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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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南の平原迷宮で夕食を済ませる勇者

「勇者さま!御夕飯は屋台料理にしましょう!」


既に御夕飯の時間は過ぎている。


僕達の分は一応キャンセル済みでお屋敷に戻ってコンビニ自販機で何か買うか、バイオプラント産のお弁当を食べるつもりだった。


姫さまは南の平原迷宮にある屋台で何か買いたいというのでシロさんとどりあーどさんにも了承を得て広場へと繰り出すことに。


入場ランクの制限がなくなり、広場はいつにも増して人が多く、屋台前もにぎわっている。


ここで出されるメニューは全て冒険者向けの為、とにかく量が多い。味のほうは魔素の多い魔獣産のドロップ肉を使っているのでどんな組み合わせの調味料でもおいしく感じられる。


ちなみに魚がドロップする事は無いというのでこれはタングラートから送られてくる燻製となる。


ただし激辛のものは避けたい。あれが流行っている理由を知りたい。


姫さまは多分一人前を食べきれないと思うので僕とシェア前提で。


シロさんは香辛料のたっぷり利いた燻製魚を、どりあーどさんはいつものようにおいもさん。


僕はぶるーぶるの特大牛串をチョイス、と普段の感じに。


単品で栄養のバランスが取れるのかという疑問も残るが1食程度なら問題ないだろう。


どろあーどさんのおいもさんはあくまで副食に過ぎず、メインは僕の魔力なのでこちらも問題ない。


どこか座れそうな場所を探すも今日は相席できるようなテーブルもなく、アヒルちゃんをキャンピングカーモードにしてそこで食べることに。


---


適宜飲み物も買い求め、キャンピングカーでおにくにかじりついていると人の気配が近づいてくる。


「勇者さま、どうなさいました?」


「誰か来たみたいなんだけど…」


キャンピングカーは邪魔にならないよう、迷宮広場の端に停めてあり文句を言ってくることは無いと思われるのだが。


ちなみに魔力傾向を見ると知らない人だとくらいしか分からない。


僕は女性の顔を覚えられないという呪いが掛かっており、それであればけもみみで判断すればいいやという次元から今度は魔力傾向で判断するという次の段階へ。


初見の女性でも大体覚えられるようになったが一般の人はそもそも出ている魔力が少なく、かなり近づかないと判別がつかないという問題が。


これだけ離れていて魔力傾向を感知できるとなると相当の魔力の持ち主、ランクの高い冒険者、あるいは宮廷魔導士くらいだろうか。


その魔力の持ち主をキャンピングカーの窓越しに確認すると立派な狐耳を生やした女性冒険者のようだ。


---


「こんばんは。何か御用でしょうか?」


「あ、いや、変わった箱馬車を見かけて何かと思い見させてもらっていただけで…」


上半身を覆う金属製と思われる黒い鎧と下は厚手の皮のスカート?なのか。


後はひじとひざにプロテクタを付けた20代前半と言った感じの女性が。


唯の見学者のようでした。


「王都にはこのような箱馬車を作る工房があるのでしょうか?」


「すいません。これ非売品でして…国から貸与された古代遺物なのですが」


「古代遺物…国から…」


古代遺物と言えば大体何とかなる。それがこの世界の掟のような物。


「預言書の勇者サブローです。迷宮の異変を調べていまして…」


「あなたが預言書の…」


今はラフな格好なので名乗らない限りは分からないだろう。


「し、失礼いたしました。このような箱馬車があれば移動が楽になると思ってお話を聞こうと思っていたのですが…」


なるほど。にばいつめるくんの冒険者仕様というのもありかもしれない。


荷台のスペースが倍になれば随分と快適になるだろうし。時間停滞をオミットすれば少ない魔力消費量で亜空間を維持できるだろうし。


「この箱馬車とは異なりますが、冒険者用の移動手段を考えてみましょうか」


女性は何事かと目を丸くする。


「実は荷物がたくさん積める商業用の新型荷馬車を開発していまして、冒険者にも需要があれば似たような仕組みのものを展開しようかと」


まぁ、何を言っているのか分からないと思うのでいつも持ち歩いているにばいつめるくんのキューブを取り出してリブートを。


---


「中が外より広い!どうなっているの?」


扉の向こうに荷台の倍くらいの空間が広がっていれば驚かないほうが不思議だろう。


「今試作している荷馬車です。これは荷物専用でちょっと扱いが難しいので人が乗ることを前提に設計を見直さないとならないんですが」


にばいつめるくんは商業ギルドに報告済みで一部の商人に貸し出すために選考期間に入っている。


存在自体は公となっているので人に見せるのは問題ない。


問題はお値段だ。とてもじゃないが販売できるような代物ではない。


荷馬車だが当分の間は月貸しとしてレポートを出してもらうのを条件に利用料金を格安とし、問題点のフィードバックを行う予定。


冒険者向けにも多分月貸しとなるだろう。荷馬車は往復前提の貸し方となるが、冒険者はどうなるんだ?


各地を巡回するので馬車が戻ってくることはまずないだろうし。


その辺のレンタル規約も考えないとならないのか。


「多分3か月くらいで貸し出しが出来るようにはなると思いますので」


物自体はすぐに作れてもギルドでの貸し出し規約も考えないとならないですし。


とりあえず連絡先を聞いておくことにした。


Cランク冒険者のパメラさんというらしい。


ちなみに姫さまは僕の後ろでずっと監視を。


けもみみさんが近づくと特に警戒度が上がるようでして。

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