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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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冒険者ギルド長へ状況報告をする勇者

「ルティ、今度こそ後ろで控えていてね」


「…リーダー、わかった」


本当に分かっているのか謎ですけれど。


エンカウントの度に一人で突っ走って片っ端から殴り倒してしまうので検証も何もない。


仕方ないので僕が後ろから羽交い絞めにしてルティをステイさせ、他のメンバーに攻撃させるという手段を。


一応彼女か着込んでいるアヒルちゃんより深緑の慈悲の方がパワーが上回っているので大丈夫だと思うのですが。


『デルタチーム、前方300歩先に敵影5。はいはいこぼるとと思われます』


発令所から敵影発見の情報がもたらされ、メンバーに緊張が走る。


魔獣と対峙する際、舐めプをしないよう言い聞かせていますので。


僕自身への戒めでもありますが。


「リーダー…行っちゃだめ?」


「ルティだけでなく他のメンバーにも攻撃させてあげて」


「わかった…」


何がそこまで彼女を駆り立てるのか非常に謎なのですが。


野生の血が騒ぐのか、種族特性なのか謎なんですけれど。


ちなみに彼女の妹のかえでは待機を命じれば素直に従うのでルティリナだけなんでしょうけれど。


暗視ゴーグルに敵の姿が見える距離に近づく。


「ワンド構え!照準合わせ!」


飛び道具を持ったうちの子がワンドを水平に構えて安全装置を外す。


照準システムはこちらでも制御できるので全員のワンドが敵をロックオンしたのも確認可能。


「放て!」


「「「まじかるびーむ!」」」


ぴろぴろぴろという電子音と共に放たれたラメ色のビーム3本が絡み合いながら前方にいたはいはいこぼるとらしき犬面魔獣に命中!


「ハイ!」という断末魔と共に緑色の魔素となり、戦利品をばらまく。


「リーダー!これ何?」


攻撃が終わったので自由にさせたルティリナの手元に光が集まり、一辺が30センチほどの金色の箱となった。


今回、攻撃に参加していない彼女に金箱が出たのは何故だ?


『勇者さま、お付きの隠密メイドさんに宝箱が!』


あちらでも似たような現象が起きているようで。


これは冒険者ギルドを通じて注意喚起しないと。


攻撃に参加していないメンバーにも箱が現れるのは偶然ではなく迷宮のルールが変わったからだと思われるが…。


ヴァネッサさんの件の裏も取れたので、今日は迷宮改変が起こる前に出坑しようと思う。


---


「初心冒険者の引率完了しました。異変がありましたので報告を」


先程の非戦闘員に宝箱が立て続けにでた件をギルドの出張所に報告。


「報告ありがとうございます。この件は至急ギルド長に報告し全体周知させます」


おそらく他のグループでも同じような事が起こっていると思われる。


時間があれば直接ギルド長に報告に行ったほうが良いかもしれない。


彼女はまだ大森林野営地にいてあちらでも湧いている宝箱の状況を探っているところだ。


もしかしたらあちらでも似たような現象が起こっている可能性もある。


まずはすまほーちゃんで軽く報告をして乗り込んだほうが良いかもしれない。


「姫さま達は先にお屋敷に戻ってお昼を食べてください。僕は冒険者ギルド長に報告があるので」


「勇者さま、でしたら私もお供を」


「シロも行くにゃ」


「どりあーども」


なんかいつものメンバーになりましたが。姫さま、どうして同行したいと言い出したんだろうか。


「勇者さまが女の子を連れ帰るような気がしますので先に確かめさせていただきたく」


いやもう事故はお腹いっぱいなので…。さすがに3人目は。


いや、2度あることはなんとかと言いますけれど。フラグを立てちゃだめだな。


お昼ご飯は移動中に食べることに。せっかくなので屋台でバケットにおにくさまをはさんだものを調達。


---


「また広くなっている気がする…」


アヒルちゃんワンボックスで飛んできた大森林野営地は開拓が進み、資材置き場の面積が当初の数倍に膨れ上がっている。


必要な物資に関してはアヒルちゃん輸送隊が活躍し、3時間おきくらいに空輸便が出ている状態。


交代する職員もその便で行き来しているので僕が一度に運ぶ必要もなくなっている。


戦利品拾いの初心冒険者は受付を締め切っており、森に散らばったお宝を集めるのに1か月ほどをここで過ごすという。


お給金は迷宮へ潜るよりも割高となり、森からあふれる魔獣は王城から派遣された兵士が倒すので安全面も問題ない。


それに高ランクの冒険者も常駐しているので戦力には事欠かない状態だ。


彼らは未だ出続ける箱を目当てにこの大森林に籠っている。


一般的な管理迷宮のルールが適用されるのであれば1か月は戦利品が出続けると思われ、おそらく箱フィーバーが収束するまではここで粘るのだろう。


中には箱が一つも出ず、早々にこの場を離れたグループもいるという話だが、何が明暗を分けたのかは不明。


そんな歴史的な状況を克明に記録するために留まるギルド長を探し、簡易詰所へと顔を出すことに。


---


「お久しぶりですギルド長。宝箱の件で報告に参りました」


お久しぶりと言っても数日くらいだと思うのですが、冒険者ギルドには日参しておりほぼ毎日顔を見てましたからね。


「職員から来た報告をつい先程確認したところだ。戦闘を行わないメンバーに宝箱が出るという話、こちらではまだ確認が取れていない」


こちらの洞窟には適用されないのか?


「そのせいで問題が起きた件も多分ご存じかと思いますが…」


「冒険者にあるまじき行動。戦利品をかすめ取るなど光の女神様の教えにも背く行為!」


光の女神教には一応人のものを盗むなという教えがあり、これを破るものは罰が下るという言い伝えが。


「一度王都へ戻ろうと思う。わし自ら裁定を下そう」


そんなわけで急遽ギルド長の王都帰還というミッションが行われることに。

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