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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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久しぶりの迷宮内宮殿訪問と勇者

「ぐえ」


アヒルちゃんスクールバスジェットが一吠えし南の平原迷宮へ到着。


平原迷宮の後ろに聳える砦のような暴露迷宮が本日の目的地となる。


「ダイレクトキャッスルインシステム起動!」


いつぞや急ごしらえで設定した迷宮内宮殿へ直接乗り入れるためのバイパスを起動。


アレスティングワイヤーなども用意されているがアヒルちゃんスクールバスはそこまで速度が出ていないので今回は使用しない。


平原迷宮広場にいる冒険者や屋台関係者から随分と見られている気もするが、その辺は気にせずに。


---


「「「とのさまーーー」」」


ここでは僕は殿様と呼ばれている。


一応この宮殿の主ということで主に豆忍者たちから。


何度も言うが彼女達は国へ戻り、普段の生活を取り戻しても何の問題もないのだが、自主練をやめるつもりは無いという。


国を追われたのは自分たちが弱かったからという思い込みのようなものがあり、ならば追い出されぬほどの実力をつけて抗おうという信念の元に行動を。


「ぎゃー!」


幼児とあなどるなかれ。既に身体能力はC級あるいはB級の冒険者並となっている。


この世界ではマッチョが強いかと言われると微妙だ。普通のマッチョよりも細身の女性冒険者のほうが強い場合も多々ある。


全ては総魔力量と魔力放出量が基準となり、いずれも高ければたとえ幼児といえども大人を打ち負かすくらいたやすいことだ。


ということでかろうじて豆忍者の突撃を受けきったのだが。


魔力障壁を出していない普段の僕は非常に弱い。随分前に生身で測定した総合戦闘指数の結果は巡回兵士と同等かそれ以下という結果が出ている。


いまはどうなんだろう。B級への昇格試験時に再測定はしなかったので分からないのですが。


言い方はあれだがドッグランの中で犬にもみくちゃにされている状態の僕を姫さまが救いに来てくれたのだが。


「「「姫ねえさまーーー」」」


「ひゃあああ!!!」


今度は姫さまがターゲットとなり、迷宮内宮殿前の芝生に押し倒されもさっとしたベージュのおぱんてぃらさまが露わとなる。


「おかあさん!シルフィールを早く助けて!」


アルマから救援要請が出たので豆忍者達を引きはがしにかかることに。


何故におかあさん呼びを?


---


「迷宮から出たものはすべて出張所に預けております。たしか木箱のようなものがいくつか出たと思いますが」


年上の女性達に迷宮での探索結果を尋ねると、やはり木箱が出るようで。


豆忍者達は迷宮の制限にかからないよう日を開けて潜っているとの事。


殆どの管理迷宮が1か月連続での挑戦でリミットとなり、最低1か月は休まないとドロップが復活しない。


これも抜け道があって週に1回程度の探索であればリミットに到達しないのだという。


豆忍者達は普段は迷宮内宮殿での自主トレ、週1で迷宮に潜って実戦トレーニングといったスケジュールで動いていると。


丁度昨日がその実戦トレーニングの日で銀色や黄色の箱がいくつか出たらしい。


たぶんひと財産になると思われますが、現状ですと鑑定に2か月くらいかかるんですよね。


「国へ戻られる予定をお尋ねしようと思って来たのですが。キクヒメさんからもそろそろと…。一度キクヒメさんをお連れしますので話し合っていただけますか?」


何なら彼女達を出先領地へつれて行くのもアリかもしれない。


「今の力量ではまだ不十分かと。もしもに備え、敵を粉砕できるだけの力を…」


「僕から見た感じ、既にB級の冒険者くらいの実力を持ち合わせていると思われますが、それ以上を求めていらっしゃると」


「B級ですか?」


あれ、本人達にその自覚は無いと?


「一度冒険者ギルド本部に行って総合判定を受けてみますか?」


出張所には総合判定を下す石板は置かれていない。あれも迷宮からの出土品らしいですし、そんなに数も出回っていない様子。


今日はちょっと遅い時間なので明日以降でギルドの予約を取ることに。


---


「豆忍者ちゃん達、すごく強いですね!」


姫さま達は僕が保護者と話をしている間に木剣を使って手合わせをしたようで。


うちのこ達は軒並み3回ほど切り結んだあたりで力負けをしてしまったと。


「明日以降で総合判定を受けてもらうことにしました。並の冒険者でも多分太刀打ちできない領域だと思いますので」


ただ、ランクアップについてはギルド貢献度が足りないと思われ、GからFに昇級するのも難しいかもしれない。


うちの子達はそろそろ初心冒険者の枠を外れそうなのですが、無理を言ってランクアップを控えてもらっている。


僕が彼女達を引率してギルド貢献度を稼げる間に稼いでおかないと今後どうなるのか分からないですし。


一種のチートを使わせてもらっているのですが、これもギルドと国が公認という形に。


うちの子を見終わったら初心冒険者を集めて迷宮訓練コースを開いても良いかもしれない。


一応ノウハウはありますし、短期間で結果の出る合宿みたいなものをやっても良さそうな気が。


そういえば肝心の魔導結界外への遠征日程も決めていないんですよね。


僕一人で行くならインベントリに資材をぶち込んで出かけるだけなのですが、冒険者ギルドは魔導結界の外へソロで出るのは推奨していないとの事。


手続きもより面倒になるので誰かしらと組んでのアタックとなるのですが、僕と一緒に行動してくれる高ランク冒険者がいないという問題が。


B級ともなるとほぼ固定メンバーで構成され、バランスが崩れるのを極端に嫌う傾向があるので増員やメンバーの貸し出しなども渋られるとか。


うちの家族でB級といえばシロさんくらいしかいないのですが、彼女は百合の騎士団という組織に属しており、冒険者としての活動を行うには上から許可を得ないといけないらしい。


一度百合の騎士団にも足を運ばないとならないのですが。


ああ、そういえばソネッタさんやカレラさんもB級だった気が。彼女達はオパール王妃直属の隠密メイドの一人なので迷宮へ行くのは難しいだろう。


そんなわけで僕はぼっちなのである。B級のBはぼっちのBにあらず。

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