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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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主犯格の事情聴取に立ち会う勇者

女性の連れ帰りはギルド長という形に収まった気がする。


行先は冒険者ギルド本部。


くだんの違反冒険者は既にギルド本部へと護送され、地下牢に収監されたとの事。


いつまでも南の平原迷宮には置けないという話らしい。


あそこも人手が少なくてぎりぎりらしいですし。


ギルド長は助手席へと陣取り、手元の端末でギルド職員へと指示を出している最中。


というか僕以上に使いこなしてないですか?


双子が作ったグループウェアで全体へ通達を出し、職員個別に指示を送る。


すまほーちゃんを持っている職員はまだ数えるほどしかいないが、それでも馬車で1週間ほど離れた場所から的確に指示が出せるのですから。


「主だった職員には状況を伝えた。宝箱が非戦闘員に出る件も各地の迷宮へ随時伝達されるだろう」


ギルド間の情報伝達はまた別のしくみが存在し、それらは数百年前から変わらず使われているというのだから驚きである。


短文を全体送信する程度だが、急を知らせるという目的は十分果たせますし。


そんなわけで王都の冒険者ギルドへと戻ってきた。


そういえば初心冒険者の探索終了報告がまだだったので併せて行う事に。


---


「本日の初心冒険者引率終了しました。報告済みですが改めて迷宮内で起こっている異常事態の件を…」


ギルド本部の方にも改めて状況を報告し、宝箱の湧きパターンが変化したことを説明。


今のところは他の冒険者から同様の報告は無いという話でギルド本部側も困惑している状態。


多分今潜っているグループが地上に戻らないと話が出てこないのではと思っていますが。


「収監されている冒険者から今一度話を聞くぞ」


ということで地下にある牢へと移動を。冒険者ギルドの牢に出向くのは多分初なのでは?


素行の悪い冒険者を止め置く場所らしいですが、使われることはまず無いとの話を定住精霊から聞いた。


そんな場所に突っ込まれた冒険者はいったいどんなメンツなのか。


---


「ギルド長、聴取の準備整いました」


いきなり全員と話をしても収拾がつかなくなると思われ、まずは臨時グループのリーダー、つまりは主犯の話を聞くことに。


シェパードのような耳を持つ犬人族の男でいかにも冒険者ですという雰囲気を漂わせているが、何かに怯えているようで視線が定まらない。


「頼む!ここから出してくれ!ゴーストを使って拷問するのはあんまりだ!」


「何を言っておる。ここにゴーストなどおらんぞ」とギルド長が。


「き、聞こえるんだ!話せば楽になる!あらいざらいぶちまけろと耳元で囁くのが!」


そのゴースト、聞き覚えがありすぎて。


多分暇な定住精霊が普段誰も入らない地下牢に人が来たのでからかい半分で脅しをかけていたのだろう。


「多分光の女神様からの最後通告ではないかと…」


ちょっと話を持っておいた。それに答えるかのように定住精霊達の声が。


「全部話します!ゴーストになるのだけは…」


---


「呆れてものも言えん。本来ならば冒険者資格はく奪の上、迷宮の肉盾ミートシールドとしてしばらく働いてもらうつもりだったが…今回はFランクへの降格と1か月の謹慎とする」


元々がCランクの冒険者だった男は初心冒険者からやり直しとなった。


元のランクへ戻るには早くとも数年の時間が必要だろう。


合わせて活動禁止も言い渡され、荷物持ちとしても働けない状態となった。


まぁ、Cランクならば若干の蓄えはあるだろうし、即路頭に迷うことは無いと思われますが。


ギルド長が温情を掛けたのはこの男を野放しにした方が危険と判断したのだろう。


ギルドに残された情報を手繰ると素行の悪さがにじみ出ており、本来ならばとっくにB級へと昇格できていたが、予備審査で落ちていたらしい。


今回、ゴースト?による拷問が相当に堪えたらしく、見る影もなくやつれている。


他の冒険者も多分同じ目にあっていると思われるが…早く地下牢から出さないとPTSDを発祥するかもしれない。


この世界の人たちは極端にゴーストを恐れる傾向にある。


というか怖くないゴーストなんてあまり居ないですが。


姫さまが好きな映画に出てくるゴーストくらいですよね。あとはバスターするほうのゴーストですとか。


あの作品はまだみなさんに見せていないので今度シネコンで鑑賞会を開こうと思っています。


話がそれたが、主犯格の男を牢に戻し、順番に聞き取り調査を実施。


共通するのは主犯格の単独犯行であること。自分たちはやむなく従ったという話。


どこまで信用できるかはギルドにある真贋判定魔導具がきっちり仕事をしてくれたので問題なし。


今回の臨時グループの編成も主犯格が行っており、宝箱が目当てで迷宮に潜ったことも判明。


元々誰の手元に出ても宝箱は巻き上げる予定だったらしく、運悪くヴァネッサさんのところに出てしまった感じだろうか。


「もう少し罪を重くするか…かといってあまり縛りすぎるのも」とギルド長が悩んでいる様子。


謹慎期間を設ける代わりに肉盾ミートシールド行きが妥当ではという話になりつつある。


肉盾は一日十時間、途中に休憩を挟むという話だがどう考えてもブラック企業だよな…。


手にした盾は落とすことも出来ず、ひたすら魔獣の攻撃を受け続けるという重労働。


それで改心すれば良いのですが。


再犯率は極めて低いらしいとは聞いていますが。

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