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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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お屋敷の庭先でネタ武器の検証を行う勇者

「後はこちらで処分を決定する。済まぬが日が落ちるころに大森林へ送ってくれ」


他のメンバーの処遇は聴取後に決まるという。


今回、主犯格がかなり高圧的な態度で脅していたことがほぼ分かっており、関係者への処罰は若干は軽くなるというがそれでも人命を危険にさらした罪は普通に償えるものではない。


ランク降格は当然として、ギルドから指定された指名依頼への強制参加が義務付けられるという。


今なら品薄になっているにがいぽーしょんの原料を摘む作業がそれにあたる。


日当は低いが1日働けば3日分の宿代と食費が出るというのだから、まぁ生きていくには困らないかなという感じで。


殆どの初級冒険者はこの依頼を週に5日ほど行い、少しずつ蓄えに回し、あとはギルド貢献度を上げて上のランクを目指すという。


今回、大森林で起こった戦利品拾いはいわゆるボーナス的なもので、運よく参加できた初心冒険者は大量の貢献度と賃金を得ることが出来る。


その代わり大森林において1か月間の拘束が発生するが、おそらくは半年分の働きになるのでは。と先程ギルドの定住精霊から聞いた。


ちなみに本来であればテント暮らしの日々となり、夏場であれば強烈な日差しが、冬場であれば積もる雪が、そして雨が降ればぬかるんだ地面が牙を剥く。当然のことながら魔獣に襲われる危険も。


今回、戦利品拾いに参加している初心冒険者は第二日の出荘というビジホ暮らしとなっており、空間拡張された室内で外敵に怯える必要もなく睡眠がとれ、いつでもシャワーを浴びられるという環境。


おそらく王都内にある高級宿でも味わえないような生活をしていると思われるが、これが標準だと思われると後々の冒険者活動に影響が出ないか割と心配なのですが。


一旦冒険者ギルド本部を出た僕達はひとまずお屋敷に戻ることにした。


ヴァネッサさんの事が心配ですし。


---


「姫さま、午後の予定は?」


「本日はお屋敷で自習をすることになりました。神社での奉公もお休みを」


ツクヨミ神社は派遣された孤児院や預かり所の子供たちとギルド職員、そして臨時雇いの冒険者で回るようになっており、僕達が顔を出す必要もない。


姫さま達が手伝う必要もほぼ無くなり、緊急時には僕が駆けつけますという感じで。


今日も予約客でほぼ埋まっているという事でお守りなどの頒布も滞りなく出来ていると。


神社の方はひとまず大丈夫として、ヴァネッサさんの様子を見ることに。


リビングに置かれた巨大なぶるーぶるのソファに座り手触りを確認しているのか座面に手を当てて首をかしげている。


まさか魔獣1体から作り出されたものだとは思わないだろう。


僕が魔獣討伐の褒美に何か欲しいものが無いかと言われ、ぽろっと出た一言で作られた全長10mの巨大ソファ。


コの字型に変形させることも可能で謎の技術がいっぱい詰まった逸品となっている。


うちの子達のお気に入りの場所でもあり、まぁどう見ても電車のロングシートにしか見えないので双子の手によってソファの後ろに車窓が再現されていたりしますけれど。


時々何処かの路線の風景が流れていますが、その映像はどこから入手するのかまだ聞いてなかったですね。


「ヴァネッサさん、落ち着かれましたか?」


「はい…昨日よりは…」


さすがに迷宮へ置き去りにされたことが堪えているようで、声に張りが無い。


「気持ちが楽になるまでうちでゆっくりしていってください。僕も含めて話し相手はたくさんいますので」


さすがに置き去りにされた人はいないがイレギュラーな魔獣と遭遇しうちで預かっているけもみみさんもいらっしゃいますし。


定宿の方は部屋をキープしてもらい、身の回りのものは既に引き上げて彼女が使うゲストルームへ置いてあるとの事。


ちなみにお屋敷のゲストルームは20部屋くらいあり、小人数から10人以上まで間取りを変化させて対応できるこれまた謎の技術が用いられている。


一番人気は城壁にある魔導結界装置群が見える部屋で、夜中に幻想的な風景が楽しめるので寝不足必至となっている。


まぁ僕が見ると巨大なプラントにしか見えないんですが。城壁に施された認識阻害魔導は何故か僕には効き目が無く、化学工場のように複雑なパイプが張り巡らされた構造物が。


この件も随分前に報告済みで宮廷魔導士の仕事を増やす結果となってしまった。


ヴァネッサさんにはこの特等席を堪能してもらおうと思っている。


僕は冒険者ギルド長が大森林に帰るまで時間が出来たので、インベントリに入っているネタ武器の検証でもすることに。


ちなみにアトレーンでの商業ギルド捜索に関してはこれと言って新しい情報は入っていない。


---


ちょっと危険なものもあるので屋敷の庭に出てネタ武器を検証することに。


「いや、これ何処から来たの…」


専用のガンベルトがついており、いくつかの実包がベルトに刺さっているが1発ごとに薬莢の色が異なる。


ちょっと試射するのもためらわれると言いますか。


でも撃って見ないと何とも言えないんですよね。


ネタ武器に関しては人畜無害魔獣特効というテンプレがあり、大爆発を起こすようなものでなければ庭先で撃っても大丈夫と思われる。


「おまえにふさわしい…何がふさわしいんだ?」


弾を込めているとそんなセリフがふと脳裏に浮かぶ。


込められるのは3発まで。適当に選んだ弾をつっこんで空に向けてトリガーをひく。


「ばしゅ!」と撃ちだされたのは虹色の光線。


薄くかかった雲を突き抜け、はるかかなたまで飛んでいった。


しばらく待つも特に何か変わったことが起きる様子は無い。


「一体何だったんだこれ?」


次のネタ武器を出そうとインベントリをいじっていると。


「ぎゃあああああああ!」という悲鳴が空から降ってきた!

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