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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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薫先生の意外な弱点と勇者

「姫さま、お夕食が冷めないうちに…」


あの大岩に何か人を惹きつける要素でもあるのだろうか。


食堂の大型モニタに映し出された何の変哲もない大岩の暗視画像にみなさん釘付けとなっている。


その大岩の周りには篝火が焚かれ、少なくない人数の兵士が詰めている。


バルーンライトもお貸しすればよかったかな。まだあまり出回っていないんですよねあれ。


冒険者ギルド、商業ギルドへは試験的に持ち込み、大森林野営地では大活躍をしていますが。


魔素の豊富な場所なら基本的に魔力補充無しで動くよう自家発電機構もつけてありますし。


今日の大岩警護には間に合わなかったのかもしれない。


なにしろ急に決まったことですし。


大体僕のせいですが…しかしどうして大岩の中に謎の物体が紛れ込んでいるのか。


「勇者さま、境界の地でも大岩の監視をしたいと思います!」


とりあえず事前に回線確保だけはしておくことに。


---


「小僧、くすぐったいからそろそろ出てくれぬか?」


本日の十六夜さんログインボーナスは迫りくる隕石をパンチで破壊するゲームのイラストがプリントされたおぱんてぃらさまでした。


ああ、隕石か…なるほど。


地中に埋まるほどの巨大な隕石が落ちてきたという事なのか?


なんとなくあの大岩の正体らしきものの予想を付けたところで十六夜さんのスカート下から這い出すと佐々木社長が待ち構えていた。


「益田。またなにかやらかしたのか」


僕はやらかすこと前提らしい。否定できないのがくやしい。


「やらかしたことになるんですかね?ちょっと変わった大岩を見つけまして…多分隕石じゃないかなと思うんですが」


境界の地にある巨大モニタ前に人だかりができ、大岩の映像を見ている。


手には自販機コーナーで買い求めたと思われる食べ物や飲み物が。


何かの催しですかという感じに。


これだとななや旅館に行くのが遅くなりそうですね。


とりあえず薫先生たちを迎えに行かないと。


---


「益田君、今度は一体…」


DSOVRからお連れした薫先生が人だかりのできているモニタ前をおそるおそるといった感じで見ている。


「私、ホラー系はダメなのよ。一体何が始まるの?」


ああ、確かにホラー映画の導入みたいな感じですよね。


ウェイ系の迷惑配信者が大岩の前の祠を破壊したら、岩に封じられていた悪しき何かしらが目覚めて大パニックになるといった感じの。


「大丈夫ですよ。ホラー物じゃありません。あちらの世界で見つけた変わった大岩の監視映像ですので」


この大岩の件、地球側には一切共有してなかったな。


「益田、何かあったら連絡をよこすよう何度も言っておるじゃろ」


「これも含まれるんですか…」


そうなると一日一回は何かしらご報告という流れになりそうですけれど。


「姫さま、ななや旅館からでも監視は出来ますので…」


「目を離した際に何があるか分かりませんので移動を2班に分けようと思います!」


ちなみに歩きすまほーちゃんは禁止している。何かあってからでは遅いので。


ウェアラブルモニタの類も作ろうと思えば作れるが歩きながら情報を見るのはやっぱり危険と判断し、特に開発も行っていない。


姫さまは抽選システムで素早く2班の組みわけを行い、1班が移動を始めた。


僕は後半に割り当てられたらしい。


---


『1班到着しました。どうぞ』


「了解しました。2班移動開始します」


ななや旅館までゆっくり歩いて20分といったところか。


先行した1班から連絡が入り、モニタでの監視を始めたというのでこちらも移動を。


ちなみにお風呂も分かれて入るとの事で…。


事情を知らされていない派遣メイドさんたちは何事かと言った感じで様子を見ている。


彼女達は少し遅めに合流し、2班と共にななや旅館へと移動する事になった。


モニタに映る大岩にやはり目を奪われるようで…やっぱり何か出ているのかな。


見張りの兵士も殆どが大岩を注視しており、見張りとして大丈夫か?という感じで。


一応ドローンによる警戒は行っているので悪意を持った何かしらが近づけばアラートがあがるしくみになっている。


南の平原迷宮に放ったドローンとおなじ仕組みで動いており、魔獣の探知も行っている。


あの魔力に吸い寄せられ、鉱山近くの魔獣が活性化する恐れもあるので。


今のところはおいしーうさーぎ、こえのかんだかいねじゅみといった定番の魔獣も出現していない。


すっかり日の落ちたサンセットビーチに繰り出すと薫先生が「きゃあ!」と悲鳴を上げた。


「ま、まままままますだくん!」


先生の指さす方を見れば砂浜の上に月明りに照らし出された巨大な岩のような物体が。


「ああ、メカウニですよあれ。随分前に破壊した残骸が満ち潮に乗って現れるんですよ」


昼間なら見分けがつくが、夜中に見るとちょっと怖いですよね。


「ねぇ、本当に大丈夫よね。いきなり襲ってこないわよね?」


内部のシリンダーを完全に破壊、作動油も抜けているので動く心配はない。


ついでに制御盤も壊したはずなので二度と動くことは無いと思うのだが、このメカウニの残骸はどうして分解せずにそのままなのだろうか。


以前破壊したカニメカは二度と姿を現さないのに。


しかし、薫先生がここまでホラー耐性が無いとは知らなかった。


これだとホラー映画の上映も気を付けないと…。せっかくボディソニック付きのシネコンがあるのでフライデーなアレを振動上映しようかと思ったのですが。


チェーンソーと連動してシートが震えたら楽しそうだなと。


なんなら僕一人で楽しむのも有りかもしれない。


「益田君、なにか怖い事考えているでしょ!」


僕の腕にしがみついた薫先生からクレームが。

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