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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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大岩の中身を取り出す勇者

皆さんが十分に距離を取ったところで大岩全体を大き目のシールドで囲んでおく。


何かしらが漏れ出た際に被害が最小限となるようにするためだ。


僕の予想ではこれは星海から落ちてきた隕石であろうと。


その辺の説明もしたのですが、そもそも魔導結界に守られているこの地に有史以降そういった物体の落下は記録されていないとの事。


以前地球で話題となった火球も誰一人として知らなかったですし。


まぁ、そもそも地球で火球を目撃する人も珍しでしょうけれど、この世界の伝承にも残っていないとかで。


以前聞いた話では星海は人々の道しるべとして光の女神が不変の輝きをちりばめたものだと。


星にも寿命があるという話も割と大問題になりましたし。


今では宮廷魔導士の皆さんにも例の宇宙教育教材をお渡しし、星海の成り立ちなどを見てもらっている。


話がそれたが、今から大岩の解体作業を開始。


まずは真っ二つにすることを念頭に深緑の慈悲のアンチグラビティを発動して大岩の天辺に移動し、高周波ブレイドを突き立てる。


豆腐に包丁を通すかの如く吸い込まれる刀身。


切り付けた部分は赤熱し、水蒸気が立ち上る。


大岩自身、かなり水分を含んでいるようであまり熱しているとそのまま破裂するのではという感じなので手早く上から下まで切り込みを入れることに。


同じように裏側にも切り込みを入れて高周波ブレイドを通し、次は別の武器を使うことに。


---


「グラビティハマー!インパクトニードル!」


作った切れ込みの一番上にたがねのような物体を差し込み、そこをグラビティハマーで軽く叩く。


可視化された空間の揺らぎが大岩を包み込み、押し込まれたたがねが大岩を左右におしのけた!


内部に封じ込められていた魔力が吹き荒れるが、大岩の周囲を固めた結界を突破する事は無く、結界内の圧力が急上昇したが深緑の慈悲を纏っている僕には何ら影響はない。


「どこかに圧力を逃がさないと…」


そんなわけでこっそりインベントリを起動してあふれ出た魔力を回収。


インベントリが魔力を吸い取り始めると結界内の圧力が急激に低下。


「何も見えない…」


急減圧されたため内部に霧が発生して視界が塞がれてしまう。


結界を解除しても問題ないと判断し、魔力を解除すると霧は風に流されて霧散。


---


「何かの塊?」


大岩の中に入っていたのは例えるならウニが近いだろうか。


虹色の石にも見えるが全面からトゲのようなものが無数に生えており、どうやって運んだら良いのか見当もつかない。


棘を含めたサイズは大体直径が6メートルほどとなっている。


大岩の方はおそらく内包していた魔力が大気中に拡散したせいか細かい砂利のような感じとなって原型をとどめていない。


「もしかして天空石…」


「天空石?」


真っ先に駆け付けたサバンナさんがいつものように辞書の一部をそらんじるかのように説明を始めた。


「星海に浮かぶ道しるべの宝石、光の女神によりちりばめられし永遠の輝き。その石はだれも触れられぬよう鋭い突起で守られている」


たしかに触ろうとすれば痛いだけでは済まないだろうという感じになっていますが。


サバンナさんは森の民の里に伝わる古文書でこの天空石の事を知ったという。


その古文書の挿絵と目の前にある虹色のとげとげしい石とそっくりであると。


「天空石はあるべき場所に返さねば道しるべとしての役目を果たせない…」


何かの拍子に落ちてきたこの天空石が長い間に地下深くへと取り込まれ、岩と一体化していたということか。


「元に戻すにしても場所が…」


埋まっていた場所を考えるとおそらく数億年という年月が経っているであろう。


その辺は要調査ということに。さてどうやって調べればよいのやら。


虹色に輝く天空石、その一部に違和感を覚える。


「サバンナさん、なにか文字の羅列のようなものが見えませんか?」


見ようによってはシリアルナンバーのようにも。


とりあえず写真を取って全体に共有を。


---


「勇者さま、天空石を近くで観察できないでしょうか?」


あの石自体には何ら危険を招く要素もなく、魔獣を呼び寄せるような負のオーラも纏っていない。


むしろ清浄な魔素がまき散らされており、魔獣は近づく事すら困難であろう。


昼食を取りにお屋敷に戻ると姫さまから見学の申し出が。


今日は迷宮探索をお休みして天空石の見学にしましょうか。


当然のことながらオパール王妃からも打診が。それこそ神話の世代の遺物が見つかったことですし、王族の見学も当然と言ったところですか。


というかいつまでも国の鉱山入り口に放置するわけにもいかず、まずは移動をすることに。


危険物を入れる宝物庫の扉からは入りそうにないので郊外にあるゴーレム研究所へ運び込むことになった。


そういえばヨシゴイ型ゴーレムの調査をお願いしてそのままでしたね。


---


「アンチグラビティ!」


深緑の慈悲にそなわった反重力場発生装置によって天空石を持ち上げ、アヒルちゃんダンプへと積み込む。


「ぐえ」と鳴くあひるちゃん。


トゲは痛くないんだろうか。ちょっと心配ですが。


そのままゴーレム研究所へと移動を開始。


その様子を見ようとうちのこ全員がコピーのアヒルちゃんスクールバスに乗って追いかけてくる。


石は逃げたりしないので運び終わった後に見てもらおうと思ったのですが、そもそも運ぶこと自体が珍しいイベントか何かだと思っているらしく。

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