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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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DSOVR産武器の思わぬ秘密を知る勇者

「マネージャー、こちらを…」


「まさか…そんなことが…」


ホワイトさんとブラウンさん二人で何か盛り上がっている。


僕らは置いてけぼりを喰ってしまった。


二人でひそひそ話をしている間にオパール王妃から天界とは何かを尋ねたいと質問があったがちょっとあれに割り込める雰囲気ではない。


天界からもう一人くらい来ていただければよかったのですが。


「サブローどの。これはどこで…」


召喚銃の出所を聞かれた。


「すこし説明しづらいのですがとあるゲーム内アイテムとして配布されたものでして」


地球で開発されたDSOVRと呼ばれるゲーム内で見知らぬ存在からログインの度に武器や防具を受け取っていると説明したのだが、うまく伝わらないようで。


多分体験してもらったほうが早いと思われるが、彼らをあちらの世界に招いて何かトラブルが起きないか確認してから出ないと無理そうだな。


「これは神器だ。それもおそろしく性能が良い。銘も入っておらぬゆえ誰の作品かも分からぬがさぞ高名な神の手によるものであろう」とホワイトさんから説明が。


まさかのレジェンダリーアイテム!


「これ一つで世界の有りようを変えられるほどの力が…」


ブラウンさんの顔色が悪い。


「そんなすごい物なのですか…どうしよう…」


「どうしようとは?」とホワイトさんからツッコミが入った。


「その、言いづらいんですが大量にあるんですよ。同じようなものが」


この場で出せるのは高周波ブレイドと回転式けん銃くらいか。


とりあえずいくつかお出しすることに。


---


「神器がこれほど集まれば世界のエネルギーバランスが崩壊する!」


そんな大げさな話になるんですか?


「この世界にエネルギーが飽和し、自己崩壊してもおかしくないというのにどうして…」


「普段はインベントリに仕舞ってあるので…」


インベントリの説明もまだでしたね。


「ぐえ」


アヒルちゃんを軽くなでるとインベントリの中身が可視化された。


使用者以外にもインベントリの中身が見えるよう、双子がUIをいじった結果である。


そういえば鉱石返すのを忘れてましたね。明日こそ地底湖跡地にぶちまけてくるか。


あとは神水が3万トンくらいあるのも見えますね。


ページをめくると双子の持ち物もばらばらと出てくるのでフィルタを掛けてネタ武器だけ見えるように。


「今、神の水という文字が見えたが…」


見つかってしまいましたが。


「こちらでの鑑定名は神水。魔力、多分神力を豊富に含んでいるだけの水だと思うのですが」


テーブルに用意されていた水差しの隣にあるコップに神水をお出しして見ていただくことに。


「これは神界の奥深くにある泉に湧く霊水とほぼ同じ成分です。霊水は万病薬として問題の起きた人界へごく少量融通しているのですが」とブラウンさん。


ごく少量とは目薬くらいらしい。


この水、多分地底湖に湧いていたただの地下水に僕の魔力が浸透して出来たと思うのですが、そんな貴重なものだとは思わず。


3万トンほどストックがあって多すぎても扱いに困るので今は取水を止めているとはとても言えない。


それもエナドリ感覚でお配りしているとか。


「まだ何かありそうじゃな…武器だけでも百以上か…そもそもこの亜空間収納も見たことが無い」


「これもゲームから引き継いだ機能でして」


「世界のことわりが音を立てて崩れるのが見えるようじゃ…」


僕のせいですかね?


---


「サブローどの。この力で周辺の世界を束ねようなどとは思わないでほしい。周辺の銀河などたやすく統一できるほどの力だ」


「いえ、そんなつもりは全くありませんので」


「サブローどのと似たような境遇の若者もそうじゃったな。力を持てば欲が生まれて当然なのじゃが…」


「僕と同じような?」


「不運の一言で済ませられぬような事件があってな…」


聞けば天界にある事務所から神器の一つが誤って人界へと零れ落ち、その男性に直撃したとかで。


やらかしたのはこの場には居ない女神。彼女は罰として地上勤務へと左遷させられ、その男性の補佐をしていると。天使の言っていた出向社員とは彼の事らしい。


「まさか宇宙船を持っているなどとは言わぬだろうな」


「ああ、ええっと。持ってますね」


「なんと…あの若者も全長7キロの恒宙船を抱えておってな」


うちのは40mですけれど。中がとんでもなく広くてまだ解析しきれていませんが。


---


「天界とは人界の一つ上の次元に存在する管理事務所のようなものじゃ」


オパール王妃の質問に応えるホワイトさん。


天界総業はそれこそ星の数ほどある世界のエネルギーバランスを保つための会社らしい。


世界が生み出すエネルギーの源は人々の営みであり、成熟しきった世界がいくつも出てくるとエネルギー収支がマイナスとなって世界が崩壊すると。


そんな世界に起爆剤となる魔王を送り込んで強制的に人の営みを活性化させたり、悪意ある存在が溢れる世界には勇者を派遣して人々の生活を守ったりと。


やっていることは僕と似たようなものだ。


ヴィランでありヒーローであり。


この世界の管理迷宮システムをもっと大掛かりにしたものが天界総業なのだろう。

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