表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2503/2534

姫さまからとある提案を受ける勇者

サブロニアでの模擬戦はライスリッチフィールドを含めた各国にもライブ配信をされており、主にどこで戦っていたのかという問い合わせが多数来ている。


この世界、星海に関する情報がほぼ無く、大空に散らばる星は人々が夜道に迷わぬよう、光の女神が不変の明かりとして生み出されたという伝承が残っているという。


そんな星海の入口に出たと説明してもなかなか伝わるものではない。


現在調査中の宇宙船を使えばおそらく重力圏の外へと出られると思われるがまずは内部調査が先ということで使用できる見通しは経っていない。


せっかくなのでデータコピーしてきたカブトムシを実体化させ、希望者を募って外に出ても良いかもしれない。


全長100mもあるのにおそらく20人も乗れないんですよね。


機体の内部のほとんどをリアクターと武装、そして自立型のコンピューターが占めており、後は各セクションに通じる狭い通路が縦横に走っているだけという。


さすがに通路へ人を詰め込むわけにはいかないので。


ちなみに従者の星には重力圏を離脱できるだけの推力は備わっていない。


なんらかの安全装置が働いていると思われるのだが、むやみにいじって何が起こるか分からないのでそのままとしている。


その昔は衛星軌道上に展開し、外部からの脅威に対する備えだったと言われている従者の星は謎も多い。


同型機の残骸は多数見つけたが、まともに動きそうな個体は調査が進んでいない。


従者の星が複数あれば散発する魔獣の被害地へ個別に騎士団を送り込むなど用途が広がると思うのですが。


アヒルちゃんの輸送能力ではちょっと対応しきれないという話もありますので。


「勇者さま、お体の具合が悪いのですか?」


サブロニアから戻り、社長のリクエストに応えてデータを送ったり、考え事をしていたら姫さまから声がかかった。


「そんな風に見えましたか?」


「とても深刻そうなお顔になっていましたので…サブロニアの件で何か…」


「大丈夫ですよ。タマヨさんから罰を求められたのでそれを考えていました」


一体何をもって罰とするのか。


一国の代表者に罰を与えるなど恐れ多い事なのですが…。


「勇者さま!タマヨさま達を境界の地へ招くことは可能でしょうか?」


「あちらにヘルメットかゴーグルを渡せば多分大丈夫だと思いますが」


境界の地はこことは次元が異なる世界に浮かぶどこにでもあってどこにもない場所。


元々が超長距離の通信手段ということもあり、地球からもアクセスが可能なのでサブロニアでもログイン可能と思われる。


「タマヨさんの罰、境界の地で受けてもらえば良いのかな?」


さすがに国民に彼女が罰を受ける場面を見せるわけにはいかない。


境界の地であれば問題なく罰を与えられるだろう。


ちなみにふと思いついた罰がある。まずは彼女に来てもらわないと話が進まない。


「もう一度サブロニアへ行ってきます」


ゴーグルをつけ直し、サブロニアへと移動を。


---


向かったのは先ほどまで滞在していた議事堂。


議事堂内は騒然としたままで、各セクションの代表者が集まってなにやら話し合いの最中。


「サブローさま!」


そんな代表者の集まりにいたタマヨさんが僕に気づいた。


「先程の話ですが、今夜にでも早速」


インベントリからVRゴーグルを取り出し、タマヨさんに手渡す。


彼女一人で来てもらったほうが良いだろう。


「タイミングはこちらからお知らせいたします。こちらのゴーグルをかけて出来ればベッドに横たわっていただけると」


「これは一体…」


「VRゲームに使うゴーグルです。詳しくはゲーム内で説明をしますので」


「ぶい…あーる?」


あれ?こちらの世界の言葉に変換されないのか?


「仮想世界に飛び込んでゲームを楽しむためのデバイスです」


うまく説明が伝わらない。翻訳システムが不完全なのか、それともこちらの世界に対応する言葉が無いのか。


ひとまずゴーグルを手渡したところでライスリッチフィールドへと帰還を。


---


サブローが去った後、タマヨは手渡された謎の物体を持ったまましばし硬直。


「これが私への罰とどんな関係が…」


言われた通り、頭部に装着するとのぞき穴すらないその向こうに見たこともない樹木に覆われた景色が広がっていた。


その景色の手前に何か文字が見える。


「サービス時間外…」


やはり夜まで待たなくてはならないのか。


「タマヨさま。今回の不祥事に関わった関係者全員を拘束いたしました」


警備の兵が一人、状況の報告の為、議事堂へと戻ってきた。


「分かった。まずは代表者から聞き取りを。あの兵器はどのような経緯で作られていたのか…」


とても数サイクル程度で作れるようなものではない。


もしかしたら自身の先代、いやもっと前からアレが極秘裏に作られていたのか?


「国の資源は有限だというのに」


星喰いの脅威があり、星の外の探索は伴星とその周囲にとどめていた。


あらかた資源は掘りつくし、都市を維持するのが精一杯だというのにあのようなものを作り出す余剰資源をどのようにして手にしていたのか。


資源の入手先についても追及するよう追加の指示を出すタマヨ。


果たしてどんな結果になるのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本作品を気に入っていただけましたら是非クリックをお願いします
(そのまま投票となります。一日一回有効)

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー
評価、リアクションを頂けると作者が喜びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ