体のところは理解していただいていると思うのですが、他の方には今一つ伝わっていない様子。


---


「現地の様子を見ていただくためにプロジェクタを用意しますので少しお待ちください」


プロジェクタと言っても通じないだろうな…。


ここで大型モニタを出すと不審に思われると思い、ハンディタイプの3Dプロジェクタを準備。


以前、アトレーンで買ったガラクタの中に入っていた光の女神様を投影するプロジェクタの発展型で10センチ四方の立方体から最大で120インチほどの映像を空中投影可能となっている。


すまほーちゃんの画面をミラーリングしたり、立体画像を投影したりと様々な用途で使用可能となっており、初期型はエリオ村の集会場でどりあーどさんの歌っている姿を、アップグレード版はライスリッチフィールドの学校でルナール先生の立体映像を投影するのに使用。


既に何個作ったのか分からないが多方面で活躍中の1つとなる。


120インチの平面投影モードで国営鉱山の広場に出現させた格納庫扉を見せると集まっていた十数名の重鎮達が何事かと後ずさる。


10m四方の扉が突然現れるのも変だし、さらに扉の向こうに広がる巨大な空間も謎ですし。


今回避難していた一千人あまりの方々を一時収容していると伝えるとさらに驚かれた。


空間拡張技術なんてこの世界には無いものですし。


今使っている技術は従者の星などに施されたものがベースとなっている。


あのキューブは光の女神様が魔獣討伐遠征の際に家ごと行けば便利じゃね?というコンセプトのもと、ワンオフで開発されたというのだから驚きである。


元々のキューブオブデストロイには備わっていかなった居住ブロックに空間拡張が仕込まれており、100畳の大広間と銭湯のような浴室、そしてランドリールームやお化けが出そうな薄暗いトイレなど、何をコンセプトに作られたのか非常に謎。


謎と言えば従者の星2階の4畳半和室もかなり謎なんですが、みっちゃんさんが元の世界で住んでいた部屋がモチーフになっていると聞いたような覚えが。


部屋の窓からは書き割りの景色が見え、時間帯によって明るさが変わるという手の込んだものとなっている。


高さ1kmを越す超巨大構造物が遠くに見えるというこれまた謎な風景が楽しめる。


日の出荘のペントハウスにある次元の窓のモチーフはおそらく従者の星の書き割り窓がベースになっているのでは…。と思っているのですが。


話がそれたので、ゴードンさん達に避難民の置かれている現状を確認していただくことに。


---


ひとまずは安全に過ごせていただいているとご理解いただけたようで、明朝、雨が上がり次第峠道の点検に入るとの事。


峠道は魔帯石で舗装され、滅多な事では壊れないと聞いたような記憶がある。


問題は堆積した土砂によって通行が妨げられることくらいか。歩きならまだしも馬車は滑るだろうし。


アヒルちゃんロードスイーパーは坂道にも対応していたっけな?


明日は深緑の慈悲だけでなく、自分の目で確認に来ようと思う。


アトレーンの被害状況も確認しないとならないし、自分があと2人か3人必要だな。


自立型の素体を用意すれば可能ですが、何故か女性型しか存在しないんですよね。


TSした自分を見るのは特に抵抗はないのですが。既に自分自身が一度光の女神さまに変身して大黒屋さんを救っていますし。


なぜTSの必要があったのか、当時の状況を思い出しても思い当たる節が無いのですが。


後で映像を見たアルマからはおかあさんぽいのでまたやってほしいと言われたことがありますけれど。


詳しい内容は国営鉱山のデュアリスさんと通信機で話をしてもらうことにして、僕は一度席を外すことにした。


---


「姫さま、遅くなってしまいました」


「勇者さま、お疲れではありませんか?」


「大丈夫ですよ。体は寝ている状態でしたし」


今日はシロさんの膝枕で深緑の慈悲に憑依していた僕。


不思議と3D酔いなどもしないんですよね。やっていることはDSOVRと同じような事なんですが。


今日は遅くまで派遣メイドさんを待たせてしまい、大変申し訳なく。


地球時間で22時ごろとなってしまったが急ぎ夕食の席が整えられ、保温状態にあったおにくさまをいただくことに。


お屋敷では時間停滞型の保管箱を試験導入しており、料理を出来立てのまましまっておける。


にばいつめるくんの派生技術で作られたしまえるちゃんというらしいが。


今日のように食事が遅くなっても料理を温め直す必要もなく、以前考えていた電子レンジの再現はいらないのでは?という感じに。

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