表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2508/2534

船盛を逐次召喚する勇者

「おさかなおいしいにゃ!」


カツオやマグロといった定番の高級魚にクロダイの刺身も。


後はイカそうめんも乗っていたりする。


他は聞きなじみのない魚ばかりでちょっと分からないですが脂がのったお刺身が見る間に減っていく。


ちなみに魚の名前が看板に書かれているのですが漢字が読めないですね。


これはカンパチ?であっているんだろうか。自信がない。


僕はタマヨさんの面倒を見つつ、猫人族のチームに組み入れられた。


シロさんやござる侍、そしてエリオといったいつものメンツが揃っている。


後はノーラとターナの姿も。


この席だけ船盛の船が特大となっており、立ち上がらないと奥の魚に手が届かない。


「サブローさま、その赤かったり白かったりするものは一体…」


タマヨさんには当たり障りの無さそうな高級和牛のサイコロステーキを召し上がっていただいている。


普段口にされている合成タンパクとは多分かけ離れたものだと思うのですが、無言でもぐもぐされていたので多分口にあったのかもしれない。


そして僕達が先程から一心不乱に食べている刺身が目に入ったようで。


「こちらは生魚ですが一切れくらい行ってみますか?」


食に関しては無理強いをしないスタンスだがタマヨさんの目は船盛に釘付けである。


「生で…魚は一度加熱し身の部分を食用油に漬けたものなら」


一応缶詰とかはあるんですかね。


「すこし魚のにおいが気になるかもしれませんが、こちらの醤油をつけるとあまり気にならなくなりますので」


僕は邪道ともいえるお醤油ひたひた派なのですが、これもあまり人には勧められないといいますか。


「炙りならとっつきやすいかも知れないですね」


炙りかつおを菜箸で小皿に取り分け、醤油を少し垂らしてタマヨさんに渡す。


少し火が通っているので完全な生ではないが初心者には良いのではなかろうか。


フォークで一切れをさし、口の中に持って行くタマヨさん。


「…おいしい。これが生の魚…。この香りはいったい…」


「おそらく藁を燃やした際に香りが移ったんだと思いますが」


この船盛がどういうエンジンで再現されているのかは謎だが、本格的な炙りならば稲わらを使って行うだろうという推測でしかないのですが。


タマヨさん、まだ行けそうな感じなので次のお魚をお出ししようと思ったのですが満杯だった船盛の甲板にはもう数えるほどしか刺身が残っていない。


「船盛召喚!」


追加料金など気にせず次の船盛を呼び出すことに。


こちらの宴会は何故か無料となっている。お土産はお支払いが必要なのですが…。


「どんどんたべるにゃー」


「お兄さまも食べてください!」


シロさんは何処に入るんだという感じでごはんと味噌汁もお変わりをしている。


エリオさんは僕を気遣って中皿に刺身を盛り合わせたものを用意してくれた。


ほんとうに出来た子だよなぁ。


「益田!酒を!どうして酒を出さない!」


遠くから社長の悲鳴が聞こえる。ななや旅館ではアルコール禁止令を出しているのでノンアルで我慢してもらうしかない。


お酒が飲みたいのならサンセットビーチのジャグジーに行くか自販機コーナーですかね。


あとはシネコンのビールとカクテルコーナーに。


いつだったか自販機コーナーで居酒屋を開いたことがありましたが。


「社長、アルコールは地元で飲んでください!」


来週温泉で宴会やるんですよね?その時にのんだくれてもらってください。


お刺身を食べ終わったグループが席を離れ、いつのまにかカラオケ大会が始まった。


大広間の舞台にカラオケセットなんてあったんですね。


姫さま達は普段サブスクで見ているアニメの主題歌を歌い出した。


いよいよ昭和の宴会じみてきましたが、これが地球のスタンダードだと思われたりしないですよね?


突然の鳴り物登場に派遣メイドさんたちが面食らっていますけれど。


---


「もうはいらないにゃ…」


船盛は3隻目が出現し、それもほとんど食べつくされた。


いったいどれだけ食べたんだこの人たち。


これ、目が覚めてから空腹に悩まされるパターンじゃないですか。


起きたら携帯食を出しておかないと。


食べ終わった方々から順次大広間を退出し、出ていた宴会セットは空中に消えていく。


これ、もしかして各国の王族を集めてやるという話にならないですよね?


今夜はオパール王妃が参加されていましたけれど。


出来ればリアルの方でやりたいですけれどね。


タングラートに生やしたおおえだちゃんの2号を使っても良いと思いますし。


「益田、魚が旨すぎて来週の宴会が心配になって来たぞ」


佐々木社長はリアルの方の魚の心配をしているらしい。


「一応港町ですからそれなりの魚は出ると思いますが…」


まぁ、本当においしい魚は全部首都圏に行くらしいですが、穴場的な旅館なら網元から直送された魚を出すと思いますので。


地元に居ればアドバイスも出来たのだが、数千光年離れた場所の案内はちょっと難しいですね。


「先輩…」


今日は殆ど話すことのなかったひなちゃんがちょっと不安そうな感じで僕を見上げている。


「少し前の社員旅行を思い出して…」


ひなちゃんが入社した年の社員旅行で船盛が出たような。


「地球に戻ったらどこか旅行に…」


いつ戻れるとは言えないのがもどかしい。


「ますだっち!あたしらもいくっす」


カモネギコンビが割り込んできた!


「ふたりきりにはさせないでござる」


「そ、そんなんじゃありません!」とひなちゃんが切れた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ